プードル・ハイブリッド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
コッカプーの子犬
ウィートン・テリアとプードルの交雑犬。ウォードルとして知られる。
ラブラドゥードル(オス、9か月)

プードル・ハイブリッド: Poodle hybrid)は、プードルを片親として使って作り出した交雑犬や二重純血犬種のことである。これらにはブームに乗って作られた愛玩用のものと、さまざまな面で人の役に立つ目的で生み出された使役用のものが存在する。

尚、愛玩用のものの中で、特に重要な意味合いを持たずに作られた交雑犬は Illegitimate child Dogs と呼ばれることもある。世界的には批判・非難される事が多いが、愛好家は未だに多く、賛否両論の犬種群である。

歴史や概要、批評など[編集]

プードル・ハイブリッドは先出の通り、プードル種が両親どちらかの種として決定された二重純血犬種や交雑犬の総称である。プードル・ハイブリッドの良点は扱いやすい気性になり易く、コートが抜けにくく低アレルゲンなため、犬アレルギーを持つ人でも飼育が可能であるという点である。この点にはじめて気がついたのはコッカープーの作出者で、アレルギーや喘息を患う人にも飼育できる家庭犬として1960年代に作出され、低価格で販売された。それはすぐに大ヒットし、犬好きなのに持病で犬を飼えない人に大きな夢を与えることができた。

しかし、それはコッカプー人気にのっとった模倣を多数表れる結果を招き、愛玩用の二重純血犬種や交雑犬の数が爆発的に増加するという事態が発生した。数種のそれらの作出者は犬の健康を考えたブリーディングを行っているが、多くは利益のみを追求し、犬の健康面を考慮しないブリーディング(近親交配や乱繁殖など)が行われていたため多くの問題が露出し、通常の純血犬種の支持者やブリーダーから非難されるようになった。

プードル・ハイブリッドの中で、掛け合わせにこれといった意味のない愛玩用のものには幾つかの問題点がある。一つ目は乱繁殖や近親交配を多く行うことで起こる犬質の悪化である。二重純血犬種型のものの多くは複数のつがいを用意して遺伝子プールを広げて作出を行うが、時に悪質なブリーダーはそれに交雑犬型のものを含め狭い遺伝子プールで作出を行い、親と子を掛け合わせるなどの近親交配や劣悪な環境下での過剰繁殖を行っている場合もあった。それにより遺伝病にかかりやすくなり、結果的に種(若しくは交雑種)の抵抗力等を弱め、犬質を大きく悪化させることになる。

二つ目の問題は、命の尊厳の問題である。人の都合によって生み出されたのにもかかわらず、両親種の配合具合がスタンダード(犬種基準。交雑犬型のプードル・ハイブリッドに於いては容姿・性質等の目標)通りに上手くいかずに淘汰(殺処分)されてしまう事があり、即席のブリーダーが作出や販売を辞めた際に売れ残った仔犬やブリーディング・ストック(繁殖用の犬)を保健所送りにしたり、最悪の場合置き去りにしてえさを与えずに放置して餓死させる者もいたことが報告されている。このことは動物愛護団体の所属者などに衝撃を与え、犬がこのような境遇に置かれないように徹底した予防と調査が行われ、犬が正常な生活を送れているかなどのチェックが行われた。又、既にこのような状況下に置かれてしまった犬たちの保護も行われ、動物愛護法の改正も行われた。


三つめの問題は、血統に関わる諸問題である。プードル・ハイブリッドの多くは交雑犬型で、プードルと他犬種の一世代雑種がほとんどである。このため雑種強勢が現れやすく低アレルゲンのコートを受け継ぎやすいというメリットがあるが、そのメリットはいつも必ず現れる事を約束するものではない。

