松室三郎

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松室 三郎(まつむろ さぶろう、1926年2月15日[1] - 2007年6月6日)は、日本フランス文学者立教大学名誉教授

略歴 [編集]

長崎県生まれ。1953年東京大学文学部仏文科卒。立教大学助教授・教授、1992年定年退任し、名誉教授ステファヌ・マラルメを軸にフランス象徴主義詩学を研究した。

2007年6月6日、急性骨髄性白血病のため死去[1]

共編[編集]

  • 『マラルメ・テキストデータベース 「ディヴァガシオン」』 竹内信夫、金子正勝共編、多賀出版、1991

翻訳[編集]

  • ボードレール「アシーシュの詩」渡辺一夫共訳『世界文学大系 33 ポオ ボオドレール』筑摩書房、1959
  • マラルメ「書簡」、鈴木信太郎共訳 『世界文学大系 43 マラルメ ヴェルレーヌ ランボオ』筑摩書房、1962
  • ヴィリエ・ド・リラダン「栄光製造機」『世界の文学 52 フランス名作集』中央公論社、1966
  • ヴァレリー「散文詩」佐藤正彰・鈴木信太郎共訳『ヴァレリー全集1 詩集』筑摩書房、1967
  • アンヌ・マリエル『カジノで逢った女』主婦の友社、1970
  • マラルメ「書簡、自叙伝、詩に関する書簡」、『筑摩世界文学大系 48 マラルメ、ヴェルレーヌ、ランボオ』筑摩書房、1974
  • ヴァレリー「天使」、鈴木信太郎共訳『筑摩世界文学大系 56 クローデル、ヴァレリー』筑摩書房、1976
  • 『マラルメ 詩と散文』 筑摩書房〈筑摩叢書〉 1987
  • 「ディヴァガシオン」、『マラルメ全集 2』 筑摩書房、1989。菅野昭正・清水徹阿部良雄・渡辺守章と編集委員。
  • 「詩・イジチュール」、『マラルメ全集 1』 筑摩書房、2010。全5巻完結

脚注[編集]

  1. ^ a b 『現代物故者事典2006~2008』(日外アソシエーツ、2009年)p.592

参考文献[編集]

  • 『マラルメ 詩と散文』巻末の訳者紹介