大浦智弘

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大浦 智弘
生誕 (1977-07-04) 1977年7月4日(46歳)
出身地 日本の旗 日本宮城県
学歴 東京学芸大学
ジャンル クラシック音楽
担当楽器 指揮者

大浦 智弘(おおうら ともひろ、1977年7月4日 - )は、日本指揮者宮城県塩竈市出身。

来歴・人物[編集]

東京学芸大学教育学部を卒業、同大学大学院を修了。

ピアノを斎藤信子、須田昌宏、作曲を小林康浩、吉崎清富、指揮を松岡究、山本訓久、小林研一郎、スコア・リーディングとオペラ・コーチングを田島亘祥らに師事。

2007,2009年イタリア・カターニアにおけるArte Musicale Italianaのマスター・コースにおいてベッリーニ歌劇場副音楽監督のレオナルド・カタラノットに師事、ディプロマを授与される。

これまでに数々のオペラ公演やコンサートを指揮するほか、新国立劇場びわ湖ホールをはじめ各地のオペラ団体や管弦楽団、合唱団等において副指揮者や合唱指揮者を務めている。特に井上道義チョン・ミョンフン、阪哲朗、ユーリ・テミルカーノフ、ロベルト・リッツィ=ブリニョーリ、沼尻竜典、ヴィト・クレメンテ、キンボー・イシイ、大勝秀也北原幸男上岡敏之高関健といった著名な指揮者のアシスタントを務め、研鑽を積んでいる。

2011年9月のバイエルン州立歌劇場来日公演では、音楽監督ケント・ナガノの指揮によるヴァーグナー作曲/楽劇≪ローエングリン≫やブルックナー作曲/≪テ・デウム≫の公演において合唱監督ゼーレン・エックホフ氏のアシスタントを務めた。また、近年はアルベリク・マニャール交響曲第4番ヴィルヘルム・ステーンハンマル/交響曲第1番、ミェチスワフ・カルウォーヴィチ/ヴァイオリン協奏曲、交響曲≪復活≫、ヒューバート・パリ―/交響曲第2番≪ケンブリッジ≫、バリス・ドヴァリョーナス/ヴァイオリン協奏曲、ヤニス・イヴァノフス/交響曲第3番、テオドール・デュボワ/交響詩≪アドニス≫、フィリップ・ゴーベール/交響的絵画≪海の歌≫、ロージャ・ミクローシュ/ヴィオラ協奏曲等の日本初演を手掛けるなど、知られざる作品の演奏にも意欲的に取り組むほか、ポラーノ基金代表・しおがまファミリーコンサート・プロデューサーとして音楽による東日本大震災復興支援活動を行っている。

日立シビックセンター音楽ホールNYOC音楽監督、オーケストラ≪エクセルシス≫正指揮者。 栃木フィルハーモニー交響楽団常任指揮者。 厚木交響楽団客演指揮者、国立音楽大学オペラ研究会指揮者。 東京二期会オペラ研修所講師。 関西二期会オペラ研修所客演指揮者。

主な指揮作品[編集]

オペラ

  • ペルゴレージ『奥様女中』
  • パイジェッロ『セヴィリアの理髪師
  • モーツァルト『フィガロの結婚』
  • モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』
  • モーツァルト『コジ・ファン・トゥッテ』
  • モーツァルト『魔笛』
  • モーツァルト『後宮からの逃走』
  • モーツァルト『皇帝ティートの慈悲』
  • ロッシーニ『セヴィリアの理髪師』
  • ドニゼッティ『愛の妙薬』
  • ヴェルディ『ナブッコ』
  • ヴェルディ『マクベス』
  • ヴェルディ『二人のフォスカリ』
  • ヴェルディ『リゴレット』
  • ヴェルディ『トロヴァトーレ』
  • ヴェルディ『椿姫』
  • ヴェルディ『仮面舞踏会』
  • ヴェルディ『アイーダ』
  • ヴェルディ『オテロ』
  • ウェーバー『魔弾の射手』
  • ヴァーグナー『ローエングリン』
  • ツェムリンスキー『こびと』
  • エンゲルベルト・フンパーディンク『ヘンゼルとグレーテル』
  • R.シュトラウス『サロメ』
  • R.シュトラウス『ばらの騎士』
  • R.シュトラウス『アラベラ』
  • R.シュトラウス『無口な女』
  • 團伊玖磨『夕鶴』
  • 林光『森は生きている』
  • 新倉健『ポラーノの広場』
  • 新倉健『窓』
  • プッチーニ『蝶々夫人』
  • プッチーニ『ラ・ボエーム』
  • プッチーニ『トゥーランドット』
  • プッチーニ『トスカ』
  • プッチーニ『ジャンニ・スキッキ』
  • ビゼー『カルメン』
  • グノー『ロメオとジュリエット』
  • ブリテン『ピーター・グライムズ』
  • ブリテン『オペラを作ろう(小さな煙突掃除)』(2016年3月公演)

オペレッタ

交響曲・協奏曲・管弦楽曲

  • A.マニャール『交響曲第4番』(日本初演作品)
  • W.ステーンハンマル『交響曲第1番』(日本初演作品)
  • M.カルウォヴィチ『交響曲復活』(日本初演作品)
  • H.パリ―『交響曲第2番ケンブリッジ』(日本初演作品)
  • J.イヴァノフス『交響曲第3番』(日本初演作品)
  • W.ステーンハンマル『ピアノ協奏曲第2番』(日本初演作品)
  • M.カルウォヴィチ『ヴァイオリン協奏曲』(日本初演作品)
  • B.ドヴァリョーナス『ヴァイオリン協奏曲』(日本初演作品)
  • C.フォーサイス英語版『ヴィオラ協奏曲』(日本初演作品)
  • M.ロージャ『ヴィオラ協奏曲』(日本初演作品)
  • T.デュボワ『交響詩アドニス』(日本初演作品)
  • P.ゴーベール『交響的絵画海の歌』(日本初演作品)
  • シベリウス『交響詩エン・サガ作品9』
  • シベリウス『交響曲第2番』
  • R.シューマン『交響曲第4番』
  • モーツァルト『レクイエム』
  • ベートーヴェン『交響曲第9番』

脚注[編集]