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(いん、yǐn)は中国の伝統的な長さ単位である。1の10倍にあたる[1]。実際の長さは時代によって異なる。

漢書』律暦志に「度者、分・寸・尺・丈・引也。……十分為寸、十寸為尺、十尺為丈、十丈為引。」と見える。

1929年に市制が定められたときには「引」も定義されており、100尺 = 100/3メートル(約33.3m)であった[2]。しかしあまり使われることはなく、中華人民共和国の市制では定義されていない。

近代の中国では、実用されていない単位であるが、メートル法での100mに当たるヘクトメートル(hm)に「引」の字を当て「公引」と称していたことがあった。

出典[編集]

  1. ^ 第44回・企画展「度量衡と交易」 ~長さ・容積・重さをはかる~ 岩手県立農業博物館、2020年2月8日閲覧。
  2. ^ 中華民国度量衡法 (1929)「引:等於百尺(一〇〇尺)。」

関連項目[編集]