従軍慰安婦 (1974年の映画)
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従軍慰安婦 | |
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監督 | 鷹森立一 |
脚本 | 石井輝男 |
原作 | 千田夏光『従軍慰安婦 声なき声 八万人の告発』 |
音楽 | 津島利章 |
撮影 | 飯村雅彦 |
編集 | 田中修 |
製作会社 | 東映東京 |
配給 | 東映 |
公開 | 1974年7月17日 |
上映時間 | 86分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
『従軍慰安婦』(じゅうぐんいあんふ)は、1974年の日本映画。原作は千田夏光の『従軍慰安婦 声なき声 八万人の告発』[1]。
2015年時点では現存するプリントがなかったため上映ができなかった[2]が、製作会社の東映では新たにプリントを起こす予定もDVD化の予定もないとのことであった[3]。2017年にシネマヴェーラ渋谷が私費でプリントを行い、8月20日に上映された。当日は主演の中島ゆたかによるトークショーも実施された[4]。
あらすじ
[編集]昭和12年に、北九州の貧村の娘である、秋子、道子、ユキ、梅子らは、家のために1,000円で買い集められた。秋子の恋人である正夫が北支へ出征することになったが、ひろ子の取計いで2人は会うことができた。昭和13年、彼女達は九江に行った。その中には朝鮮人の金子もいた。慰安所で多くの兵隊の相手をして、梅子、道子、ひろ子は数日で前借金を返済してしまう程だったが、兵隊や国の為に居残ることにした。慰安婦は更に前線に送られ、そこで秋子は正夫と再会し、2人は激しく燃えた。しかし、中国軍の激しい攻撃を受けて、正夫が撃たれ、正夫にしがみついた秋子も殺されてしまった。
キャスト
[編集]- 中島ゆたか :秋子
- 叶優子 :道子
- 三原葉子 :ひろ子
- 緑魔子 :ふさ
- 森みつ子 :梅子
- 内藤杏子 :ユキ
- 沢リミ子 :金子
- 松村美恵子 :兼子
- 小林千枝 :松子
- 武智豊子 :おせい
- 根岸明美 :くら
- 小松方正 :金山
- 達純一 : 天田正夫
- 室田日出男 :下館伍長
- 由利徹 :丸国軍医
- たこ八郎 :砂山衛生兵
- 中田博久 :熊本上等兵
- 菅野直行 :深町二等兵
- 関山耕司 :剛田大尉
- 佐藤晟也 :黒松中尉
- 大泉滉 :ユキの客
- 久地明 :下士官
- 清水照夫 :伍長
- 小林稔侍 :斬りこみ隊長
- 戸浦六宏 :山上中尉
- 土山登士幸 :兵隊
- 沢田浩二 :兵隊
- 高月忠 :上等兵
- 木川哲也 :巡察将校
- 小甲登枝恵 :ふさの母
- 伊達弘 :九江の上等兵
- 高島志敏 :九江の兵隊
- 亀山達也 :徐州の兵隊
- 溝口久男 :徐州の兵隊
- 竹村清女 :娼婦
- 章文栄:娼婦
スタッフ
[編集]- 監督:鷹森立一
- 脚本:石井輝男
- 原作:千田夏光『従軍慰安婦 声なき声 八万人の告発』
- 企画:太田浩児
- 撮影:飯村雅彦
- 美術:前田博
- 音楽:津島利章
- 録音:内田陽造
- 照明:大野忠三郎
- 編集:田中修
- 助監督:澤井信一郎
- スチール:藤井善男
出典
[編集]- ^ 双葉社(1973)、三一新書(1978)、講談社文庫(1984、ISBN 406183374X)
- ^ 四方田犬彦「黒澤明、増村保造、鈴木清順――「慰安婦」問題に怒り、真剣に向き合った日本の映画人たち」 『週刊金曜日』2014年10月24日 1013号
- ^ 佐伯俊道「映画『従軍慰安婦』とその周辺」 『シナリオ』2015年9月号
- ^ 東映女優まつり 三角マークの女神たち