ロザリオとバンパイア

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ロザリオとバンパイア
ジャンル ラブコメディハーレムもの
ファンタジー
バトル
青年向け少年漫画
漫画:ロザリオとバンパイア
作者 池田晃久
出版社 集英社
掲載誌 月刊少年ジャンプ (MJ)
週刊少年ジャンプ (WJ):番外編
レーベル ジャンプ・コミックス
発表号 MJ:2004年4月号 - 2007年7月号
WJ:2007年43号
巻数 第1部:全10巻
話数 全40話
漫画:ロザリオとバンパイア season II
作者 池田晃久
出版社 集英社
掲載誌 ジャンプスクエア
レーベル ジャンプ・コミックス
(JUMP COMICS SQ.)
発表号 2007年12月号 - 2014年3月号
巻数 既刊13巻(2013年9月現在)
小説
著者 志茂文彦
出版社 集英社
レーベル ジャンプ ジェイ ブックス
発売日 2008年12月4日[集 1]
巻数 全1巻
話数 全4話
その他メディアミックス
  • ドラマCD
    • 「ロザリオとバンパイア」ドラマCD
    • 「ロザリオとバンパイア2」ドラマCD
    • TVアニメーションドラマCD
      『ロザリオとバンパイア』
  • アニメ
    • ロザリオとバンパイア
    • ロザリオとバンパイア CAPU2
  • ラジオ
    • ラジオ! ロザリオとバンパイア
    • ラジオ! ロザリオとバンパイア CAPU2
  • ゲーム
    • ロザリオとバンパイア
      七夕のミス陽海学園
    • ロザリオとバンパイア CAPU2
      恋と夢の狂想曲
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ロザリオとバンパイア』(ROSARIO+VAMPIRE)は、池田晃久による日本の漫画作品。2004年から『月刊ジャンプ』で連載を開始。2007年の同誌の休刊に伴い『ジャンプスクエア』へと移籍し『ロザリオとバンパイア season II』に改題して連載を継続していた[注 1]妖怪が通う高校へ通学することになってしまった普通の少年・青野月音と、バンパイア赤夜萌香を初めとする、妖怪達との交流や対決を描く。

2006年ドラマCD化を皮切りに、アニメ化小説化ゲーム化もなされている(詳細はメディア展開を参照)。略称は『ロザバン[1]

初出・収録[編集]

月刊少年ジャンプ (MJ)』2003年9月号に掲載された同名の読切作品を元に、『綺流斗』に続く作者2本目となる連載作品として『MJ』2004年5月号から2007年7月号まで連載(第1部 全39話)。その後同誌の休刊に伴い『ロザリオとバンパイア season II』と改題の上で『ジャンプスクエア (SQ) 』に移籍し、創刊号から2014年3月号まで連載を継続していた(第2部)[注 1]。なお、『SQ』創刊前には「アニメ化&SQ.連載記念」として、番外編が『週刊少年ジャンプ (WJ)』2007年43号に掲載されている。

単行本はジャンプ・コミックス (JC) より第1部全10巻と第2部が12巻までが発行されており[注 1]、『WJ』に掲載された番外編は第1部10巻に第40話として収録されている。第2部2巻ではアニメDVD付きの初回限定版も発売された。また、2008年には公式ガイドブックとして『ロザリオとバンパイア GUIDE BOOK 陽海学園入学案内』が同じくJCより発行されており、プロトタイプとなった読切版が収録されている。

第2部の改題時に単行本巻数もリセットしており、デザインも旧来のJC共通デザインから『SQ』掲載作品用の物へと変更されている(コミックのデザインについては形状およびJUMP COMICS SQ.を参照)。各巻末には4コマ漫画「蛇足的巻末劇場」が描き下ろされている。

VIZ Mediaなどにより海外展開もなされている。

特徴[編集]

本作は妖怪の通う高校「陽海学園」に所属してしまった普通の高校生が様々な騒動に巻き込まれる様を描いており、ラブコメディとシリアスバトル要素を併せ持っている。これは池田が意図的にジャンルを決めず描いているためであり、特に陽海学園のような特殊な環境ではキャラクター達の自然な生活をきちんと描こうとするとラブコメもシリアスも自然に出てくる旨を池田は述べている[2]

