心身並行説

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並行説の説明。左からそれぞれ相互作用説随伴現象説、並行説。Pは物理的(Physical)なものの状態、Mは心的(Mental)なものの状態を表す。

心身並行説(しんしんへいこうせつ、: Psycho-Physical Parallelism)または単に並行説は、心身問題に関する考え方の一つで、この世には心的なものと物的なもの、という全く異なる二種類のものがあり(二元論)、かつその両者は並行して進行しており、心的なものは物的なものに影響を与えない、とする考え方のこと。

対比される考え方として、心的なものと物的なものがお互いに影響を及ぼしあっているという相互作用説、そして心的なものは物的なものに完全に付随して生まれているという随伴現象説がある。

相互作用説との違い[編集]

相互作用説では、脳内の物質が意識の世界から影響を受け、物理法則と異なる動きをすることがあるということになるが、心身並行説はこれを認めない考え方であり、この点では随伴現象説と同じである。

随伴現象説との違い[編集]

随伴現象説によれば、意識の世界で起こる変化には、必ずそれに対応する物質的変化が脳内で起こっているということになるのに対し、心身並行説では、意識の世界は独立して存在するとし、特定の物質的変化が起こった場合に限り、物質的変化が意識の世界に影響を与えるという考え方である。但し、実際問題として、脳波や身体の動きなど、物質の世界へ表現きるものは、すべて物質の世界での変化に起因することになるから、意識の世界だけで起こる意識の変化は殆ど存在しない、ということになる。

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