ブレイク・シェルトン
ブレイク・シェルトン(Blake Tollison Shelton、1976年6月18日[1] - )は、アメリカ合衆国のカントリーシンガーソングライター、テレビ司会者。身長196cm。
グラミー賞に3度ノミネートされた。2001年、シングル『Austin 』でデビュー。その後発売されたセルフタイトルアルバム『Blake Shelton 』に収録されている。『Austin 』はビルボードのカントリー・チャートで5週連続首位を獲得。このアルバムは彼の初のゴールドディスクとなり、このアルバムからさらに2曲が上位20位に入った。このアルバムはジャイアント・レコード・ナッシュビルから発売されたが、2001年後期の閉鎖に伴いワーナー・ブラザース・レコード・ナッシュビルに移籍。
2003年の第2弾アルバム『The Dreamer 』(ワーナーへ移籍後初アルバム)、2004年の第3弾アルバム『Blake Shelton's Barn & Grill 』も共にゴールドディスクに認定。2007年の第4弾アルバム『Pure BS 』のボーナス・トラックにはマイケル・ブーブレのヒット曲『Home 』のカバー曲が含まれ、2008年にこのアルバムからの3枚目のシングルとして発売された。2008年11月の第5弾アルバム『Startin' Fires 』に続き、2010年にコンパクト盤『Hillbilly Bone 』、『All About Tonight 』、2011年にアルバム『Red River Blue 』が発売された。22枚全てのシングルがカントリー・チャートにランクインし、うち12枚が首位、他3枚もトップ10にランクインした。
歌のオーディション番組『Nashville Star 』、『Clash of the Choirs 』、『The Voice 』の審査員としても知られ、『The Voice 』は放送開始当初から3シーズン続けて出演している。カントリー歌手ミランダ・ランバートと結婚したが、2015年に離婚した。
生い立ち[編集]
オクラホマ州エイダで中古車販売員の父リチャード、美容院オーナーの母ドロシーの息子として生まれる。幼少の頃に歌い始め、12歳からギターを習い始め、15歳で初めて作曲をする。16歳で地元で開催されたデンボ・ダイアモンド賞を獲得[1]。1990年11月13日、兄リッチーが24歳で交通事故で亡くなる。他に姉エンディがいる。17歳でテネシー州ナッシュビルに転居し、歌手としての活動を始める。
経歴[編集]
1998年~2002年: 『Blake Shelton 』[編集]
ナッシュビルで何年か過ごした後、1998年、ジャイアント・レコードと契約。2001年、『I Wanna Talk About Me 』をシングルで出す予定になった。しかし所属レコード会社のスタッフはアルバムに先駆けてこの曲を出すことに難色を示し、結果的にこの曲はトビー・キースが歌うこととなりキースはこの曲で第1位を獲得[2]。
その代わりとして『Austin 』をデビュー・シングルとして発売。しかし発売直後に所属レコード会社の閉鎖となり親会社のワーナー・ブラザース・レコードに移籍。『Austin 』はビルボードのカントリー・チャートで5週連続首位となった。作曲家ボビー・ブラドックプロデュースのセルフタイトル・アルバム『Blake Shelton 』を発売。シングル・カットされたアール・トーマス・コンリーとの共作『All Over Me 』、及び『Ol' Red 』は20位以内にランクイン。『Ol' Red 』は[ラジオ]ではそれほどヒットしなかったが、自ら気に入っている作品であり、コンサートでの人気曲ともなった[3]。このアルバムは50万枚以上を売り上げアメリカレコード協会よりゴールド認定された[1]。
オールミュージックのマリア・コニッキー・ディノアは「『Austin 』はとても想像力に富んでいる」として好意的な批評を寄せており、シェルトン及び作曲に携わったブラドックとコンリーを賞賛している[4]。『Country Standard Time 』のスコット・ホームウッドは「近年のカントリーの曲の似たようなものの寄せ集め」としてあまり好意的ではなかった[5]。
2002年~2003年: 『The Dreamer 』[編集]
2003年2月4日、第2弾アルバム『The Dreamer 』がワーナー・ブラザース・レコードから発売。アルバムに先駆けて発売されたシングル『The Baby 』はカントリー・チャートで3週連続首位。シングル2枚目『Heavy Liftin 』は32位、3枚目『Playboys of the Southwestern World 』は24位と奮わなかったが、アルバム『The Dreamer 』はゴールドディスクに認定された。2003年中期、アンディ・グリグスとモンゴメリー・ジェントリーと共にトレイシー・バードのシングル『The Truth About Men 』にゲスト・ボーカルとして参加。
2004年~2006年: 『Blake Shelton's Barn & Grill 』[編集]
2004年、第3弾アルバム『Blake Shelton's Barn & Grill 』が発売[1]。アルバムに先駆けて発売されたハーレイ・アレンとの共作のシングル『When Somebody Knows You That Well 』はカントリー・チャートで最高37位。しかし次のシングル『Some Beach 』では4週連続首位を獲得。次にコンウェイ・トゥイッティの1988年のシングル『Goodbye Time 』のカバー曲を発売[6]。このシングルと次のシングル『Nobody but Me 』はトップ10内に入った。以前の2枚のアルバム同様、今回のアルバムもゴールドディスクに認定された。またこのアルバムに合わせてビデオ『Blake Shelton's Barn & Grill: A Video Collection 』も発売された[1]。