第1部は月音が入学してからの半年間を描いたものであり、1話完結のエピソードを挟みつつも公安や魔女の丘編を経て、中盤からは長めの反学派(はぐれ妖)編、そして学園祭編が展開される。第2部は月音が2年に進級してからの話となり、それぞれまとまった話が展開されながらも、全体を通して御伽の国という敵が登場することとなり、話はより外へと広がっていく。

個性的なキャラクターが多数登場し、主人公である月音は様々な出会いと戦いを通して成長・変化して行くが、作者曰く成長させないと萌香と出会った意味がなく、楽しさを共有するだけではなく、一緒に苦難を乗り越えて成長を描くことこそが、萌香や仲間達の魅力を際立たせると述べている[3]。第1部は主人公・月音の成長を描いた物語とされ、第2部からは仲間達との物語とされる[4]

なお、第2部を始めるに際し1から描こうと意識し、純粋な続きものでは月音の覚醒など重い話を引きずらなければならなく、それらは一端リセットされているという[2]。それに加えアニメの影響も少なからずあるようで、第2部は第1部に比べるとやや明るくなっている。また絵の進歩もめざましく、作中に登場するパロディは作者の自己紹介的な意味がある。

あらすじ[編集]

第1部[編集]

ごく普通の少年・青野月音(あおのつくね)は高校受験に失敗するが、書類審査だけで入れるという「陽海学園」の存在を知り入学することとなる。しかしその学園は人間社会でマイノリティとして片隅で生きることを余儀なくされた妖怪達が、「人間との共存のしかた」を学ぶために人間の姿に化けて通う、妖怪による妖怪のための学校であった。「封印の十字架(ロザリオ)」によって力を封じているバンパイアの美少女・赤夜萌香(あかしやモカ)に一目惚れをした月音は、なぜか彼女の封印の十字架を外し、彼女の封印された力と人格裏萌香を出現させることができた。一時は人間界へと戻ることも考えた月音であったが、萌香との交流から学園に残ることを決意する。

サキュバスの少女・黒乃胡夢(くろのくるむ)とも交流を深めた月音達は、ウェアウルフ森丘銀影(もりおかぎんえい)が部長を務める新聞部に入部し『陽海学園新聞』の作成を始める。魔女仙童紫(せんどうゆかり)とも交流を深めた月音だったが、公安委員会に正体を疑われ瀕死の重症を負い、その際に萌香にバンパイアの血を注入され仮初のバンパイアと化すことで窮地を脱する。夏合宿で人間界を訪れた新聞部一行は、魔女の丘に住む橙条瑠妃(とうじょうるび)と出会い、魔女との戦いに巻き込まれ、人間と妖の隔たりを知る。

二学期を迎えて雪女白雪みぞれと出会ってまもなく、月音は学園の転覆を目論む「反学派(アンチテーゼ)」に目をつけられてしまう。そして、これまで幾度となく瀕死の傷を負い、その度に萌香にバンパイアの血を注入されてきた月音の体は、血の侵食によりついには意識もなく血を求める屍鬼(グール)へと変化してしまう。しかし退魔師(エクソシスト)である学園長・御子神によって完全な屍鬼化は止められ、以降バンパイアの力を封じる「魔封じの鍵(ホーリーロック)」を身につけて生活する。

反学派との戦いに決着がつき学園は無事に学園祭を迎えるが、家族やOB達の訪問もありにぎわっている中で起きた暴動によって学園は破壊されて休校となり、月音は一時人間界へと帰る。

第2部[編集]

休校から半年が経ち、春より再開された陽海学園に月音は戻ってくる。姉の萌香を追い入学してきた朱染心愛(しゅぜんココア)とも交流を深め、彼女もやがて新聞部に入部する。

みぞれの故郷を訪れた新聞部一行は人間界転覆を目論む組織・「御伽の国(フェアリーテイル)」との戦いに巻き込まれ、萌香達の実家である朱染家が御伽の国と手を組んでいることを知る。彼らを退けたものの、己の無力さを痛感した月音はバンパイアの妖力をコントロールする修行を始める。その後、理事長の計らいにより夏合宿として人間界を訪れた月音達は学園の卒業生と出会い、再び御伽の国との戦いに巻き込まれていくが、その中で修行の成果を実感するとともに、人間と妖の共存への想いをより強くする。

