国民美術協会 (フランス)

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国民美術協会(こくみんびじゅつきょうかい)、ソシエテ・ナショナル・デ・ボザール (Société nationale des beaux-arts, SNBA) は、150年を超える歴史を持つフランスの美術団体。

1648年に設立された王立絵画彫刻アカデミーの流れをくみ、パリ万国博覧会を機にロダンらが現在に繋がる礎を築く。

フランス五大美術団体のなかで特にフランス具象派の流れを忠実に守り続けてきた。

このサロンは、フランス歴代大統領が後援する唯一の団体でもある。

1893年、黒田清輝が日本人として初入選、歴代会員には、マティス藤田嗣治横山大観など。

1860年代初頭の活動[編集]

1862年に設立され、当初の理事長は作家のテオフィル・ゴーティエ、副理事長はエメ・ミレー英語版であった。その他の理事は、画家のウジェーヌ・ドラクロワアルベール・エルネスト・カリエ=ベルーズ英語版ピエール・ピュヴィス・ド・シャヴァンヌであり、展覧会にはレオン・ボナジャン=バティスト・カルポーシャルル=フランソワ・ドービニーギュスターヴ・ドレエドゥアール・マネらが出展した。1864年、ドラクロワの死後間もなく、協会ではその248点の油絵リトグラフの大回顧展を開催したが、その後、展覧会は行われなくなった。

1890年以降の活動[編集]

1890年、国民美術協会は、ジャン=ルイ=エルネスト・メッソニエ英語版、シャヴァンヌ、ジュール・ダルー英語版オーギュスト・ロダンカロリュス=デュラン英語版フェリックス・ブラックモン英語版、カリエ=ベルーズらの下で再興され、以来、シャン・ド・マルス(旧練兵場)で毎年展覧会を開催した。

これは、リュシアン・シモンなどの若い画家たちが、フランス芸術家協会英語版の運営するサロン・ド・パリの旧態依然としたアカデミズムに飽きたらず、ロダンやシャヴァンヌといった巨匠の援護を得て、新しい考え方を採り入れた展覧会を開こうとした、サロン・ド・パリからの分離運動であり、多くの批評家から歓迎された[1]

20世紀[編集]

1926年、「ピュヴィ・ド・シャヴァンヌ賞」が創設された。グラン・パレまたはパリ市立近代美術館で受賞者の展覧会を行っている

主な受賞者は、fr:Jean-Gabriel Domergue(1944年)、fr:Tristan Klingsorfr:Geoffroy Dauvergne(1952年)、fr:Albert Decaris(1957年)、fr:Jean Picard Le Doux(1958年)、fr:Maurice Boitel(1963年)、Pierre Gaillardot(1966年)、fr:Pierre-Henry(1968年)、fr:Louis Vuillermoz(1969年)、fr:Daniel du Janerand(1970年)、fr:Jean-Pierre Alaux(1971年)、fr:Jean Monneret(1975年)、fr:Maurice Buffet(1977年)、fr:André Hambourg、(1987年)である[2]

20世紀終わりには、荻須高徳に続いて、マツダタカアキ、トヨタカツフミ、コバヤシカズコ、ハンドウヒデオ、ツイシヨウコ、サトヤマノボルなど日本人画家の出展があった[2]

21世紀[編集]

2007年、国民美術協会の理事会は名誉会員の称号を創設し、Maurice Boitelに授与した。現在はミッシェル・キング氏が会長、赤木曠児郎氏が名誉副会長を務める。S.N.B.Aの会場はルーブル美術館内のカルーゼルルーブル催事場で毎年12月に行われる。近年はサロンに置いて、日本人作家の受賞や活躍もめざましい。

2002年[編集]

  • 画家 赤木曠児郎 Puvis de Chavannes賞
  • 画家 赤枝潤二郎 奨励賞

2007年[編集]

2008年[編集]

2011年[編集]

2013年[編集]

  • ジュエリーデザイナー 近藤京子 審査員賞
  • ジュエリーデザイナー 高田マリナ 審査員賞
  • 津軽こぎん刺し作家 間山淑子 審査員賞
  • ビーズデザイナー 追立美幸 審査員奨励賞
  • ジュエリーデザイナー 結城孝子 審査員奨励賞

2014年[編集]

  • 写真家 甲斐扶佐義 Jean La Riviere賞
  • 書家 紫舟 金賞 審査員金賞
  • 空間デザイナー 長谷川喜美 金賞 審査員金賞
  • ジュエリーデザイナー 田阪かおる 審査員奨励賞

2015年[編集]

2016年[編集]

2017年[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Lucien Simon, artiste-peintre (1861-1945): Son parcours d’artiste”. 2015年6月27日閲覧。
  2. ^ a b Société nationale des beaux-arts, Biennale 1991, Grand Palais, année du centenaire, catalogue pages 8 et 9.
  3. ^ a b c d e f Les Prix du Salon des Beaux Arts 2016”. Les Prix du Salon des Beaux Arts 2016 (2016年3月31日). 2016年12月30日閲覧。
  4. ^ 写真で知る もう一つの日本」、『文藝春秋 第95巻第1号』、文藝春秋、2016年12月9日発行、 43-54頁、2016年8月10日閲覧。
  5. ^ a b c d e f Le palmarès du Salon des Beaux Arts 2017 : un rond-point d'émotions ; Salon des Beaux Arts

外部リンク[編集]