2005年12月18日、ニール・パトリック・ハリス、レベッカ・ゲイハート、アンガス・T・ジョーンズ、ロブ・ロウが出演するテレビ映画『The Christmas Blessing 』で『Nobody but Me 』などが使用された。シェルトン自身も出演し、チャリティー・コンサートで『Nobody but Me 』を歌う本人役であった。
2006年~2008年: 『Pure BS 』[編集]
2007年初頭、第4弾アルバム『Pure BS 』発売[1]。ボビー・ブラドック単独プロデュースだったこれまでの3枚とは違い、ブラッドック、ブレント・ロウワン、ポール・ウォーリーがプロデュースに名を連ねた。『Don't Make Me 』は第12位、『The More I Drink 』は第19位と、このアルバムからの最初の2枚のシングルはどちらもカントリー・チャートでトップ20に入った。タレント・オーディション番組『Nashville Star 』で審査員を初めて経験し、後に『Clash of the Choirs 』でも審査員を務めた。
2008年、『Pure BS 』はマイケル・ブーブレのヒット曲『Home 』のカバー曲を含む3曲のボーナス・トラックを加えて再発売。2008年初頭、このアルバムの3枚目のシングルとして『Home 』が発売され、7月に彼の4枚目の首位シングルとなった[7]。
プライベート[編集]
2003年11月17日に長い付き合いのケイネット・ジャンと結婚するが、2006年離婚。現在、CMT主催の『100グレイテスト・デュエット・コンサート』で知り合った[8]カントリー歌手のミランダ・ランバートと結婚している。ランバートは彼のホット・カントリー・チャートで首位を獲得したシングル、マイケル・ブーブレのカバー曲『Home 』でコーラスとして参加している。2010年5月9日、4年の交際の後[9]、彼女の父の許可をもらった後に[9][10]彼女にプロポーズした。
2011年5月14日、テキサス州ボーンのドン・ストレンジ牧場で結婚し[9]、リーバ・マッキンタイア、シーロー・グリーン、マルティナ・マクブライド、ケリー・クラークソン、ディエルクス・ベントリー、チャールズ・ケリー、ザ・ベラミー・ブラザーズなどの多くのセレブリティを含む550名を招待した。結婚式の後、「婚約したその日に結婚したかったけれどもようやく結婚できた。」と語った[11]。二人はオクラホマ州のテキソマ地域の小さな町ティショミンゴに住んでいる。
2012年1月17日、オクラホマ州で父親が健康の衰えにより71歳で亡くなった[12][13]。
2015年、ランバートと離婚。2015年より、グウェン・ステファニーがパートナーである。
2016年6月10日のコンサート終了後、射殺されたクリスティーナ・グリミーについて、NBCのテレビオーディション番組「The Voice」シーズン6にて、指導に名乗りを上げた1人であるシェルトンは「あのスウィート・リトル・ガールを失ったことは、気を失いそうであり、腹立たしく、そして心が砕ける思いです。クリスティーナとその家族は、ずっとわたしの心の中に居続けます」と投稿した[14]。
ディスコグラフィー[編集]
アルバム[編集]
年 | タイトル | アルバム詳細 | チャート最高位 | 認定 | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
US [15] |
AUS [16] |
CAN [17] |
NZ [18] | ||||||||||
2001 | Blake Shelton | 45 | — | — | — |
| |||||||
2003 | The Dreamer |
|
8 | — | — | — |
| ||||||
2004 | Blake Shelton's Barn & Grill |
|
20 | — | — | — |
| ||||||
2007 | Pure BS |
|
8 | — | — | — |
| ||||||
2008 | Startin' Fires |
|
34 | — | — | — | |||||||
2011 | Red River Blue |
|
1 | 100 | 13 | — |
| ||||||
2012 | Cheers, It's Christmas |
|
8 | — | 19 | — | |||||||
2013 | Based on a True Story... |
|
3 | 38 | 3 | — | |||||||
2014 | Bringing Back the Sunshine |
|
1 | 46 | 4 | — |
| ||||||
2016 | If I'm Honest |
|
3 | 13 | 3 | 21 |
| ||||||
2017 | Texoma Shore | 4 | 23 | 11 | — | ||||||||
"—"は未発売またはチャート圏外を意味する。 |
脚注[編集]
- ^ a b c d e f Cohoon, Rick. “Blake Shelton biography”. Allmusic. 2007年12月29日閲覧。
- ^ Crossan, Jeff. “Bobby Braddock article”. Songwriter Universe. 2008年10月3日閲覧。
- ^ “Blake Shelton: Celebrating Country Life”. Ada Evening News (2009年4月25日). 2009年4月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年4月28日閲覧。
- ^ Dinoia, Maria Konicki. “Blake Shelton review”. Allmusic. 2012年9月3日閲覧。
- ^ Homewood, Scott. “Blake Shelton review”. Country Standard Time. 2012年9月3日閲覧。
- ^ Salonica, Kelly (November 7, 2005). “Story Behind the Song”. Country Weekly 12 (23): 70.