二学期を迎え、中華妖怪組織(チャイニーズマフィア)・黄一家(ウォンファミリー)の跡取りである黄芳芳(ウォン ファンファン)達も加わり、一時の平和な時間を過ごすが、萌香の封印の十字架が壊れてしまう。この問題を解決するため月音達は、黄一家の創始者であり封印術のエキスパートである東方不敗のいる香港へと向かう。東方不敗による十字架の修理の際に、月音は萌香の精神世界へと引きずり込まれ、そこで萌香の過去と封印の秘密、そして世界を滅ぼそうとした真祖・アルカードの存在を知る。

一方、現実世界ではアルカード復活を目論む御伽の国により、萌香が御伽の国・本部へと連れ去られる。本部と対立する第一支部と同盟協定を結んだ月音達は、東方不敗の元での修行の後、萌香奪還のため本部へと乗り込む。

舞台[編集]

本作では妖怪のための学校である、私立陽海学園高等学校が主な舞台となっている[5]

この学園はかつて地上が人間の支配下となった後、三大冥王と呼ばれる大妖怪達により大結界の奥深くに設立されたのが始まりであり、学園は大結界により地上とは完全に隔離・遮断されているため、人間達はその存在を知らない。地上とは四次元トンネルにより繋がれ、謎の運転手が運行するバスが行き来をする。

学園ではもはや妖怪が生き延びていくためには人間と共存していく他ないと考えられ、妖怪達に「人間との共存のしかた」を教えている。その基本として人間に化けて生活することが課せられ、正体をばらすことは校則違反となる。なお、教師も生徒も全員妖怪であり、この学園の存在を知った人間には死んでもらうという掟が存在する[6]

生徒のほとんどは付属の学生寮に住むこととなり、小等部・中等部・孤児の保護施設等も存在するが[7]、大学は存在しないために進学を希望する生徒は人間の大学に進むこととなる[8]。妖怪だけの学校という特性上、戦いを好む者が多く、まれに死者すら出る[9]。またこの学園は妖怪達が人間の世界を追従し模倣しているために人間達の流行が遅れて入り、やや古くさい世界となっている[10]

本作では妖怪のことは妖(あやし)と呼ばれ、地上のことは人間界と呼ばれることが多い。人間社会は現実とほぼ同水準であり、またこの世界にいる妖怪達は、正体を隠しつつ人間社会の中で生きていたり、学園と同じように結界に守られた空間に住んでいたりと、現在、人間のほとんどは妖怪の存在に気付いていない。

登場キャラクター[編集]

主要キャラクターの多くは陽海学園新聞部に所属している。また主要なキャラクターには色名が入っていることが多いが、色名の有無でレギュラーやゲストを区別しているわけではない[11]

