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応地利明

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

応地 利明(應地利明、おうじ としあき、1938年3月6日- )は、日本の地理学者京都大学名誉教授。専攻は人文地理学で、アジア・アフリカ地域研究を主要な研究領域とするが、最近は地理学史・地理思想史に関する著作も多い。大阪府出身。

人物

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  • 京都大学名古屋大学滋賀県立大学などで、主にアジア・アフリカの農耕、都市に関する研究ならびに西欧や日本を含めた古地図絵地図に関する研究をし、『絵地図の世界像』(岩波書店)などを編纂する。
  • 古代インドの政治論書・アルタシャーストラの都城論を引用して、ヒンドゥー世界における都城の理念・形態を中国やイスラーム世界と比較考察することでその特色を浮き彫りにした。
  • 国立民族学博物館における共同研究では、1988年~1990年の「農耕と牧畜社会の生活様式の比較民族学的研究」に参加し、ニジェル川大湾曲部における雑穀の農耕技術──インド大陸との比較を研究テーマにしている。

履歴

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大阪府出身。1956年大阪府立高津高等学校卒業、1960年京都大学文学部史学科地理学専攻卒業、1964年同大学院文学研究科博士課程退学、名古屋大学文学部助手、1966年名古屋工業大学講師、1969年愛知県立大学助教授、1973年京都大学文学部助教授、1986年教授、同年「南西アジアにおける農業的土地利用の地理学的比較研究」で京大文学博士。94年同東南アジア研究センター教授、98年同アジア・アフリカ地域研究・研究科教授、2000年定年退官、名誉教授、滋賀県立大学・人間文化学部教授、2005年立命館大学文学部教授、2008年退職[1]

著書

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  • 『絵地図の世界像』(1996年、岩波書店)
  • 『「世界地図」の誕生 地図は語る』(2007年、日本経済新聞出版社)
  • 『都城の系譜』京都大学学術出版会 2011
  • 『生態・生業・民族の交響』中央ユーラシア環境史 臨川書店 2012

共著

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所属学会

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脚注

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