渾身

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渾身
著者 川上健一
発行日 2007年8月24日
発行元 集英社
日本の旗 日本
言語 日本語
ページ数 256
コード ISBN 978-4-08-774876-5
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渾身』(こんしん)は、2007年8月集英社から出版された[1]川上健一小説

あらすじ[編集]

結婚式をドタキャンして島を逃げるように飛び出した英明は、妻の麻理と島に戻ることを決意。閉鎖的な島社会の中で子供も生まれたが、麻理の病死を経て、周りの人の温かさに支えられ、麻理の親友であった多美子と再婚する。少しでも皆に認められたいと古典相撲を始め、20年に一度の遷宮相撲の最高位である正三大関に推挙されるまでになる。夜を徹して島中の人が見守る中で行われる300番にも及ぶ取り組みの最後に、英明は地区の名誉や家族の思いを背負って土俵に上がる。

隠岐古典相撲[編集]

隠岐古典相撲は、隠岐の島に伝わる相撲の原点と言われる相撲。隠岐は相撲が盛んな土地で、島をあげての祝い事に夜を徹しての相撲大会が行われる。その最上位に位置づけられるのが、出雲大社に次ぐ格式を誇る水若酢神社で20年に一度開催される遷宮相撲であり、三重(さんまい)の土俵でとられ、勝負のしこりを残さないように一勝一敗の引き分けで終わることに特徴がある。遷宮相撲は神社のある五箇地区が座元、他の地区が寄方となっての対抗戦で、古式に則って最高位は正三大関となり、一生に一度のチャンスを誰もが望む最も名誉ある最高位である。

書籍[編集]

映画[編集]

渾身KON-SHIN
監督 錦織良成
脚本 錦織良成
原作 川上健一「渾身」
出演者 伊藤歩
青柳翔
甲本雅裕
笹野高史
中村嘉葎雄
財前直見
音楽 長岡成貢
撮影 松島孝助
編集 日下部元孝
製作会社 「渾身」製作委員会
配給 松竹
公開 日本の旗 2013年1月12日
上映時間 134分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 1億7610万円
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小説を原作に、錦織良成監督・脚本、伊藤歩青柳翔主演で『渾身 KON-SHIN』(こんしん、英表記: KON-SHIN)のタイトルで映画化された。家族の絆や地域の熱い思いを通して「日本の心」を描いた感動作品に仕上げられている。2013年1月5日に鳥取県及び島根県にて公開。同年1月12日に全国公開。最終興行収入は1億7610万円[2]。製作費は約5億2千万円。2015年5月7日に映画を製作した出雲ピクチャーズ(松江市)が配給元の松竹に、約4億5千万円の損害賠償を求め松江地裁に提訴した。

第36回モントリオール世界映画祭正式招待作品。第25回東京国際映画祭特別招待作品。

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 集英社「青春と読書2005年7月号から2006年11月号まで16回に分けて連載され、その後2007年に単行本化、2010年4月に文庫化された。
  2. ^ 「2013年 日本映画・外国映画業界総決算」、『キネマ旬報(2月下旬決算特別号)』第1656号、キネマ旬報社2014年、 198頁。

外部リンク[編集]