青野 月音(あおの つくね)
本作の主人公である人間の少年。学力・体力・容姿と全てが平凡ではあるが、相手が妖でもあっても自然に接する事が出来る優しい性格の持ち主[12]
高校受験に失敗し、陽海学園に妖怪の学園とは知らずに入学し[6]、間もなく新聞部に入部[13]。第2部からは2年生に進級している。
当初は瀕死となった際に萌香にバンパイアの血を注入されることによって助けられていたが[14]、その血の副作用により屍鬼(グール)化が始まり、御子神から授かった「魔封じの鍵」でバンパイアの血を封印して生活している[15]
赤夜 萌香(あかしや モカ)
本作のヒロインのバンパイア[6]。容姿端麗で温和で優しく、文武両道とパーフェクトな美少女[16]。月音と同じクラスであり[6]、共に新聞部に入部している[13]
「力の大妖」と呼ばれるバンパイア[17]でありながら戦いを好まず、普段は胸のロザリオにより力を封印している[6]。ロザリオを外し封印を開放すると別人格である裏萌香が表出するため、普段の人格は「表」の萌香として区別されている[18]。なお、こちらの人格はロザリオで封印する際に宿された疑似人格である。
萌香というキャラクターの完成が本作が生まれるきっかけとなった[19]
裏萌香
萌香の別人格で普段は封印されているが、生来の人格はこちらである。ロザリオが外れると表の萌香と入れ替わり、再びロザリオを装着すると表の萌香へと戻る。封印が解かれると銀髪となり、瞳もバンパイアの特徴である赤い瞳となる[20]。プライドが高く、口調も堅い。時折表の萌香と会話をする事もあり[21]人格としては独立しているが記憶は共有している[22]。「力の大妖」の名に違わぬ戦闘能力を持ち、特に足技を得意としている[20]
黒乃 胡夢(くろの くるむ)
サキュバス(夢魔)巨乳美少女[23]。快活な性格でムードメーカー的な存在。1年時は月音達とは別クラスだったが2年時より同じクラスとなる[24]
逆恨みで萌香に襲いかかるが裏萌香に返り討ちにあい、その際に月音に助けられたことで月音に惚れる[25]。以後、月音を『運命の人』として決め積極的にアタックし[25]、月音を追って新聞部に入部する[13]
正体を現すと背中に翼が現れ、伸縮自在な爪は鋭い切れ味を持つ[25]。サキュバスは幻術の扱いに長けた種族であり[26]、異性を強制的に虜にする魅惑眼(チャーム)[26]の他、幻術を使った攻防も見せる。
仙童 紫(せんどう ゆかり)
11歳で飛び級入学している天才魔女だが、容姿・性格は年齢相応に幼く[27]、また毒舌家。語尾に「ですぅ」と付けるのが口癖[28]。1年時は月音達とは別クラスだったが、2年時より同じクラスとなる[24]
萌香に憧れを抱き当初は月音を敵視していたが、クラスメイトに襲われているところを月音に助けてもらったことで心を開き、新聞部に編入する[29]
魔法により鋼鉄のタロットカードやタライを操り、また学年1位の頭脳を生かした発明品開発を得意とするが、トラブルを起こすことも多い[27]
白雪 みぞれ(しらゆき みぞれ)
雪女ストーカー少女で、体を冷やすための棒つきキャンデーをいつもくわえている[30]。感情をあまり表に出さないクールな性格。1年時より月音達と同じクラスだったが1学期は不登校だった[31]
不登校の間に届けられていた『陽海学園新聞』により月音に興味を抱き、二学期になり登校してきた際に自分にかけられた疑いを月音が晴らして以降、月音を影から見守るようになる[31]。その後、新聞部の手伝いを始め、2年進級後にけじめとして入部する[32]
氷を自在に操る能力を持ち、戦闘時には手が大きな氷の爪へと変化し、触れる物を瞬時に凍りつかせる[30]。また人物そっくりの氷人形を作り操ることもできる[30]
橙条 瑠妃(とうじょう るび)
マゾヒスト魔女[33]。大人びているが天然な面も持つ。月音達が1年時の2学期より事務として陽海学園で働き始め[33]、2年時より新聞部の顧問補佐となる[32]
幼時に交通事故で両親を亡くし、育ての親であるお館様と共に魔女の丘で人間への復讐を企てるが、月音達との交流の中で人と妖が仲良くなれる未来を信じるようになる[34]。そして魔女の丘での恩返しのため、理事長御子神の下で陽海学園で働き始め、共に過ごすようになる[33][35]
魔法による変身能力を持ち、鴉に変身できるほか、背中に黒い翼を生やし刃のようにして攻撃することができる[33]
朱染 心愛(しゅぜん ココア)
萌香の異母妹で同じくバンパイアの少女[36]。粘着質でプライドも高いが幼い面もある。月音達の1年後輩であり[37]、後に新聞部に入部する[32]
裏萌香限定のシスターコンプレックスで、その強さに強い憧れを抱く[36]。封印後は裏萌香を覚醒させるためにと表萌香を襲い続けており、陽海学園への入学も萌香を追いかけてのものであった[37]
式妖として常にバケバケコウモリのこーちゃんを従えており、戦闘時にはこーちゃんを武器に変化させて戦う[37]
森丘 銀影(もりおか ぎんえい)
関西弁で話す新聞部部長の人狼(ウェアウルフ)[33]。軟派な性格だが仲間想いでもある。月音達の1年先輩であり新聞部唯一の上級生[38]
萌香を自分のものにしようと月音を罠にはめるが、胡夢の活躍により月音の疑惑ははらされ、最後は裏萌香に成敗される[38]
人狼は「瞬速の大妖」としてバンパイアと並び称される大妖怪であり、その速度は月の光が強い程増す[38]
黄 芳芳(ウォン ファンファン)
中華妖怪組織(チャイニーズマフィア)・黄一家(ウォンファミリー)の跡取りである、中性的な顔立ちをした夜叉の少年[39]。いわゆるヘタレ。心愛と同学年であり、月音達の1学年後輩[39]
対立する中華妖怪組織・苗(ミャオ)一家が日本の巨大テロ組織・御伽の国と手を組んだため、御伽の国の実態を探りに日本の陽海学園に入学する[40]。そして月音が御伽の国の支部を1つ潰したとの噂[注 2]から月音を一家へしつこく勧誘する[39]
古銭刀と呪符を用いた召還術を扱うが未熟故にランダム召還になってしまう[39]

