慶應医学賞
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慶應医学賞(けいおういがくしょう、The Keio Medical Science Prize)は、世界の医学・生命科学の領域において、医学を中心とした諸科学の発展に寄与する顕著、かつ創造的な研究業績をあげた研究者に対して、慶應義塾医学振興基金が与える賞である。
制度の創設から十数年という歴史の浅さにもかかわらず、本賞の受賞者のうち、4名が後にノーベル生理学・医学賞を、2名が後にノーベル化学賞を受賞しており、ノーベル賞の前哨戦としても注目されている。世界的には、ラスカー賞、ガードナー国際賞、ウルフ賞と並び医学領域で最も権威のある賞の一つとして国際賞たる地位を確立しており、むろん国内最高峰の威信を有する。
受賞者には賞状とメダルおよび賞金2000万円が贈られる。授賞式は慶應義塾大学で行われ、受賞者による記念講演会およびシンポジウムが開催される。
受賞者
- 1996 スタンリー・B・プルジナー(1997年 ノーベル生理学・医学賞)、中西重忠
- 1997 ロバート・ワインバーグ、谷口維紹
- 1998 モーゼズ・ジューダ・フォークマン(en)、御子柴克彦
- 1999 エリザベス・ヘレン・ブラックバーン(2009年 ノーベル生理学・医学賞)、吉川信也
- 2000 アーノルド・J・レビン(en)、中村祐輔
- 2001 トニー・ハンター(en)、竹市雅俊
- 2002 バリー・マーシャル(2005年 ノーベル生理学・医学賞)、田中紘一
- 2003 ロナルド・エバンス、宮下保司
- 2004 ロジャー・Y・チエン(2008年 ノーベル化学賞)
- 2005 藤吉好則
- 2006 トマス・A・スタイツ(2009年 ノーベル化学賞)
- 2007 ブライアン・ドラッカー、満屋裕明
- 2008 フレッド・ゲージ(en)、坂口志文
- 2009 寒川賢治、ジェフリー・フリードマン(en)
- 2010 審良静男、ジュール・ホフマン(2011年 ノーベル生理学・医学賞)
- 2011 田中啓二、フィリップ・ビーチー(en)
審査・選考
- 医学ならびに医学に密接に関連した生命科学の諸分野において優れた業績を挙げた研究者について審査を行う。
- 国内外の多数の有識者から推薦者を選定し、その推薦者が候補者を推薦する。
- 慶應医学賞審査委員会がこの推薦された候補者の研究業績等について審査し、数次の審査を経て授賞候補者を選定し、記念基金運営委員会に推挙する。
- 記念基金運営委員会が最終授賞候補者を塾長に報告し、塾長がその報告に基づき、受賞者を決定する。
外部リンク