その一方で何百年と受け継がれてきた血統を汚し、掛け合わせによっては両親種の欠点を受け継いでしまう場合が多く、又ブリーダーの気まぐれによって交雑に使う親犬種が決定されてしまうこともあるというのがデメリットである。特に純血犬種の援護者からは多くの犬種がプードルと雑種化することによりその犬種特有の特徴が失われ、皆一様化してしまうのではないかと指摘されている。そもそも雑種に値段をつけて販売するのはいかがなものか、という批判もあり、特に血統を守ろうとする愛好家が非常に多い犬種を使ったプードル・ハイブリッドの中には猛反発を受けて消滅したものもあ る。プードル・ハイブリッドのブリーダー等は低アレルゲン犬種を増やし、アレルギーのある人でも犬の飼育が出来る機会を増やしたいと主張しているが、事実、低アレルゲンの犬種はプードル以外にも多く存在している。例えば、毛の長い犬種でいえばポヂュギース・ウォーター・ドッグソフトコーテッド・ウィートン・テリアバルビーで、短毛の犬種であればのように毛づくろいをするバセンジーボヘミアン・スポテッド・ドッグ、ヘアレス犬種のうち全く毛のないものはペルービアン・ヘアレス・ドッグメキシカン・ヘアレス・ドッグアメリカン・ヘアレス・テリアなどがある。このため、わざわざ人為的に愛玩用のプードル・ハイブリッドを作る必要はないだろうと見る愛犬家も多い。

現在プードル・ハイブリッドの世界的なブームは終焉し、飼われていた犬が大量に棄てられるという新たな問題も発生している。アメリカではブリーダーの数が減少し、意味が有意義でないとされたものの多くが消滅した。ただし、販売目的でなく、民間でペットとして繁殖・飼育を行う人は存在する。多くの批判が寄せられた犬種群ではあるが、個体としての批判はほとんどされておらず、未だ人気が高い種類でもある。ペットシェルターや動物管理施設で貰い受ける家族も多く、小さな子供のいる家庭でも飼育が行われている。

日本ではもとより「プードル・ハイブリッド」という単語があまり浸透はしておらず、ブームの開始と終焉は極めて緩やかであった。現在もペットとして飼育している人は数多く、著名人にも愛好している人が少なくない。プードル・ハイブリッド自体は気性も穏やかで飼育がしやすいため、初心者にも飼育しやすい種類である。しつけの飲み込みがよく、状況判断力や友好性も高いものが多いのが特徴である。

二重純血犬種とプードル・ハイブリッド[編集]

よく混同されるが、二重純血犬種とプードル・ハイブリッドはそれぞれ別の存在である。二重純血犬種は先述のとおり2犬種の交配種をもとにブリーディングを重ねて作られた一つの品種であるが、プードル・ハイブリッドはそれを含めて父及び父種がプードルであるもの全てを指す包括的な言葉である。混同を防ぐため、プードル・ハイブリッドの二重純血犬種は「二重純血犬種型プードル・ハイブリッド」と言い換えられることもある(この種の交雑犬も同様で、「交雑犬型プードル・ハイブリッド」と言い換えられる)。

又、二重純血犬種の多くは両親種の中間の容姿を持つが、プードル・ハイブリッドの二重純血犬種型のものは例外で、容姿が両親種の中間でない種類が多い。

プードル・ハイブリッドの一覧[編集]

ここでは主なプードル・ハイブリッドを一覧表としてリストする。一口にプードル・ハイブリッドといってもその姿や使役、交雑犬か二重純血犬種かなどは非常にさまざまである。

尚、実用のために作出された犬種や特記が必要な犬種は、その犬種の項目を参照する事。母方の犬種については交雑犬型は「母」、二重純血犬種型は「母種」と表記する。父方の犬種は母方の犬種のサイズに応じてスタンダート、ミディアム、ミニチュア、トイが使われている(ティーカップはいかなる愛玩用の交雑犬型のものであっても使用されない)。又、これらには容姿等に関する犬種基準が定められているが、それを破っても罰則がないため、血統を証明するものがあればそのプードル・ハイブリッド種の犬として認められてしまうという現状もある。ここではタイプの名称である「〜型プードル・ハイブリッド」を省く形で記述している。

ア行[編集]

アイリッシュ・ソードル[編集]

アイリッシュ・ソードル(英:Irish Soodle)は、アメリカ合衆国原産の愛玩用の交雑犬である。母はアイリッシュ・セッター。容姿はプードルのコートを取り入れたアイリッシュ・セッターであることが犬種基準である。毛色はレッドのみ。

アメリカン・ブードル[編集]

アメリカン・ブードル(英:American Boodle)は、アメリカ合衆国原産の愛玩用の交雑犬である。母はアメリカン・ブルドッグ。アメリカン・ブルドッグの攻撃的な性格を抑える目的で繁殖されたが、それの愛好家に猛反対を受け、現在はほとんど繁殖されていない。容姿はマズルが母方の犬種よりも長く、プードルのコートを取り入れたアメリカン・ブルドッグであることが犬種基準である。毛色はアメリカン・ブルドッグと同じものが推奨される。

イングリッシュ・ブードル[編集]