用語[編集]

封印の十字架(ふういんのロザリオ)
萌香が身に付けている封印の魔具。母・アカーシャにより作られ、念珠(ロザリオ)と首輪(チョーカー)を繋いだお守りとも言われており、離れていても通じ合えるようにと、この十字架とアカーシャは常に繋がっている。
萌香本来の人格である裏萌香の人格や、その真祖の血を封じる力があり、その間、体と封印を守護する役目として、このロザリオにより作り出されている擬似人格が表の萌香の正体である。このロザリオが外されることで互いの人格は入れ替わり、妖力が解放される。しかし実際は妖力の一部しか解放されておらず、真祖の力の大部分は封印されたままである。またこのロザリオの力により過去の記憶も封印や改竄されている。
2つの精神が同調した時のみ、表と裏の萌香はこのロザリオを媒介に会話ができる[41]。ロザリオをつなぐチェーン部は知恵の輪のようになっており脱着可能だが[42]、本人では決して外すことが出来ず、一切の偽りなく萌香を大切に思う者にしか外すことはできない[43]。また、無理矢理壊して封印を解こうとした場合、表の萌香の人格が破壊される危険性がある[44]
魔封じの鍵(ホーリーロック)
萌香のバンパイアの血による屍鬼化を防ぐため、御子神より月音に渡された封印の魔具。月音の命綱となるもの。
鎖と錠前を模したブレスレットで、月音は右腕につけている。しかし月音専用のものではなく封印が不完全なため、瀕死の傷を負ったり、妖気が高まり抑えきれなくなると一時的に封印が解け、その度に鍵にはヒビが刻まれ壊れていってしまう。月音次第では理性や意識を保ったまま力を引き出すことが可能で、妖力制御を学んだ後の月音は、鍵が壊れる寸前の許容ギリギリまで妖力を引き出す術を身につけている。
また、第一部では北都霧亜の血による侵食を防ぐために同様のものを左腕につけていた。
吸血鬼(バンパイア)
人や動物の血を吸う妖であり、外見的特徴としては赤い瞳とされ、縦長の瞳孔の瞳として描かれる。自らの「妖気(妖力)」を「力」に変換する能力を持つ種族であり、その「力」は妖の中でも群を抜いて高く、「力の大妖」と呼ばれ恐れられている。また別名「不死者(ノスフェラトゥ)」と呼ばれ、強靭な肉体と高い治癒能力も持つ。妖気探知の能力にも優れた種族であるが、その反面弱点が多い妖としても有名であり、十字架に銀の弾丸、中でも「水」は致命的な弱点とされ、水を浴びると妖気と激しく反発し合い、著しく弱体化してしまう。なお、入浴や洗顔に際してはハーブを入れ中和してから使用する。
その高い治癒能力を持つ血を瀕死の傷を負った者に注入することで、その者を蘇生させる事が出来る。しかしこの蘇生法には、成功率そのものが低いこと、血を与えたバンパイアの側が一時的に弱体化してしまうこと、そして注入された側にどんな変化が起こるかわからないという問題点がある。月音の場合は萌香の血が適合したようで、幾度か蘇生に成功し、かつ一時的に無意識とは言え理性を保った状態でバンパイア化する事が出来た。しかしバンパイアの血による副作用は避けられないようで、血に蝕まれた者が辿る末路は、死か、月音のように屍鬼に堕ちるかだとされる。
ただの吸血行為だけでは相手に変化を齎すことはなく、血を吸われた者がバンパイア化や屍鬼化することはない。また一般的な交配により種の存続を保っていると推測される。
真祖(しんそ)
バンパイアの祖先もしくはその力を直接受け継ぐ存在のこと。
その力は遺伝することなく血液を媒介にしてのみ継承されるため、真祖の血を吸い尽くした者こそが次の真祖となれる。その強さは普通のバンパイアを遥かに凌ぎ、強大な妖気は漆黒の闇よりも深く美しいとされる。
屍鬼(グール)
本来バンパイアは好戦的な種族とされ、その「血を求め殺戮を望む性質」により全てを支配されてしまった状態のことを指す。こうなった者にはもはや意志は存在せず、血を求める本能に従って生きるだけだとされる。もはや死んだも同然であり、完全に堕ちた者は二度と元に戻れない[45]。月音は度々妖力に呑まれ、屍鬼化しかける。

