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メイズ・ランナー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
メイズ・ランナー
The Maze Runner
著者 James Dashner
発行日 October 6, 2009
発行元 Delacorte Press
ジャンル Young adult, science fiction, post-apocalyptic
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
ページ数 375 pp.[1]
前作 The Fever Code (in narrative order)
次作 The Scorch Trials[2]
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メイズ・ランナー
カバー
デザイン
Philip Straub
シリーズThe Maze Runner series
出版形式Print (hardcover and paperback), audiobook, e-book
ISBN978-0-385-73794-4 (first edition, hardcover)
OCLC299381315
LC分類PZ7.D2587Maz 2009[1]

メイズ・ランナー』(原題: The Maze Runner)は、アメリカ小説家ジェームズ・ダシュナー英語版が2009年に発表したヤングアダルト向けSFスリラー小説、およびそれを原作とした2014年アメリカ映画

記憶を失い、謎の巨大な迷路maze=メイズ)に送りこまれた主人公たちが、脱出に挑む物語。

小説

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小説メイズ・ランナーシリーズ英語版は、1作目『メイズ・ランナー』、2作目『砂漠の迷宮』、3作目『最期の迷宮』の3部作となっている。それ以外に、1作目の13年前を描いた4作目『The Kill Order』、4作目と1作目の間を描く5作目『The Fever Code』が刊行された。

# 邦題 原題 刊行年
アメリカ合衆国の旗
刊行年
日本の旗
訳者
日本の旗
出版社
日本の旗
ISBN
日本の旗
1 メイズ・ランナー The Maze Runner 2009年10月21日 2015年4月25日 田内志文 KADOKAWA/角川書店 978-4-04-101425-7
2 メイズ・ランナー 2 砂漠の迷宮 The Scorch Trials 2010年10月12日 2015年9月24日 田内志文 KADOKAWA/角川書店 978-4-04-103630-3
3 メイズ・ランナー 3 最期の迷宮 The Death Cure 2011年10月11日 2018年5月25日 田内志文 KADOKAWA/角川書店 978-4-04-106440-5
4 The Kill Order 2012年8月14日
5 The Fever Code 2016年9月27日

映画

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メイズ・ランナー
The Maze Runner
監督 ウェス・ボール
脚本 T・S・ノーリン[3]
グラント・ピアース・マイヤーズ[3]
ノア・オッペンハイム[3]
原作 ジェームズ・ダシュナー
『メイズ・ランナー』(角川文庫刊)
製作 マーティ・ボーウェン
ウィク・ゴッドフリー
エレン・ゴールドスミス=ヴァイン
リー・ストールマン
リンジー・ウィリアムズ
製作総指揮 エディ・ガマラ
ジョー・ハートウィック・Jr.
出演者 ディラン・オブライエン
カヤ・スコデラリオ
トーマス・サングスター
キー・ホン・リー
音楽 ジョン・パエザーノ
撮影 エンリケ・シャディアック
編集 ダン・ジマーマン英語版
製作会社 テンプル・ヒル・エンタテイメント
TSGエンターテイメント
配給 アメリカ合衆国の旗 日本の旗 20世紀フォックス
公開 アメリカ合衆国の旗 2014年9月19日
日本の旗 2015年5月22日
上映時間 113分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $34,000,000[4]
興行収入 $102,427,862 アメリカ合衆国の旗
$340,750,640 世界の旗
7億450万円[5] 日本の旗
次作 メイズ・ランナー2: 砂漠の迷宮
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ジェームズ・ダシュナー英語版の小説を原作とした2014年アメリカ映画のSFミステリー映画シリーズ。主要作品は全3作。

ストーリー

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16才の少年トーマスは記憶喪失の状態でエレベーターの中で目を覚ました。上昇し、高い岩壁に囲まれた謎の草地に到着するトーマス。そこは石造りの巨大迷路の中心部で、大勢の少年たちが暮らす閉鎖空間だった。彼らも皆、名前以外の記憶はなく、同様に送り込まれて何年も生活しているのだ。