イングリッシュ・ブードル(英:English Boodle)は、イギリス原産の愛玩用の交雑犬である。母はイングリッシュ・ブルドッグ。イングリッシュ・ブルドッグの体格により罹りやすい病気をなくす目的で作られた。作出者の中には本種がオールディ・イングリッシュ・ブルドッグスの一種であると主張するものもいるが、本来のオールド・イングリッシュ・ブルドッグの姿を復元したものではないてめ、それとは認められていない。賛否両論の交雑犬だが、愛好者はやや多く日本でも少数繁殖されている。容姿はマズルがつぶれておらず、脚がガニ股でなく長く、それ以外はプードルとイングリッシュ・ブルドッグの中間であることが犬種基準である。毛色の制限はない。

ウォードル[編集]

ウォードル(英:Whoodle)は、アメリカ合衆国原産の愛玩用の交雑犬である。母はソフトコーテッド・ウィートン・テリア。フードルと呼ばれることもある。容姿はプードルとソフトコーテッド・ウィートン・テリアの中間であることが犬種基準である。毛色はウィートン(小麦色)のみ。

ウエスティプー[編集]

ウエスティプー(英:Westiepoo)は、アメリカ合衆国原産の愛玩用の交雑犬である。母はウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア。容姿はプードルのコートを取り入れたウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアであることが犬種基準である。毛色はホワイトのみ。

エスカプー[編集]

エスカプー(英:Eskapoo)とは、アメリカ合衆国原産の愛玩用の交雑犬である。母はアメリカン・エスキモー・ドッグ。容姿はプードルのコートを取り入れたアメリカン・エスキモー・ドッグであることが犬種基準である。毛色はホワイト若しくはミルク。

オージー・プー[編集]

オージー・プー(英:Aussie-Poo)とは、アメリカ合衆国原産の愛玩用の交雑犬である。母はオーストラリアン・シェパード。愛玩犬としてだけでなく、ドッグスポーツにも使えるプードル・ハイブリッドを目指して作られたとされる。容姿はプードルのコートを取り入れたオーストラリアン・シェパードであることが犬種基準である。毛色はトライカラーやブルー・マール、ブルー・マールの混色など。

カ行[編集]

キャバプー[編集]

キャバプー

キャバプー(英:Cavapoo)は、アメリカ合衆国原産の愛玩用の二重純血犬種である。母種はキャバリア・キング・チャールズ・スパニエル。一部では交雑種のものも出回っていて、後者は日本でも販売されている。アメリカではセラピードッグとしても使われている。容姿はプードルのコートを取り入れたキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルであることが犬種基準である。毛色は主にブレンハイム(白地にルビーの模様があるもの)、トライカラー、ブラック・アンド・タン、ルビーであるが、キャバリア復活に大いに役立ったグレディン・スパニエルの存在を偲んで、それの毛色であったブラックのものも認められている。

ケアヌードル[編集]

ケアヌードル(英:Cainnoodle)は、アメリカ合衆国原産の愛玩用の交雑犬である。母はケアーン・テリア。容姿はプードルのコートを取り入れたケアーン・テリアであることが犬種基準である。毛色はケアーン・テリアの犬種基準内のものが全て認められている。

ゴールデンドゥードル[編集]

ゴールデンドゥードル

ゴールデンドゥートル(英:Goldendoodle)は、オーストラリア原産の盲導犬・福祉奉仕用の二重純血犬種である。

コッカプー[編集]

コッカプー(英:Cockapoo)とは、アメリカ合衆国原産の愛玩用の二重純血犬種である。母種はアメリカン・コッカー・スパニエル。愛玩用のプードル・ハイブリッドの流行の口火を切った特別な存在である。

サ行[編集]

シー・プー[編集]

シー・プー

シー・プー(英:Shih Poo)は、アメリカ合衆国原産の愛玩用の二重純血犬種である。母はシー・ズー。シー・ズーにちなんで犬種名間にハイフン、空間、又は「・」を入れるのが慣習となっている。

シェパドゥードル[編集]

シェパードゥードル(英:Shepadoodle)は、アメリカ合衆国原産の社会貢献用の二重純血犬種である。母種はジャーマン・シェパード・ドッグ

ジャッカプー[編集]

