プロセスチーズ

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プロセスチーズは、1種類、もしくは数種類のナチュラルチーズを原料として作られるチーズの種別。加工チーズまたはアメリカン・チーズとも呼ばれる。

特徴[編集]

複数のナチュラルチーズを加熱して溶かし、混ぜ合わせるが、そのままだと成分が分離するので乳化剤を使用する。

加熱する過程で細菌を不活化し、酵素を変性させるので熟成はしないが、長期保存が可能になり、味が均質になるというメリットを得る。

各国のプロセスチーズ[編集]

ヨーロッパ[編集]

ドイツスイスではチーズの長期保存の観点からチーズの缶詰の製造が研究されていた[1]。そのような中、1911年にスイスのゲルベル社がスイスチーズを乳化溶融して扇形に成形したプロセスチーズを発明した[1]

アメリカ[編集]

アメリカではジェームズ・ルイス・クラフトがアメリカンチェダーチーズを用いたプロセスチーズを作ることに成功[1]。のちに世界ーのプロセスチーズ製造会社となるクラフト社を設立した[2]。クラフト社は2015年にクラフト・ハインツとなった。

日本[編集]

日本ではゴーダチーズチェダーチーズが原料に使われることが多い。

プロセスチーズ販売の初期においては、ブロック状の形状の製品が市場を寡占していた。当時は日本人のチーズ全般への知識や理解度は低く、その様相が固形石鹸を想起させたことやチーズ独特の匂いや香りから、日本人はチーズに拒否反応を示し食わず嫌いが多く存在した。

その後、ソーセージ状のベビーチーズが市場に現れ、パン食の普及と共にシート状に薄く整形したスライス・チーズ、わずかな加熱で容易に溶けるチーズなどが販売されるようになる。一部の輸入食料品を扱う専門店や高級百貨店以外ではプロセスチーズしか入手できなかったため、日本人にとってチーズと言えばプロセスチーズを意味していた。

その後多種多様な乳製品が食生活にも浸透してゆき、海外産の各種チーズが一般のスーパーマーケットでも販売されるようになった。そのためプロセスチーズのシェアはナチュラルチーズに押されつつあるが、味にクセがないためにハンバーガーサンドイッチなどのパン食や料理の具材として、また味覚の多様化により果汁果肉が入ったチーズ、アーモンド等のナッツ穀類が入ったチーズ、チューブ入りチーズ、ヨーグルト状チーズ、6Pチーズなどの個包装チーズ等の需要は依然として高い。

脚注[編集]

  1. ^ a b c 産業教育協会『図説日本産業大系 第6巻』中央社、1961年、140頁
  2. ^ 産業教育協会『図説日本産業大系 第6巻』中央社、1961年、141頁

外部リンク[編集]