ベル・ビヴ・デヴォー

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ベル・ビヴ・デヴォー
Bell Biv DeVoe
New Edition on Sister Circle Live.jpg
ベル・ビヴ・デヴォー&ボビー・ブラウン(2018年)
左から、ロニー・デヴォー、ボビー・ブラウン、リッキー・ベル、マイケル・ビヴィンス
基本情報
別名 BBD
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 マサチューセッツ州ボストン
ジャンル R&Bヒップホップニュージャックスウィング
活動期間 1989年 -
レーベル MCA、Biv 10、eOne Music
共同作業者 ニュー・エディションボーイズIIメン、アナザー・バッド・クリエーション、TLCボビー・ブラウンジョニー・ギルラルフ・トレスヴァント
メンバー リッキー・ベル
マイケル・ビヴィンス
ロニー・デヴォー

ベル・ビヴ・デヴォーBell Biv DeVoe、BBDとも呼ばれる)は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストンで結成された音楽グループであり、リッキー・ベルマイケル・ビヴィンスロニー・デヴォーというニュー・エディションのメンバーで構成されている。

このバンドは、デビュー・アルバムであるマルチプラチナムの売り上げを叩き出したアルバム『ポイズン』で最もよく知られている。これは、伝統的なソウルR&Bの要素をヒップホップと組み合わせた1990年代のニュージャックスウィング・ムーブメントにおいて重要な作品となっている。アルバムからの2枚のシングル「ポイズン」と「ドゥ・ミー!」は、1990年にBillboard Hot 100でどちらも3位となった。バンドはさらに3枚のアルバムをリリースしたが、デビュー作以上に成功したものはなかった。彼らの最新アルバム『Three Stripes』は2017年にリリースされた。

31年間でオリジナル・マテリアルによるアルバムを4枚しか制作しなかったにもかかわらず、グループは単独で、またニュー・エディションとの何度かの再結成ツアーでも、継続的にツアーやライブを行ってきた。

来歴[編集]

リッキー・ベルマイケル・ビヴィンスロニー・デヴォーのトリオは、1981年のタレント・ショーで有名なプロデューサーのモーリス・スターに見出されたボストンを拠点とする5人組グループのニュー・エディションにおける創設者であり、また「Candy Girl」「Cool It Now」といった数々のヒット・ソングを持つ者たちであった。1980年代を通じて、ニュー・エディションはラインナップが変わり、グループとして成熟し、新しい音楽の方向性への分岐を模索するようになっていった。1989年の活動休止期間中、プロデューサーのジミー・ジャム&テリー・ルイスの提案により、3人は新しいグループを結成することを決定し、MCAレコードと契約した[1]パブリック・エナミーのプロデューサーであるエリック・サドラー、ハンク&キース・ショックリーなどの助けを借りて、ベル・ビヴ・デヴォーは1990年代にデビュー・アルバム『ポイズン』をリリースした。これがヒップホップファンクソウルポップ・ミュージックを組み合わせた、1990年代初頭の「ニュージャックスウィング」サウンドのパイオニアとして認められたアルバムとなった[2]。このスタイルの融合は、よりハード・エッジなサウンドを好むファンたちにそれらをさらけ出すものであった[1]。『ポイズン』はビルボードのR&B/ヒップホップ・チャートで1位に達し、タイトルトラック「ポイズン」とセカンド・シングル「ドゥ・ミー!」はどちらもBillboard Hot 100チャートで3位となった。その後まもなく、リチャード・ウルフとエピック・マズールが「ドゥ・ミー!」のリミックスを担当した(ダンスチャートで6位のヒット・ナンバーとなった)[3]。『ポイズン』からは更に、シングル「B.B.D. (I Thought It Was Me)?」「When Will I See You Smile Again?」「She's Dope!」が生み出されている[4]。『ポイズン』は400万枚以上を売り上げ、続いて『ブートシティ!』というタイトルのリミックス・アルバムがリリースされた[5][6]。リチャード・ウルフとエピック・マズールが、リズム、ブルース、ポップ、ロックをブレンドしたベル・ビヴ・デヴォーのプレミア・アルバムの作成を手助けし、『ポイズン』はトリプル・プラチナムの成功を収めた[7]

ベル・ビヴ・デヴォーは1993年にMCAレコードからアルバム『フーティー・マック』をリリース。よりハードコアなラップ/R&Bが、2001年にBiv 10レコードからリリースしたアルバム『BBD』に影響を与えた。『フーティー・マック』はゴールドの成功を収めたが、どちらのアルバムも『ポイズン』ほどの成功を収めることはできなかった。グループがリリースしたアルバムは4枚だけであるにもかかわらず、ベル・ビヴ・デヴォーのメンバーはグループとして共にパフォーマンスを続けている[8]。彼らはまた、いくつかのニュー・エディションの再結成に参加し、グループの一員としてツアーで彼らと一緒にパフォーマンスし続けている。2013年5月30日、ベル・ビヴ・デヴォーはボストンマラソン爆弾テロ事件の犠牲者のために資金を調達する慈善コンサートであるボストン・ストロングにて、ヒット曲「ポイズン」のパフォーマンスを行った[9]

