ロビンスカップ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Jump to navigation Jump to search

ロビンスカップとは、世界30ヵ国からトレーダーたちが参加し競い合うリアルマネーによるトレードコンテストである。

30年以上の歴史があり、正式名称は「Robbins World Cup Trading ChampionshipsⓇ」(略称はWTC)、通称ロビンスカップ。

日本でも過去3回商品先物取引を対象に開催されており、2017年10月には日本で再度FX取引を対象にしたロビンスカップが開かれた。

正式名称は「Robbins World Trading Championship」で、同じくWTCと表記される。

概要[編集]

WTCは米国Robbins Trading Company社(以下ロビンス社)により1983年から始まったリアルタイム・リアルマネーで競い合うトレードコンテスト。 チャック・フランク/パトリシア・クリサフリ著 『ロビンスカップの魔術師たち』。においては、WTCは「新しい戦略、テクニック、教訓が誕生する場になっている。あらゆるテクニックが歓迎され、元チャンピオンや前チャンピオンでも、初参加者でも、すべてのトレーダーが 対等な立場で対戦する。ひとつだけ確かなこと。それは、先物取引には限界がまったくない、ということだ。」と記されている。

ロビンスカップの伝説[編集]

ラリー・ウィリアムズ(Larry Williams、1942年10月6日 - )は1987年ロビンスカップで1万ドルの口座を111万4607ドルに増やした。 ラリーはその著書ラリー・R・ウィリアムズ著 『ラリー・ウィリアムズの短期売買法【第2版】』。の中でこう語っている。

「市場は絶えず変化している。市場は私たちのやることに合わせてはくれない。 (市場は)やりたいようにやるだけだ。だから、私たちのほうが市場の変化に合わせて変わる必要がある。 かつて機能してきたことが機能しなくなったときに、いつまでも同じことを続け、間違った方向に向かっていくのは賢明ではない。

第1版で書いたことは興味深いことばかりだが、 市場が変わった今、いつまでもそこにとどまっているわけにはいかない。 短期トレーダーのためにも、市場スイングの新たな使い方、ボラティリティに対する新たな対応方法に目を向けるべきときではないかと思う」

また、1997年には彼の娘で、現在女優のミシェル・ウィリアムズ[要曖昧さ回避]がラリーの投資手法を用い約10倍のリターンを出して優勝している。

他にも、感情的判断を排除した一貫性トレードを特徴とするジョン・ホルシンガーや「ラリー・ウィリアムズ・チルドレン」の異名を持つデビッド・P・キャッシュ、 先物トレーダーのニール・ぺプリンスキー、独自開発のオシレータとフィボナッチ分析を駆使するロバート・ブロックなどがいる。

歴代ロビンスカップ優勝者[編集]

優勝者 利益率 部門
1984 Casazzone, Ralph 264% 先物
1985 Casazzone, Ralph 1,283% 先物
1986 Thayer, Henry 231% 先物
1987 Williams, Larry 11,376% 先物
1988 Kline, David 148% 先物
1989 Lundgren, Mike 176% 先物
1990 Lundgren, Mike 244% 先物
1991 Kobara, Thomas 200% 先物
1992 Lundgren, Mike 212% 先物
1993 Hedreen, Richard 173% 先物
1994 Suler, Frank 85% 先物
1995 Minogue, Dennis 219% 先物
1996 Rentsch, Reinhart 95% 先物
1997 Williams, Michelle 1,000% 先物
1998 Park, Jason 99% 先物
1999 Hughes, Chuck 315% 先物
2000 Sakaeda, Kurt 595% 先物
Garner, Steve 24% 株式
2001 Cash, David 53% 先物
Jacobs, Larry 3% 株式
2002 Holsinger, John 608% 先物
Jensen, Tom 71% 株式
2003 Int’l. Capital Mngt 88% 先物
Stearns, Jeff 245% 株式
2004 Sakaeda, Kurt 929% 先物
Rayment, Tim 63% FX
Matar, Ash 26% 株式
2005 Twardus, Ed 278% 先物
Hughes, Chuck 30% 株式
2006 Davey, Kevin 107% 先物
Holsinger, John 18% FX
Zhang, Wenchen 73% 株式
2007 Cook, Michael 250% 先物
Sakaeda, Kurt 104% FX
Goldberg, Ken 121% CME E-mini (3Q)
Sorota, Richard 61% CME E-mini (4Q)
Hughes, Chuck 229% 株式
2008 Unger, Andrea 672% 先物
Mitchell, Rob 57% CME E-mini (1Q)
Rea, Tim 83% CME E-mini (3Q)
Sorota, Richard 25% CME E-mini (2Q)
Sorota, Richard 21% CME E-mini (4Q)
Johnson, Bryan 48% 株式
2009 Unger, Andrea 115% 先物
Rayment, Tim 44% FX
Hughes, Chuck 122% 株式
2010 Unger, Andrea 240% 先物/FX
Sakaeda, Kurt 22% 株式
2011 Rea, Tim 104% 先物/FX
2012 Event Ending 7-6-12
Kinkle, Cary 199.6% 先物
Armstrong, William 67% 先物
Swiontek, Allen 56.6% 先物
2012 Q4 Event
Unger, Andrea 82.8% 先物
Ma, Archie 20.5% 先物
Schwab, Jason 10.2% 先物
2013 Grimsley, Victoria 160% 先物
2014 Denlinger, Alexandre 716.8% バイナリーオプション
Wirz, Andreas 164.8% FX
Cook, Michael 366% 先物
2015 STORM LLC 107.8% FX
Chuck Hughes 309.1% 先物
2016 Luke Lewandowski 156.9% FX
Artur Teregulov 914.8% 先物

ロビンスカップにおける部門[編集]

先物、FX、株式の各部門がある。日本のWTCは株式、FX、仮想通貨、CFDの4部門。

米国WTCと日本WTC[編集]

日本WTCは、かつてロビンスカップで11,376%のリターンを出したラリー・ウィリアムズのようなトレーダーが発掘され、業界が発展することを目的としている。ラリーは日本でWTCが開催される際、動画メッセージを寄せた。

ロビンス社からのライセンスが日本開催のWTCに付与されている。トレードコンテストの状況は「World Cup Trading ChampionshipsR」のサイトを通じて、全世界へと配信される。

トレーダーの実力を証明する機会のひとつ[編集]

かつてラリー・ウィリアムズWTCでの優勝を機にその後のトレード人生を劇的に変えた。

2016年には6大陸30ヵ国のトレーダー達が競い合うトレードコンテストとなった。

日本ではトレードの実力が専ら自己申告のみに委ねられるケースが散見されるため、日本のWTCは、トレーダーとしての実力を証明する機会の一つとされる。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • ロビンスカップの魔術師たち
  • ラリー・ウィリアムズの相場で儲ける法
  • ラリー・ウィリアムズの短期売買法―投資で生き残るための普遍の真理
  • ラリー・ウィリアムズの株式必勝法~正しい時期に正しい株を買う
  • マーケットの魔術師