- ^ “Blake Shelton calls number one "Home"”. Country Standard Time (2008年7月7日). 2008年7月9日閲覧。
- ^ Blake Shelton Talks About Divorce, Leaving Nashville And New Girl Miranda Lambert – Starpulse Entertainment News Blog Archived 2007年12月23日, at the Wayback Machine.. Starpulse.com (May 1, 2007). Retrieved on June 20, 2011.
- ^ a b c Bartolomeo, Joey (2011年5月15日). “Miranda Lambet and Blake Shelton Marry!”. People. 2011年5月15日閲覧。
- ^ “Miranda Lambert's Engagement Ring (Photo) Blake Shelton Pops the Question”. National Ledger (2010年5月12日). 2010年5月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年5月19日閲覧。
- ^ “Just Married! Blake Shelton And Miranda Lambert Get Hitched”. Perez Hilton (2011年5月15日). 2011年5月15日閲覧。
- ^ Entertainment News, Celebrity Interviews and Pop Culture – ABC News. Abcnews.go.com. Retrieved on 2012-02-10.
- ^ Blake Shelton's father dies –. Usatoday.com (2012-01-18). Retrieved on 2012-02-10.
- ^ “「VOICE」出場歌手クリスティーナ・グリミーがコンサート会場で射殺される アダム・レヴィーンら、番組関係者が追悼文を発表”. TVグルーヴ・ドット・コム (2016年6月13日). 2016年6月13日閲覧。
- ^ “Blake Shelton – Chart history: Billboard 200”. Billboard. 2017年11月14日閲覧。
- ^ Peaks in Australia:
- All except noted: “australian-charts.com - Discography Blake Shelton”. Hung Medien. 2016年5月29日閲覧。
- Red River Blue: http://pandora.nla.gov.au/pan/23790/20110930-0001/Issue1125.pdf
- ^ “Blake Shelton Album & Song Chart History - Canadian Albums”. Billboard. Prometheus Global Media. 2016年6月10日閲覧。
- ^ “Discography Blake Shelton”. 'charts.org.nz'. Hung Medien. 2016年6月10日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i "American certifications – Blake Shelton". Recording Industry Association of America. 2016年6月10日閲覧。
- ^ a b Caulfield, Keith (2015年3月13日). “Billboard 200 Chart Moves: 'Hozier' Has Sold a Half-Million”. Billboard. Prometheus Global Media. 2015年3月14日閲覧。
- ^ Bjorke, Matt (2016年12月14日). “Country Catalog Chart for December 14, 2016”. Roughstock 2016年12月17日閲覧。
- ^ "Canadian album certifications – Blake Shelton – Cheers, It%27s Christmas". Music Canada. Cite webテンプレートでは
|access-date=
引数が必須です。 (説明) - ^ "Canadian album certifications – Blake Shelton – Based on a True Story..." Music Canada. Cite webテンプレートでは
|access-date=
引数が必須です。 (説明) - ^ “Upcoming Releases”. 'Hits Daily Double'. HITS Digital Ventures. 2016年5月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年5月5日閲覧。
- ^ Bjorke, Matt. “Top 10 Country Albums Sales Chart: November 6, 2017”. Roughstock 2017年11月7日閲覧。
- ^ Schillaci, Sophie (2017年9月21日). “Blake Shelton Announces New Album: Get the Details on 'Texoma Shore'”. Entertainment Tonight. 2017年9月22日閲覧。
- ^ Caulfield, Keith (2017年11月12日). “Sam Smith's 'The Thrill of It All' Debuts at No. 1 on Billboard 200 Albums Chart”. Billboard. 2017年11月13日閲覧。