ニコラ・エドム・レチフ・ド・ラ・ブルトンヌ

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ニコラ・エドム・レチフ・ド・ラ・ブルトンヌ(Nicolas Edme Restif de La Bretonne, 1734年 - 1806年)は、フランス文学者である。サドラクロとともに長年不当な扱いを受けていたが、近年再評価された。

生い立ち[編集]

フランス王国のオーセールにて誕生。その後、印刷業者のもとに年季奉公に出され、パリで印刷工となる。30歳を過ぎた頃から小説を執筆し、大革命をはさんだ約30年間にわたって、50篇以上、巻数にして250巻以上の作品を書いた。

主な日本語訳[編集]

  • Le pornographe (1769)
    • 『ポルノグラフ』植田祐次訳 『ユートピア旅行記叢書 15 18世紀末』岩波書店、2000年6月、所収。 ISBN 4-00-026105-3
  • Les contemporaines (1780)
  • La Découverte australe par un homme volant, ou Le Dédale français (1781)
    • 『飛行人間またはフランスのダイダロスによる南半球の発見―きわめて哲学的な物語』植田祐次訳 創土社、1985年1月。
    • 『南半球の発見』植田祐次訳 野沢協・植田祐次監修『啓蒙のユートピア 第三巻』法政大学出版局、1997年12月、所収。 ISBN 978-4-588-12088-6
  • L’Andrographe, ou Idées d'un honnête homme sur un projet de règlement, proposé à toutes les nations de l'Europe, pour opérer une réforme générale des mœurs et, par elle, le bonheur du genre humain (1782)
    • 『アンドログラフ』植田祐次訳 野沢協・植田祐次監修『啓蒙のユートピア 第三巻』法政大学出版局、1997年12月、所収。 ISBN 978-4-588-12088-6
  • Sara ou la derniére aventure d'un homme de quarante-cingans (1783)
    • 『最後の恋―サラ』植田祐次訳 二見書房〈コレクション・アモール〉、1970年。
  • Les nuits de Paris, ou, Le spectateur nocturne (1788 - 94)
  • Monsieur Nicolas ou le Cœur humain devoilé (1794 - 97)
    • 『ムッシュー・ニコラ』生田耕作片山正樹訳 『筑摩世界文學大系 23 サド レチフ』筑摩書房、1977年3月、所収。
    • 『ムッシュー・ニコラの幼少時代』佐分純一訳 『世界文学全集 16 サド レチフ・ド・ラブルトンヌ』講談社、1977年5月、所収。

レチフに関する書籍[編集]

外部リンク[編集]