メディア展開[編集]

2007年のドラマCD化をはじめ、様々なメディアミックス展開が行われている。

  • 2006年8月31日にドラマCD第1弾『「ロザリオとバンパイア」ドラマCD』が発売。
  • 2007年のテレビアニメ化決定後、掲載誌の『月刊少年ジャンプ』が休刊
  • 2007年11月2日発売の『ジャンプスクエア』創刊号より第2部『ロザリオとバンパイア season II』として連載再開。
  • 2007年12月14日にドラマCDの第2弾『「ロザリオとバンパイア2」ドラマCD』が発売。
  • 2007年12月27日よりテレビアニメ版に先行し、関連インターネットラジオ「ラジオ! ロザリオとバンパイア」を開始( - 2008年3月27日)。
  • 2008年1月から3月まで独立UHF局他にてテレビアニメ版第1期『ロザリオとバンパイア』が放送開始。
  • 2008年3月20日にゲーム『ロザリオとバンパイア 七夕のミス陽海学園』発売。
  • 2008年4月4日に『小説 ロザリオとバンパイア』が発売。
  • 2008年7月25日に『TVアニメーションドラマCD ロザリオとバンパイア』が発売。
  • 2008年10月から12月まで独立UHF局他にてテレビアニメ版第2期『ロザリオとバンパイア CAPU2(カプチュー)』が放送開始。
  • 2008年12月23日よりテレビアニメ版関連ラジオ「ラジオ! ロザリオとバンパイアCAPU2」を開始( - 2009年4月23日)。
  • 2009年7月23日にゲーム『ロザリオとバンパイア CAPU2 恋と夢の狂想曲(ラプソディア)』発売。

ドラマCD[編集]

2006年から2008年にかけ、合計3作のドラマCDが発売されている。2作目まではテレビアニメ版に先行しており、ドラマCDの主要キャストがそれへと引き継がれた。3作目はテレビアニメ版第1期と第2期の間に発売されており、設定もテレビアニメ版がベースとなっている。

  • 『「ロザリオとバンパイア」ドラマCD』(2006年8月発売)
  • 『「ロザリオとバンパイア2」ドラマCD』(2007年12月発売)
  • 『TVアニメーションドラマCD ロザリオとバンパイア』(2008年7月発売)

テレビアニメ[編集]

先行するドラマCDの主要キャストを引き継ぎ、2008年に第2期が放映されている。テレビアニメ版はラブコメディ路線に変更されたため、ストーリーが原作とは大きく異なり、独自の話や演出からなるラブコメディやギャグ要素が強調された作品となっている。

第1期『ロザリオとバンパイア』
1月より全13話が放送。ジャンプ系新作アニメとしては初の独立UHF局放送作品となった。
第2期『ロザリオとバンパイア CAPU2』( - カプチュー)
10月から12月まで全13話が放送された。第1期と同じく独立UHF局他だが、ネット局や放送順に変化が生じている。

インターネットラジオ[編集]

パーソナリティは黒乃胡夢役の福圓美里と仙童紫役のこやまきみこ音泉で毎週木曜日に配信。

第1期「ラジオ! ロザリオとバンパイア」
2007年12月27日から2008年3月27日まで配信。
第2期「ラジオ! ロザリオとバンパイア CAPU2」
2008年10月23日から2009年4月23日まで配信。

