マリア・ラシツケネ

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マリア・ラシツケネ
Мария Александровна Ласицкене
Portal:陸上競技
Mariya Lasitskene 2017 FBK-Games (cropped).jpg
選手情報
国籍 ロシアの旗 ロシア
競技 陸上競技
種目 走高跳
生年月日 (1993-01-14) 1993年1月14日(24歳)
生誕地 ロシアの旗 ロシア カバルダ・バルカル共和国プロフラードヌイ英語版
身長 180㎝
体重 57kg
コーチ担当者 Gennadiy Gabrilyan
自己ベスト 2m06
 
獲得メダル
女子陸上競技
ロシアの旗 ロシア
世界陸上競技選手権
2015 北京 走高跳
2017 ロンドン 走高跳
世界室内選手権
2015 プラハ 走高跳
2014 ソポト 走高跳
ヨーロッパ選手権
2014 チューリッヒ 走高跳
ヨーロッパジュニア選手権
2011 タリン 走高跳
ユースオリンピック
2010 シンガポール 走高跳
世界ユース選手権
2009 ブレッサノーネ 走高跳
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マリア・アレクサンドローヴナ・ラシツケネロシア語: Мария Александровна Ласицкенеラテン文字表記:Mariya Aleksandrovna Lasitskene、1993年1月14日 - )は、ロシア陸上競技選手カバルダ・バルカル共和国プロフラードヌイ英語版出身[1]走高跳を専門とする[2]2010年に開かれたシンガポールユースオリンピック金メダルを獲得した[2]。 2015年に北京で開催された世界陸上では金メダルを獲得した。旧姓はクチナ(Kuchina、ロシア語: Кучина

経歴[編集]

父はアマチュアバスケットボール選手、母はバレーボール選手という運動神経のよい家庭に生まれる[1]。国際大会での最初の栄冠は、1m85の自己新記録をマークして、イタリア人アレッシア・トロスト英語版に次ぐ銀メダルを獲得した、イタリアブレッサノーネで開かれた2009年世界ユース選手権である[3]。同年のヨーロッパユースオリンピックフェスティバルギムナシアード英語版でも銀メダルに輝いている[4][5]

そして第1回ユースオリンピックであるシンガポールユースオリンピックにて1m86を跳び、アレッシア・トロストを抑えて金メダルを獲得した[6]

2011年シーズンはエレーナ・スレサレンコとの優勝争いで幕を開け、室内の自己新記録となる1m90をマークしてスレサレンコを打ち破った[7]。更にチェコチネツ英語版で開かれたモラヴィアハイジャンプツアー英語版にて1m97の跳躍に成功し、デシスラヴァ・アレクサンドロワ(Desislava Aleksandrova)が1994年に樹立した世界ジュニア記録を更新した[8]

その後、自国開催となった2013年夏季ユニバーシアードで銀メダル、ポーランドソポトで開かれた2014年世界室内選手権で金メダルを獲得した[2]

2015年3月、プラハで開かれたヨーロッパ室内選手権では1m97を跳び優勝[9]。 8月に北京で開催された世界陸上では、セルビアのベテラン選手ブランカ・ブラシッチ、同じロシアのアンナ・チチェロワをわずかな試技数の差で上回り優勝した [10]

2015年11月、ロシア陸上競技連盟が組織的なドーピングをしていた問題が明るみになる。 2016年1月、IAAFによって五輪を含む国際大会に出場停止となったロシアの陸上競技選手のリストが発表され、リストの中にはクチナの名前も入っていた[11]。 クチナをはじめ、ロシアの陸上競技選手はスポーツ仲裁裁判所(CAS)に処分の取り消しを求めて提訴したが、2016年7月21日にスポーツ仲裁裁判所はロシア人選手の訴えをすべて退けた[12]。 このためクチナはリオデジャネイロオリンピックに出場することができなかった。

2017年8月、中立選手として出場した世界陸上競技選手権では2m03を跳び連覇を果たした。

主な成績[編集]

大会 開催地 結果 記録
ロシアの旗 ロシア代表
2009 世界ユース選手権 イタリアの旗 イタリアブレッサノーネ 2位 1m85
2010 ユースオリンピック シンガポールの旗 シンガポール 1位 1m89
2011 ヨーロッパ室内選手権 フランスの旗 フランスパリ 9位 1m92
ヨーロッパジュニア選手権  エストニアタリン 1位 1m95
2012 世界ジュニア選手権 スペインの旗 スペインバルセロナ 3位 1m88
2013 ユニバーシアード ロシアの旗 ロシアカザン 2位 1m96
2014 世界室内選手権 ポーランドの旗 ポーランドソポト 1位 2m00
ヨーロッパ選手権 スイスの旗 スイスチューリッヒ 2位 1m99
2015 ヨーロッパ室内選手権  チェコプラハ 1位 1m97
2015年ヨーロッパ国別対抗選手権大会 ロシアの旗 ロシアチェボクサル 1位 1m99
世界陸上競技選手権 中華人民共和国の旗 中国北京 1位 2m01
2017 世界陸上競技選手権 イギリスの旗 イギリスロンドン 1位 2m03

自己記録[編集]

種目 記録 (m) 開催地
走高跳(屋外) 2m06 スイスの旗 スイス ローザンヌ 2017年7月6日
走高跳(室内) 2m01  スウェーデン ストックホルム 2014年2月6日

私生活[編集]

2017年3月17日、リトアニア系ロシア人スポーツジャーナリストのヴラダス・ラシツカス(Владас Ласицкас)と結婚し[13]、登録姓をクチナからラシツケネに変更した。

脚注[編集]

  1. ^ a b A new city, a new coach for Kuchina”. EAA (2010年10月13日). 2014年5月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年5月21日閲覧。
  2. ^ a b c Persons : Mariya Kuchina : фотографии” (英語). SportPhoto.ru. 2014年5月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年5月21日閲覧。
  3. ^ 2009 World Youth Championships - High Jump - W Final”. IAAF. 2009年7月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年5月21日閲覧。
  4. ^ European Youth Olympic Festival 2009”. WJAH. 2011年10月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年5月21日閲覧。
  5. ^ Qatar Embraces Gold in Doha 2009 Gymnasiade”. Qatar Athletic Association (2009年12月10日). 2011年4月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年5月21日閲覧。
  6. ^ 2010 Summer Youth Olympics – Girls high jump results (final)”. Atos Origin. 2010年12月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年5月21日閲覧。
  7. ^ Nickolai Dolgopolov and Rostislav Orlov (2011年1月23日). “Kuchina foils Slesarenko’s comeback in Volgograd”. IAAF. 2011年1月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年5月21日閲覧。
  8. ^ Juck Alfons & Bob Ramsak (2011年1月27日). “Kuchina clears 1.97m World junior best in Trinec”. IAAF. 2011年2月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年5月21日閲覧。
  9. ^ http://www.european-athletics.org/competitions/european-athletics-indoor-championships/results/#High jump WomenFinal
  10. ^ http://www.iaaf.org/competitions/iaaf-world-championships/15th-iaaf-world-championships-4875/results/women/high-jump/final/series
  11. ^ http://www.jaaf.or.jp/wp/wp-content/uploads/2016/01/russian_20160114.pdf
  12. ^ http://www.news24.jp/articles/2016/07/22/10336017.html
  13. ^ “Кучина вышла замуж!(クチナ、結婚!)”. RusAthletics. (2017年3月18日). http://www.rusathletics.com/nov/news.15787.htm 2017年8月22日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]