二重対峙革命戦争

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二重対峙革命戦争(にじゅうたいじかくめいせんそう)とは、日本の新左翼中核派の用語で、自らの内ゲバを正当化する論法として用いられてきた。

概要[編集]

ここでいう「二重対峙」とは、本来の敵である国家権力(警察)の他に「革命政党を自称する反革命カクマル[1]革マル派)」とも対峙しなければならないという意味である。

1970年代に入り、中核派は革マル派との対立を深め、各地で内ゲバを繰り返していた。中核派指導部は「革マル派殲滅戦」を対権力闘争と並ぶ主要テーマとして強調し、組織の引き締めを図ったのである。

注釈[編集]

  1. ^ 」の漢字を使わないのは「革命集団ですらない連中にの字を使うのはおこがましい」という含意が込められている。

参考文献[編集]

  • 現代用語の基礎知識(1975年版)』自由国民社、1975年

関連項目[編集]