湯浅博雄
湯浅 博雄(ゆあさ ひろお、1947年11月18日 - )は、日本のフランス文学者。東京大学名誉教授。香川県生まれ。
主としてランボー及びバタイユ、ブランショを研究、翻訳するほか、詩や現代思想も翻訳している。
略歴[編集]
- 1972年、東京大学文学部仏文科卒業、同大学院修士課程修了
- 1974年から1978年、パリ大学に留学しPh.D取得
- 1986年、東京大学教養学部助教授
- 1993年、東京大学教授
- 2012年、定年退任、名誉教授
- 2015年、獨協大学特任教授 外国語学部フランス語学科
著書[編集]
- 「未知なるもの=他なるもの ランボー・バタイユ・小林秀雄をめぐって」 哲学書房 1988
- 「他者と共同体」 未來社 1992
- 「反復論序説」 未來社 1996
- 「バタイユ 消尽」(現代思想の冒険者たち 第11巻)講談社 1997、講談社学術文庫 2006
- 「ランボー論 <新しい韻文詩>から<地獄の一季節>へ 評論集」思潮社 1999
- 「聖なるものと〈永遠回帰〉」ちくま学芸文庫 2004。書き下ろし
- 「応答する呼びかけ 言葉の文学的次元から他者関係の次元へ」未來社 2009
- 「翻訳のポイエーシス 他者の詩学」未來社、2012
- 「贈与の系譜学」講談社選書メチエ、2020
翻訳[編集]
- 「アルチュール・ランボー 生涯と作品」 M.A.リュフ 村山千恵共訳 人文書院 1980
- 「ニーチェ」 ジル・ドゥルーズ 朝日出版社 1985、ちくま学芸文庫 1998
- 「宗教の理論」 ジョルジュ・バタイユ 人文書院 1985、ちくま学芸文庫 2002
- 「アルチュール・ランボー」 ピエール・プチフィス 中安ちか子共訳 筑摩書房 1986
- 「エロティシズムの歴史 普遍経済論の試み 第2巻」 バタイユ 中地義和共訳 哲学書房 1987、新版2001、ちくま学芸文庫 2011
- 「至高性 呪われた部分 - 普遍経済論の試み 第3巻」 バタイユ 人文書院 1990
- 「パッション」 ジャック・デリダ 未來社 2001
- 「エコノミメーシス」 ジャック・デリダ 小森謙一郎共訳 未來社 2006
- 「ランボー全集」全1巻 平井啓之、中地義和、川那部保明共訳 青土社 2006
- 「信と知 たんなる理性の限界における「宗教」の二源泉」 ジャック・デリダ 大西雅一郎共訳 未來社 2016
- 「終わりなき対話」共訳 モーリス・ブランショ 筑摩書房 全3巻 2016-2017
外部リンク[編集]
- 湯浅博雄のページ - 公式ブログ(現在は閉鎖)