ゲーム[編集]

2作が発売されており、共にテレビアニメ版準拠。主人公もテレビアニメ版と同様で、青野月音で固定されているがPS2版のみボイスがない。DS版とPS2版で個別にテレビアニメ版には登場しないオリジナルキャラクターも登場する。

ロザリオとバンパイア 七夕のミス陽海学園
カプコンより2008年3月20日ニンテンドーDS用ソフトで発売。ジャンルはアドベンチャー
ロザリオとバンパイア CAPU2 恋と夢の狂想曲(ラプソディア)
コンパイルハートより、2009年7月23日プレイステーション2用ソフトで発売。ジャンルは「妖(あやし)恋愛体験アドベンチャー」。

小説[編集]

2008年4月に〈ジャンプ ジェイ ブックス〉より発売されたノベライズ作品で、著者は志茂文彦

萌香と月音・胡夢・紫・みぞれのそれぞれを主人公とした4本の短編から構成されている。

第一話・萌香とつくね、衝撃のバトルタッグマッチ!
見知らぬ少女から手紙をもらい喜ぶ月音。だが、それはかつて月音と萌香に倒されたチョッパー力石の妹からの果たし状だった。チョッパー力石とその妹VS月音と萌香のタッグマッチ。果たして2人は無事乗り切れるだろうか。
第二話・くるむの女子寮トラップ! 愛の略奪大作戦!!
第三話・紫と秘密の友だち
第四話・アルファブロガーみぞれのあやまち

書誌情報[編集]

漫画本編[編集]

特記のない限り著者は池田晃久、発行は全て集英社ジャンプ・コミックスより。

その他関連書籍[編集]

参考文献[編集]

  • 『ロザリオとバンパイア GUIDE BOOK 陽海学園入学案内』

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 引用エラー: 無効な <ref> タグです。 「date」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません
  2. ^ 実際に支部を潰したのは裏で行動していた銀影達であり、月音は支部壊滅には関わっていない。

出典[編集]

