李洙墉
李洙墉 | |
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리수용 | |
2014年 | |
朝鮮民主主義人民共和国外務相 | |
任期 2014年4月9日 – 2016年5月9日 | |
総理 | 朴奉珠 |
前任者 | 朴宜春 |
後任者 | 李容浩 |
個人情報 | |
生誕 | 1940年6月15日(84歳) 咸鏡南道 |
受賞 | 金正日勲章 |
李洙墉 | |
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各種表記 | |
チョソングル: | 리수용 |
漢字: | 李洙墉 |
発音: | リ・スヨン |
日本語読み: | り・しゅよう |
ローマ字: | Li Su-yong |
英語表記: | Li Su-yong |
李 洙墉(리수용,リ・スヨン、1940年6月15日 - )は、北朝鮮の政治家・外交官で、朝鮮労働党中央委員会政治局員、同党中央委員会前副委員長、同党前国際部長、前朝鮮民主主義人民共和国国務委員会委員、前最高人民会議外交委員会委員長。
北朝鮮の外交の統括役で、2016年5月末の党内序列は8位前後[1][2]。内閣外務相、行政部副部長を兼ねていた。また実子の李一赫は金正哲が主宰する「烽火組」のメンバーでもある。
経歴
[編集]1980年ごろから李徹(リ・チョル)という通名で駐スイスジュネーヴ代表団公使を務め,スイス留学中の金正恩の親代わりとして監護をした。金正日とは高校時分からの友人だったこともあり、彼の信任が厚く、この駐スイス大使時代、金正日の秘密資金の管理をしていたこともある。その後、前任の朴義春に代わり、2014年4月から外務相。
2016年5月に開催された朝鮮労働党第7次大会で党中央委員会書記に代わって新設された党中央委員会副委員長に就任した[3]。また党中央委員会政治局員、党国際部長にも就任した[4][5]。同月に訪中したが、これは北朝鮮の核実験やミサイル発射実験を受けて冷却化する中国との関係を修復する意図によるものと報道された[1][2]。これに続いて、同年6月29日に開催された第13期最高人民会議第4回会議では、国防委員会に代わって新設された国務委員会の委員に選出された[6]。
2017年4月11日に開催された第13期最高人民会議第5回会議において最高人民会議外交委員会が19年ぶりに復活し、李が外交委員長に就任した[7]。このことにより、従来、外務省の主流派だった故姜錫柱系の勢力は後退することとなった[8]。
2018年3月25日、最高指導者就任後の初外遊で中国を訪問した金正恩に李雪主夫人や同じ朝鮮労働党副委員長の崔竜海、金英哲[9]らとともに同行した。
2018年5月7日、初めて航空機を外遊に利用して中国の大連を訪れた金正恩に朝鮮労働党第一副部長の金与正らとともに同行した[10]。
2018年6月、米朝首脳会談のためにシンガポールを訪問した金正恩に金英哲副委員長や金与正第一副部長らとともに同行した[11]。
2019年2月、米朝首脳会談のためにベトナムを訪問した金正恩に金英哲副委員長や金与正第一副部長らとともに同行し[12] 、呉秀容党中央委員会副委員長らとハロン湾やスマートフォン工場などを視察した。
2019年12月、第7期第5回党中央委員会総会において、党副委員長、並びに党国際部長の職を解任された。
2020年4月12日の最高人民会議第14期第3回会議で国務委員会委員、並びに最高人民会議外交委員会委員長から解任された[13]。
出典
[編集]- ^ a b “朝鮮労働党副委員長が訪中 1月核実験後初の要人交流”. 産経新聞 (2016年5月31日). 2016年6月1日閲覧。
- ^ a b “中朝関係の修復図る…正恩氏側近、北京入り”. 毎日新聞 (2016年5月31日). 2016年6月1日閲覧。
- ^ “朝鮮労働党大会「設計図なき戴冠式」(4) 金与正「中央委員」人事の意味”. THE HUFFINGTON POST (2016年5月21日). 2016年6月1日閲覧。
- ^ “朝鮮勞動黨19人政治局委員名單出爐”. 大公網 (2016年5月10日). 2016年6月1日閲覧。
- ^ “北朝鮮高官が北京入り 対中修復、孤立脱却狙う”. 東京新聞 (2016年6月1日). 2016年6月4日閲覧。
- ^ “김정은, 당·국가 최고위직 겸직… 아버지 시대와 결별”. 国民日報 (2016年6月30日). 2016年6月30日閲覧。
- ^ 北朝鮮で最高人民会議開催…19年ぶりに外交委員会が復活 Daily NK 2017年4月12日
- ^ “北朝鮮の米国通・韓成烈外務次官が失脚、鉱山送りに”. 朝鮮日報 (2018年1月30日). 2019年1月30日閲覧。
- ^ “崔竜海氏、金英哲氏らが同行”. 産経ニュース. (2018年3月28日) 2018年3月28日閲覧。
- ^ “金正恩氏が習主席と再会談、米朝会談前に関係緊密化 後ろ盾誇示で交渉力向上へ”. 産経ニュース. (2018年5月8日) 2018年5月8日閲覧。
- ^ “本気度にじます北の陣容 新任の人民武力相、女性楽団長も投入”. 産経ニュース. (2018年6月11日) 2018年6月12日閲覧。
- ^ “北朝鮮が金正恩氏の出発を公表、余裕を見せ付け”. 産経ニュース. (2019年2月24日) 2020年3月25日閲覧。
- ^ 김태균 (2020年4月13日). “北朝鮮が最高人民会議開催 李外相らを国務委員に=正恩氏は出席せず”. 聯合ニュース. 2020年4月13日閲覧。
外部リンク
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公職 | ||
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先代 朴宜春 |
外務相 2014年 - 2016年 |
次代 李容浩 |
先代 不明 |
在スイス連邦大使 不明~2010年 |
次代 徐世平 |