ジャッカプー

ジャッカプー(英:Jackapoo)は、アメリカ合衆国原産の愛玩用の交雑犬である。母はジャック・ラッセル・テリア。容姿はプードルのコートを取り入れたジャック・ラッセル・テリアであることが犬種基準で、コートはスムース、ラフ、ロングの3タイプがある(いずれもコートはプードルのように縮れている)。毛色はジャック・ラッセル・テリアの犬種基準内のものが全て認められている。

シュヌードル[編集]

シュヌードルの仔犬

シュヌードル(英:Schnoodle)は、アメリカ合衆国原産の愛玩用の二重純血犬種である。母種はミニチュア・シュナウザースタンダード・シュナウザー。通常ミニチュア種が母種である方をミニチュア・シュヌードル、スタンダード種が母種の方をスタンダード・シュヌードルと呼んで別種として扱う。

スキッパードル[編集]

スキッパードル(英:Schipperdle)は、アメリカ合衆国原産の愛玩用の交雑犬である。母はスキッパーキ。容姿はプードルのコートを取り入れたスキッパーキであることが犬種基準である。毛色はブラックなどの単色。

スコッティプー[編集]

スコッティプー(英:Scottipoo)は、アメリカ合衆国原産の愛玩用の交雑犬である。母はスコティッシュ・テリア。容姿はプードルのコートを取り入れたスコティッシュ・テリアの姿であることが犬種基準である。毛色はブラック系のもの。

セント・バードゥードル[編集]

セント・バードゥードル(英:St.Berdoodle)は、アメリカ合衆国原産の介助犬用の二重純血犬種である。母種はセント・バーナード

タ行[編集]

チー・プー[編集]

チー・プー(英:Chi-Poo)は、アメリカ合衆国原産の愛玩用の交雑犬である。母はチワワ。容姿はプードルのコートを取り入れたチワワであることが犬種基準で、母がスムースコートならば縮れたショートコートで、ロングコートなら巻き毛のロングコートを持つ。毛色に制限はない。

テリプー[編集]

テリプーの一種

テリプー(英:Terripoo)は、イギリス原産のテリアの交雑犬である。母種はワーキング・テリア。もともとはブームと関係なく、古くから実猟犬として使われてきたプードル・ハイブリッドである。

ドゥードルマン[編集]

ドゥードルマン(英:Dordlemann)は、アメリカ合衆国原産の愛玩用の交雑犬である。母はドーベルマン。母方の犬種の正式名称(ドーベルマン・ピンシャー)にちなんでドゥードルマン・ピンシャーとも呼ばれる。容姿はプードルのコートを取り入れたドーベルマンであることが犬種基準である。毛色はブラック・アンド・タン、イザベラ・アンド・タン、ブルー・アンド・タン、ブラック、ブルー。

ドキシープー[編集]

ドキシープー(英:Doxiepoo)は、アメリカ合衆国原産の愛玩用の交雑犬である。一部二重純血犬種として固定された血統のものもある。母はダックスフント。容姿はプードルのコートを取り入れたダックスフントであることが犬種基準である。毛色の制限はない。

最も多く出回っているものはロングコート若しくはスムースコートのミニチュア・ダックスフントとプードルの交雑犬で、スタンダート・ダックスフント、カニチュア・ダックスフント、及び全サイズのワイアーコートのものを母とする交雑犬は大変少ない。

日本でも交雑種のものが多く出回っていて、ペットとして飼育されている。あまり知られていないが、ドキシープーの著名な飼い主にはお笑い芸人の狩野英孝などがいる。

ハ行[編集]

バードゥードル[編集]

バードゥードル(英:Berdoodle)は、アメリカ合衆国原産の愛玩用の交雑犬である。母はバーニーズ・マウンテン・ドッグ。容姿はプードルのコートを取り入れた バーニーズ・マウンテン・ドッグであることが犬種基準である。毛色はブラックを地としてタンとホワイトのマーキングがあるタイプのトライカラー。

バセプー[編集]

バセプー(英:Bassepoo)は、アメリカ合衆国原産の愛玩用の交雑犬である。母はバセット・ハウンド。容姿は皮膚のたるみが少なく、プードルのコートを取り入れたバセット・ハウンドであることが犬種基準である。毛色はバセット・ハウンドの犬種基準内のものが全て認められる。

パピプー[編集]

パピプー(英:Papipoo)は、アメリカ合衆国原産の愛玩用の交雑犬である。母はパピヨン。容姿はプードルのコートを取り入れたパピヨンであることが犬種基準である。毛色はホワイト地色とした複色。

パフドル[編集]