2016年、ベル・ビヴ・デヴォーは15年ぶりの新曲「Run」をミュージックビデオとともにリリースした[10]。これは2017年1月27日にリリースされたアルバム『Three Stripes』からの最初のシングルだった。

ベル・ビヴ・デヴォーは、2008年のユニバーサル・スタジオ火災でマテリアルが破壊されたと伝えられている何百人に及ぶアーティストのうちの1グループであった[11]

受賞歴とノミネート歴[編集]

1991年、ソウル・トレイン・ミュージック・アワードにおいてアルバム『ポイズン』で、ベストR&B/アーバン・コンテンポラリー・アルバム・オブ・ザ・イヤー、グループ、バンドまたはデュオを受賞した[12]

グループはまた、1992年にフェイヴァリット・ソウル/R&Bバンド/デュオ/グループでアメリカン・ミュージック・アワードを受賞した。

ディスコグラフィ[編集]

スタジオ・アルバム[編集]

  • 『ポイズン』 - Poison (1990年、MCA)
  • 『フーティー・マック』 - Hootie Mack (1993年、MCA)
  • 『BBD』 - BBD (2001年、Biv10/Universal)
  • Three Stripes (2017年、eOne)

リミックス・アルバム[編集]

  • 『ブートシティ!』 - WBBD-Bootcity!: The Remix Album (1991年、MCA)

コンピレーション・アルバム[編集]

  • Bell Biv DeVoe Greatest Hits (2000年、MCA)

シングル[編集]

  • 「ポイズン」 - "Poison" (1990年)
  • 「ドゥ・ミー!」 - "Do Me!" (1990年)
  • "B.B.D. (I Thought It Was Me)?" (1990年)
  • "When Will I See You Smile Again?" (1991年)
  • "She's Dope!" (1991年)
  • 「ワード・トゥ・ザ・マザー!」 - "Word to the Mutha!" (featuring Bobby Brown, Ralph Tresvant and Johnny Gill) (1991年)
  • "The Best Things in Life Are Free" (Luther Vandross featuring Janet Jackson, BBD and Ralph Tresvant) (1992年)
  • 「ギャングスタ」 - "Gangsta" (1993年)
  • 「アバヴ・ザ・リム」 - "Above the Rim" (1993年)
  • "Something in Your Eyes" (1993年)
  • "The Best Things in Life Are Free"[b] (Luther Vandross featuring Janet Jackson, BBD and Ralph Tresvant) (1995年)
  • "The Hot Shit" (2001年)
  • "Run" (2016年)
  • "Finally" (featuring SWV) (2017年)

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b Heyliger, Mike. "Popdose Flashback ’90: Bell Biv DeVoe, Poison." Popdose.com. Popdose.com. 11 Mar. 2010. Web. 25 Mar. 2010.
  2. ^ J. D. Considine. "After a great 1990, Bell Biv DeVoe to ring in new year: [FINAL Edition]". 28 Dec. 1990, The Baltimore Sun. Web. 1 Apr. 2010.
  3. ^ Widran, Jonathan (1991年4月14日). “Producer Crosstalk”. Music Connection 
  4. ^ "Bell Biv DeVoe: Chart History". Billboard. n.d. Web. 25 Mar. 2010.
  5. ^ Huey, Steve. "Bell Biv DeVoe: Biography." Allmusic. Rovi Corporation. n.d. Web. 25 Mar. 2010.
  6. ^ Henderson, Alex. "WBBD-Bootcity! The Remix Album > Overview." Allmusic. Rovi Corporation. n.d. Web. 12 Apr. 2010
  7. ^ Savona, Anthony (1991年6月). “Hot Picks”. EQ 
  8. ^ Gerald M. Gay. "'80s group still has its devotees: Bell Biv DeVoe here for 'Slow Jams Live' gig." McClatchy – Tribune Business News 19 February 2009 ProQuest Newsstand, ProQuest. Web. 10 Apr. 2010.
  9. ^ Aerosmith, James Taylor, Boston, NKOTB and Others Perform at Boston Strong Benefit Concert”. Classichitsandoldies.com (2013年5月28日). 2013年6月1日閲覧。
  10. ^ Bell Biv Devoe Make A Run With Their First New Song In 15 Years (Video)” (英語) (2016年9月12日). 2016年9月12日閲覧。
  11. ^ Here Are Hundreds More Artists Whose Tapes Were Destroyed in the UMG Fire”. The New York Times (2019年6月25日). 2019年6月28日閲覧。
  12. ^ Special. "Hammer gets rapped at Soul Train awards :[FIN Edition]. " Toronto Star 14 Mar. 1991, ProQuest Newsstand, ProQuest. Web. 10 Apr. 2010.

外部リンク[編集]