高い壁を登ることは不可能で、周囲の迷路(Maze)を通って出口を探すしか脱出の方法はない。迷路の入り口は毎日、夜明けと共に開き、日没に閉じる。夜間には迷路のルートが変わる上に、凶暴な「グリーパー」という怪物が現れるため、夜は迷路で過ごせない。月に一度、新しい少年一名と最低限の食料などがエレベーターで送り込まれるというのが基本情報だった。

少年たちは安全な草地で生活しながら「メイズランナー」と呼ぶ運動能力の高い仲間を迷路に送り、出口を探していた。ランナーとして迷路に入り、日没近くなっても戻らないアルビーとミンホ。トーマスたちが待つ入り口近くに現れたミンホは、グリーパーに襲われたアルビーを必死に引きずっていた。扉が閉まり始めてもアルビーを見捨てないミンホを見て、思わず迷路に駆け込むトーマス。

グリーパーの現れる夜の迷路で過ごすトーマスたち。壁が動いてルートが変わる中、グリーパーが襲って来た。動く壁の間にグリーパーを誘い込んで挟み、押し潰すトーマス。

初めてグリーパーを倒し、生還した者として仲間の信頼を得るトーマス。そこへ、月に一度のルールを破ってエレベーターが少女テレサを運んで来た。記憶喪失のテレサは「彼女で最後」というメモと、WCKDと文字が記された注射器を持っていた。

グリーパーの毒で死にかけているアルビーに一か八かで注射を打ち、回復させるトーマス。しかし、夜になっても閉じない扉からグリーパーが現れ、仲間の多くと共にアルビーも殺された。

意識が戻った時のアルビーは記憶を取り戻している様子だった。毒にあたることがヒントだと気づき、倒したグリーパーの毒針を自らに刺すトーマス。テレサが打った注射によって回復したトーマスは僅かながら記憶を取り戻し、自分とテレサがWCKDという組織の一員で、少年たちを迷路に送り込む側だったことを思い出した。

草地を離れようとしない一部の少年たちを残して、出口を求め迷路に入るトーマスと仲間たち。グリーパーの群れをかわして進んだ一行は、銃撃戦で死んだ研究者や兵士が散乱する研究施設に辿り着いた。映像でトーマスたちに語りかけるエヴァ・ペイジと名乗る女性研究員。

地球は太陽熱で焼かれ、謎のウイルスも蔓延して壊滅状態にある。ウイルスに感染しない子供たちが生まれ、無事でいる理由を探る為の実験が「迷路」だったと話すエヴァ・ペイジ。トーマスたちは「実験体」だったのだ。

現れた兵士らに囚われ、軍用ヘリコプターで運ばれるトーマスたち。それを見送るエヴァ・ペイジは、「実験は第二段階だ」と不敵な笑みを浮かべた。

出演者

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※括弧内は日本語吹替

続編

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原作小説が三部作であるため、映画も三部作構想となっている。小説2作目The Scorch Trials を原作とする映画2作目『メイズ・ランナー2: 砂漠の迷宮』(原題:Maze Runner: The Scorch Trials)は、北米で2015年9月18日に、日本では同年10月23日に公開された。小説3作目The Death Cure を原作とする映画3作目『メイズ・ランナー: 最期の迷宮』(原題:Maze Runner: The Death Cure)は、北米で2018年1月26日に、日本では同年6月15日に公開。

脚注

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  1. ^ a b "The maze runner" (first edition). LC Online Catalog. Library of Congress (lccn.loc.gov). Retrieved 13 November 2016.
  2. ^ Shill, Aaron (25 November 2009). “'Maze Runner' on 'right track'”. Deseret Morning News. 19 December 2009時点のオリジナルよりアーカイブ。19 December 2009閲覧。
  3. ^ a b c メイズ・ランナー 2枚組ブルーレイ&DVD〔初回生産限定〕”. 20世紀フォックス ホームエンターテイメント. 2016年4月11日閲覧。
  4. ^ The Maze Runner (2014)”. Box Office Mojo. 2015年5月26日閲覧。
  5. ^ キネマ旬報」2016年3月下旬号 45頁

外部リンク

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映画

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