パフドル(英:Puffdle)は、アメリカ合衆国原産の愛玩用の交雑犬である。母はチャイニーズ・クレステッド・ドッグのパウダーパフ個体。容姿はプードルのコートを取り入れたチャイニーズ・クレステッド・ドッグのパウダーパフ個体のものであることが犬種基準である。毛色の制限はない。

ビショプー[編集]

ビショプー

ビショプー(英:Bichopoo)は、アメリカ合衆国原産の愛玩用の交雑犬である。母はビション・フリーゼ。もともとビション・フリーゼの改良過程でプードルが交配されていたため、特に交配の意味がないものとして強く批判されていて、現在はあまり作出されていない。容姿はプードルとビション・フリーゼの中間であることが犬種基準である。毛色はホワイト。

ピレドゥードル[編集]

ピレドゥードル(英:Pyredoodle)は、アメリカ合衆国原産の愛玩用の交雑犬である。母はグレート・ピレニーズ。容姿はプードルとグレート・ピレニーズの中間であることが犬種基準である。毛色はホワイトかホワイト地に有色の斑があるもの。

ピンシャドゥードル[編集]

ピンシャドゥードル(英:Pinshdoodle)は、アメリカ合衆国原産の愛玩用の交雑犬である。母はミニチュア・ピンシャー。容姿はプードルのコートを取り入れたミニチュア・ピンシャーであることが犬種基準である。毛色はブラック・アンド・タンかタンの単色。

プーグル[編集]

プーグル(英:Poogle)は、アメリカ合衆国原産の愛玩用の交雑犬である。母はビーグル。容姿はプードルのコートを取り入れたビーグルであることが犬種基準である。毛色はハウンドカラー。

プーシー[編集]

プーシー(英:Pooshi)は、アメリカ合衆国原産の愛玩用の交雑犬である。母は柴犬。作出者の中にはこれを羽衣之柴の再現版であると主張する者もいるが、容姿はそれとは全く異なる。

多くの日本人をはじめとする日本犬の愛好家から激しく批判されている交雑犬で、プードルと柴犬の組み合わせは全くの無意味であると主張され、作出の禁止を強く求められている。そのため、現在は愛好家も少なくあまり繁殖されていない。容姿はプードルのコートを取り入れた柴犬であることが犬種基準である。毛色の制限は特にない。

プーチン[編集]

プーチン(英:Poochin)は、アメリカ合衆国原産の愛玩用の交雑犬である。母は。容姿はプードルのコートを取り入れた狆であることが犬種基準である。毛色はブラック・アンド・ホワイトやレモン・アンド・ホワイト。

プガプー[編集]

プガプー(英:Pugapoo)は、アメリカ合衆国原産の愛玩用の交雑犬である。母はパグ。容姿はマズルがつぶれておらず、それ以外はプードルのコートを取り入れたパグの姿であることが犬種基準である。毛色はブラック・マスクのあるフォーンかブラックの単色。

ペカプー[編集]

ペカプー

ペカプー(英:Pekeapoo 又は Pek-a-poo)はアメリカ合衆国のインディアナ州原産の愛玩用の二重純血犬種である。母種はペキニーズ。もともとはオシュリーズという犬種を作出するために作られた実験種であったが、現在もアメリカではペットとして人気が高い。体高は25cm前後の小型犬で、容姿はプードルとペキニーズの中間であることが犬種基準である。毛色は白若しくは白っぽいものが好まれるが、特にこれといった制限はない。

ベドドゥードル[編集]

ベドドゥードル(英:Beddoodle)は、アメリカ合衆国原産の愛玩用の交雑犬である。母はベドリントン・テリア。もともとロズベリー・テリアをベドリントン・テリアに改良する過程でプードルが交配されていたこともあり、ベドリントン・テリアの愛好家から意味の無い掛け合わせであると強く批判され、現在はほとんど見かけられない。容姿はプードルとベドリントン・テリアの中間であることが犬種基準である。毛色の制限は特にない。

ボードゥードル[編集]

ボードゥードル(英:Bordoodle)は、アメリカ合衆国原産の介助犬用の二重純血犬種である。母種はロングコートのボーダー・コリー

ボクシードゥードル[編集]

ボクシードゥードル(英:Boxidoodle)は、アメリカ合衆国原産の愛玩用の交雑犬である。母はボクサーボクサードゥードル(英:Boxerdoodle)とも呼ばれる。容姿はプードルのコートを取り入れたボクサーであることが犬種基準で、毛色は特に制限はない。

