光岡・ラセード

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ラセードLe-Seyde )とは、光岡自動車が発売していたクラシック風クーペ型のスペシャルティカーである。

※注:この自動車の一般的な表記は「ラ・セード」だが、スタイルマニュアルに従って、記事名を「ラセード」とし、文中の表記も「ラセード」で統一する。

概要[編集]

初代・2代目とも日産・シルビアをベースとした2ドアのクラシカルクーペである。光岡の他車種同様、キャビン部分はシルビアそのものである。シルビアから流用したエンジンやフロントアクスル一式をオリジナルの延長フレームに取り付け、そのフレームにシルビアのモノコックボディを載せる形でホイールベースを900mm延長している[注釈 1]。 エンジンやトランスミッションの搭載位置はシルビアのまま[注釈 2]であり、ラセード同様にホイールベースを延長改造しているストレッチリムジンのようなプロペラシャフトの延長加工はされていないものの、フロントサスペンション一式が前進したことによってステアリングコラムシャフトが延長されている。

本車はシルビアのモノコックボディを切断・加工してオリジナルフレームでホイールベースを延長した改造車であるが、当時の光岡はモノコックボディの複雑な強度計算に必要となるコンピュータを持たなかった為、自社製作したフレームにシルビアのモノコックボディを「補強材」として搭載した改造車であると主張して改造申請が受理された[注釈 3]。クラシカルなデザインだが現代車に相応しい性能を持ち合わせ、さらにシルビアをベースとしているため、メカニカルメンテナンスが容易という点が最大のポイントである。外装部品を除き、通常の維持管理上必要な消耗品は容易に入手できる。

本車によって得られたフレーム製作やモノコックボディ改造のノウハウが、後のゼロワンの組立車登録や、ビュート等のオリジナルカー製作に役立つこととなった。

車体が大型、かつトレッド幅が狭くホイールベースが長いため機動性に欠ける(最小回転半径6.3m)上、ロングノーズのため視界が悪いことから、運転するにはかなりの「慣れ」が必要な車である。

ちなみに、左右についているタイヤカバーと、6本のエキゾーストパイプはどちらもダミーで、中にはバッテリーなどが入っている。また、フロントについている4本のラッパ状のクラクションは本物で、警音器として作動する。

歴史[編集]

初代(1990年-1993年)S13改型[編集]

光岡・ラセード(初代)
S13改型
フロント
Mitsuoka Le-Seyde.jpg
販売期間 1990年 - 1993年
乗車定員 4人
エンジン CA18DE型 1.8L 直4 DOHC 135ps/16.2kgm
駆動方式 FR
変速機 4速AT
全長 5,100mm
全幅 1,870mm
全高 1,280mm
ホイールベース 3,375mm
-自動車のスペック表-
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S13型シルビアをベースに、ホイールベースを延長。さらにFRP製の専用ボディを装備した。だが、内装はロゴがあることを除いて、ほとんどシルビアのままである。エンジンはCA18DE型直列4気筒DOHC)をFRレイアウトで搭載。スペックに変更は無し。トランスミッションは4速AT

1990年に限定500台で発売したが、発売直後から大きな話題となり4日間で完売。 シルビアのマイナーチェンジによる影響で、1993年まで製造された。

2代目(2000年-2006年)S15改型[編集]

光岡・ニューラセード(2代目)
S15改型
販売期間 2000年11月 - 2006年
乗車定員 4人
エンジン SR20DE型 直4 2.0L DOHC
駆動方式 FR
最高出力 2.0L 160ps/6,400rpm
最大トルク 2.0L 19.20Kgf・m/4,800rpm
変速機 4速AT
全長 5,230mm
全幅 1,880mm
全高 1,270mm
ホイールベース 3,424mm
後継 無し
-自動車のスペック表-
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S15型シルビアをベースに開発された。光岡自動車のサイト内などでは、先代と区別するためにしばしば「ニューラセード」とも表現される。デザインは初代の意匠を受け継いでいる。初代同様、内装はほとんどシルビアのまま。エンジンはSR20DE型(直列4気筒DOHC)をFRレイアウトで搭載。トランスミッションは4速AT。ボディカラーはエリザベスホワイト、クィーンズレッド、ロイヤルブルーの3色。

2000年11月15日に限定100台で発売され、2004年には限定3台のファイナルモデル本革シート特別限定仕様車が発売された。

また、第35回東京モーターショーに、ラセードのコンバーチブルモデルが参考出展されたが、結局発売までには至らなかった。

S15シルビアの原型が残っているのは、フロントガラス、ドア、ミラー、サイドガラス、ルーフの前半部分などである。

車名の由来[編集]

「第二の人生・飽くなき夢を追い求め、自由を味わいながら長い人生を楽しむ」という意味合いのライフ・セカンド・ドリーム(Life Second Dream)という造語から来ている。

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ シルビアのモノコックはフロントストラットより前を切断し加工延長している。また延長フレームはシルビアのフレームに接合され、更にリアタイヤ付近までフロア補強が加えられている。
  2. ^ シルビアのエンジンメンバーはサスペンションメンバーを兼ねている為、延長フレームに取り付けられたメンバーにエンジンが載る形となっている。
  3. ^ 但し、シルビアには車台番号がある為、車検証上は前者の扱いとなっている

出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]