塩化銀(I)
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| 物質名 | |
|---|---|
silver(I) chloride | |
別名 塩化銀 | |
| 識別情報 | |
3D model (JSmol) |
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| ChEBI | |
| ChemSpider | |
| ECHA InfoCard | 100.029.121 |
PubChem CID |
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| RTECS number |
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| UNII | |
CompTox Dashboard (EPA) |
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| 性質 | |
| AgCl | |
| モル質量 | 143.321 g mol−1 |
| 外観 | 無色結晶 |
| 密度 | 5.56 g cm−3, 固体 |
| 融点 | 455 °C (851 °F; 728 K) |
| 沸点 | 1,550 °C (2,820 °F; 1,820 K) 分解 |
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| 溶解度平衡 Ksp | 1.77×10−10[1] |
| 溶解度 | アンモニア、濃塩酸、濃硫酸、アルカリシアン化物、炭酸アンモニウム、臭化カリウム、チオ硫酸ナトリウムに溶ける。エタノール、希酸に溶けない。 |
| 磁化率 | −49.0·10−6 cm3/mol |
| 屈折率 (nD) | 2.071 |
| 構造[2] | |
| 立方晶系 | |
| Fm3m (No. 225) | |
| 八面体 | |
| 熱化学 | |
| 標準モルエントロピー S⦵ | 96 J·mol−1·K−1[3] |
標準生成熱 (ΔfH⦵298) |
−127 kJ·mol−1[3] |
| 危険性 | |
| NFPA 704(ファイア・ダイアモンド) | |
| 安全データシート (SDS) | Fischer Scientific, Salt Lake Metals |
| 関連する物質 | |
| 関連物質 | フッ化銀(I) 臭化銀(I) ヨウ化銀(I) |
塩化銀(I)(えんかぎん いち、英: silver(I) chloride)は、化学式が AgCl と表される銀の塩化物である。通常、単に「塩化銀」と言った場合はこの塩化銀(I)を指す。天然には角銀鉱という鉱物として産する。
製法
[編集]銀と塩素の直接反応のほか、銀イオンと塩化物イオンの反応によって生成する。この沈殿反応は塩化物イオンあるいは銀イオンの定性分析、あるいは定量分析に利用される。
性質
[編集]水溶液中ではほとんど電離せず弱電解質[4]・難溶性であるため、沈殿する。塩化物イオンの銀(I)イオンに対する錯生成定数は 103.04 である[5]。溶解度積は以下の通りである[6]。
配位子となるイオンや分子が存在すれば溶解する。チオ硫酸イオン、シアン化物イオン、アンモニアによってそれぞれ
となって溶解することは広く知られているが、濃食塩水や塩酸にも錯イオンを作って溶解する。
また、濃厚な硝酸銀(I)あるいは過塩素酸銀(I)などの銀塩水溶液に対しても幾分溶解度が増大し、以下のような錯イオンを生成することが知られている[4]。
感光性があり光によって容易に分解し、紫色を経て黒変する。
塩化銀(I)の白色沈殿をるつぼに入れて加熱すると455 °Cで融解する。その融解液を冷却すると固体になるが、イオン結晶でありながら塑性変形する。また、電気伝導性があることが知られている。Ag-Cl 結合はある程度の共有結合性を帯びる。
結晶構造
[編集]結晶は塩化ナトリウム型構造であり、その格子定数はa = 5.54 Å、Ag-Cl 結合距離は2.77 Åである[7]。
脚注
[編集]- ↑ John Rumble (June 18, 2018) (English). CRC Handbook of Chemistry and Physics (99 ed.). CRC Press. pp. 5–189. ISBN 978-1138561632
- ↑ S. Hull; D. A. Keen (1999). “Pressure-induced phase transitions in AgCl, AgBr, and AgI” (英語). Physical Review B (APS) 59 (2): 750–761. Bibcode:1999PhRvB..59..750H. doi:10.1103/PhysRevB.59.750.
- 1 2 Zumdahl, Steven S. (2009). Chemical Principles 6th Ed.. Houghton Mifflin Company. p. A23. ISBN 978-0-618-94690-7
- 1 2 F.A. コットン, G. ウィルキンソン著, 中原 勝儼訳 『コットン・ウィルキンソン無機化学』 培風館、1987年
- ↑ 日本化学会編 『化学便覧 基礎編 改訂4版』 丸善、1993年
- ↑ 新良宏一、庄野利之 益田勲 共訳 『基礎分析化学』 三共出版、1982年
- ↑ 『化学大辞典』 共立出版、1993年