ボシプー[編集]

ボシプー(英:Bossipoo)は、アメリカ合衆国原産の愛玩用の交雑犬である。母はボストン・テリア。容姿はプードルのコートを取り入れたボストン・テリアであることが犬種基準である。毛色はブラック・アンド・ホワイトやブリンドル・アンド・ホワイト。

ポメプー[編集]

ポメプー(英:Pompoo)は、アメリカ合衆国原産の愛玩用の交雑犬である。母はポメラニアン。日本でも多く出回っているプードル・ハイブリッドである。容姿はプードルのコートを取り入れたポメラニアンであることが犬種基準で、毛色はポメラニアンの犬種基準内のものなら全て認められる。

マ行[編集]

マルプー[編集]

マルプー(英:Maltipoo)は、アメリカ合衆国原産の愛玩用の交雑犬である。母はマルチーズ。容姿はプードルのコートを取り入れたマルチーズであることが犬種基準である。毛色はホワイトのみ。

ヤ行[編集]

ヨープー[編集]

ヨープー(英:Yokiepoo)は、アメリカ合衆国原産の愛玩用の交雑犬である。母はヨークシャー・テリア。容姿はプードルのコートを取り入れたヨークシャー・テリアであることが犬種基準である。毛色はスチール・アンド・タンなど。

ラ行[編集]

ラサプー[編集]

ラサプー

ラサプー(英:Lasapoo)は、アメリカ合衆国原産の愛玩用の交雑犬。母はラサ・アプソ。容姿はプードルのコートを取り入れたラサ・アプソであることが犬種基準である。毛色は特に制限されていない。

ラブラドゥードル[編集]

ラブラドゥードル(英:Labradoodle)は、オーストラリア原産の盲導犬用の犬種である。母種はラブラドール・レトリーバー。もとは二重純血犬種であったが、後に複数の犬種が交配プロジェクトに導入され、一つの犬種になった。

ロットドゥードル[編集]

ロットドゥードル(英:Rotdoodle)は、アメリカ合衆国原産の愛玩用の交雑犬である。母はロットワイラー。容姿はプードルのコートを取り入れたロットワイラーであることが犬種基準である。毛色はブラック・アンド・タン。

ワ行[編集]

ワイマードゥードル[編集]

ワイマードゥードル(英:Weimadoodle)は、アメリカ合衆国原産の愛玩用の交雑犬である。母はワイマラナー。プードル・ハイブリッドの中ではプーシーと同じくらいに母方の犬種の愛好家から忌まれている交雑犬で、現在はほとんど繁殖されていない。ワイマラナー特有の銀色の毛並み(グレー・ゴースト)はない。容姿はプードルのコートを取り入れたワイマラナーであることが犬種基準である。毛色はグレーのみ。

プームットとは[編集]

プームット(英:Poomutt)とは、直訳すると「プードルの雑種」であるが、専門的にはプードル・ハイブリッドの繁殖にあたってよく生まれる、犬種基準を満たしていない犬のことである。これは主にプードルの特徴が強く出すぎた個体や、保護され母若しくは母種がわからない(推測もできない)犬に対して使われていて、容姿が基準内であるが毛色だけ基準外である個体にはあまり使われない。

外見がほとんどプードルであるため、珍しい犬種が母である交雑犬はそのことが分かりにくいため売りに出来ず、ブリーダーによっては生まれたプームットを殺処分することも多かった。幸いプードルは人気のある犬種であるため、現在は殺処分せずに他の犬より安価で販売されることのほうが多くなった。

日本でも多く見られる犬で、ペットとしてよく飼育されている。人気がある一方で無責任な飼い主による虐待や投棄、保健所送りにされてしまう犬も多いのが現状である。そのため、ペットショップだけでなく保健所や動物管理センターでプームットを貰い受けるという入手方法もある。

雑種のため雑種化矯正が現れやすく、プードルのようにしつけやすく初心者にも飼育しやすいのが良点である。欠点は稀に乱繁殖により生まれつき虚弱体質の犬がいるということである。

参考文献[編集]

  • 『デズモンド・モリスの犬種事典』デズモンド・モリス著書、福山英也、大木卓訳 誠文堂新光社、2007年 - 主な概要について参照
  • 英語版記事『List of dog hybrids』 〜 Poodle hybrids (05:14, 6 July 2009 変更版)- 犬種名及びスペルを参照。一部参照外のものもある。

関連項目[編集]