単行本については、第1期『ロザリオとバンパイア』各巻を『SI ○巻』、第2期『ロザリオとバンパイア season II』各巻を『SII ○巻』の形で記載。

  1. ^ 『SII 1巻』表紙そで
  2. ^ a b 「池田晃久先生ロングインタビュー」『陽海学園入学案内』128-135頁
  3. ^ 『ロザリオとバンパイア GUIDE BOOK 陽海学園入学案内』キャラクター誕生秘話
  4. ^ 『SII 2巻』表紙そで
  5. ^ 本段落は特記のない限り「陽海学園入学の手引き」『陽海学園入学案内』82 - 85頁 を参考とした。
  6. ^ a b c d e 第1部第1話「学園のバンパイア」『SI 3巻』5 - 59頁
  7. ^ 第2部第22話「真夏の夜の夢」『SII 5巻』192頁
  8. ^ 第2部第19話「ぼくたちは大人になっていく」『SII 5巻』48頁
  9. ^ 第1部第29話「学園の闇」『SI 8巻』24頁
  10. ^ 「池田晃久先生ロングインタビュー」『陽海学園入学案内』128-129頁
  11. ^ 池田晃久「キャラクター誕生秘話」『陽海学園入学案内』123頁
  12. ^ 「陽海学園人物名鑑 03 青野月音」『陽海学園入学案内』26-29頁
  13. ^ a b c 第1部第3話「部活に入ろう」『SI 1巻』、107 - 145頁
  14. ^ 第1部第10話「文句はないだろ?」『SI 3巻』91 - 133頁、他。
  15. ^ 第1部第24話「ナイトメア」『SI 6巻』135-177頁
  16. ^ 「陽海学園人物図鑑 01 赤夜裏萌香」『陽海学園入学案内』20 - 23頁
  17. ^ 第1部第17話「回帰」『SI 5巻』7 - 47頁
  18. ^ 第2部第22話「くちづけ」『SII 6巻』、56頁など。
  19. ^ 「池田明久先生ロングインタビュー」『陽海学園入学案内』128頁
  20. ^ a b 「陽海学園人物図鑑02 裏萌香」『陽海学園入学案内』24 - 25頁
  21. ^ 第1部第3話「部活に入ろう」『SI 1巻』124 - 125頁など。
  22. ^ 第1部第24話「ナイトメア」『SI 6巻』135 - 177頁
  23. ^ 「陽海学園人物名鑑 04 黒乃胡夢」『陽海学園入学案内』30 - 33頁
  24. ^ a b 第2部第1話「あたらしい季節」『SI 1巻』7 - 55頁
  25. ^ a b c 第1部第2話「黒い夢のくるむ」『SI 1巻』61 - 105頁
  26. ^ a b 第2部第17話「胡蝶の夢」『SII 4巻』162 - 203頁
  27. ^ a b 「陽海学園人物名鑑 05 仙童紫」『陽海学園入学案内』34 - 37頁
  28. ^ 池田晃久「キャラクター誕生秘話」『陽海学園入学案内』124頁
  29. ^ 第1部第7話「いたずらな恋?」『SI 3巻』7 - 47頁
  30. ^ a b c 「陽海学園人物名鑑 06 白雪みぞれ」『陽海学園入学案内』38 - 41頁
  31. ^ a b 第1部第19話「雪解けの少女」『SI 5巻』97 - 141頁
  32. ^ a b c 第2部第7話「すくすくドロップ」『SII 2巻』92 - 95 - 127頁
  33. ^ a b c d e 「陽海学園人物名鑑 07 橙条瑠妃」『陽海学園入学案内』42 - 45頁
  34. ^ 第1部第13話「ひまわり色の夏休み」 - 第17話「回帰」『SI 4巻』7頁 - 『SI 5巻』49頁
  35. ^ 第1部第29話「学園の闇」『SI 8巻』7 - 49頁
  36. ^ a b 「陽海学園人物名鑑 08 朱染心愛」『陽海学園入学案内』46 - 49頁
  37. ^ a b c 第2部第3話「粘着質少女」『SII 1巻』102 - 143頁
  38. ^ a b c 第1部第4話「先輩とは仲良くね」『SI 1巻』146 - 188頁
  39. ^ a b c d 第2部第23話「マフィアの少年」『SII 6巻』7 - 45頁
  40. ^ 第2部第28話「スウィートホーム」『SII 7巻』52 - 93頁
  41. ^ 第2部第26話「ウィークポイント」『SII 6巻』130 - 167頁
  42. ^ 「ROSARIO+VAMPIRE 蛇足的巻末劇場 〜なんちゃってQ&A編〜」『SI 3巻』179 - 180頁
  43. ^ 第2部第34話「封印の秘密」『SII 8巻』116 - 151頁
  44. ^ 第1部第32話「鍵」『SI 8巻』142 - 185頁
  45. ^ 第1部第23話「屍鬼」『SI 6巻』108 - 114頁

集英社BOOK NAVI[編集]

以下の出典は『集英社BOOK NAVI』(集英社)内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。

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  2. ^ ロザリオとバンパイア/1|池田 晃久|ジャンプコミックス|” (n.d.). 2009年9月12日閲覧。
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  6. ^ ロザリオとバンパイア/5|池田 晃久|ジャンプコミックス|” (n.d.). 2009年9月12日閲覧。
  7. ^ ロザリオとバンパイア/6|池田 晃久|ジャンプコミックス|” (n.d.). 2009年9月12日閲覧。
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  17. ^ ロザリオとバンパイア SEASON2/6|池田 晃久|ジャンプコミックス|” (n.d.). 2010年3月3日閲覧。
  18. ^ ロザリオとバンパイア SEASON2/7|池田 晃久|ジャンプコミックス|” (n.d.). 2010年6月4日閲覧。
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  20. ^ ロザリオとバンパイア SEASON2/9|池田 晃久|ジャンプコミックス|” (n.d.). 2011年6月3日閲覧。
  21. ^ ロザリオとバンパイア SEASON2/10|池田 晃久|ジャンプコミックス|” (n.d.). 2011年12月3日閲覧。
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  23. ^ ロザリオとバンパイア SEASON2/12|池田 晃久|ジャンプコミックス|” (n.d.). 2012年2月4日閲覧。
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  25. ^ ロザリオとバンパイア GUIDE BOOK 陽海学園入学案内|池田 晃久|ジャンプコミックス|” (n.d.). 2009年9月12日閲覧。

外部リンク[編集]