フランセナ・マッコロリー
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選手情報 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
国 | アメリカ合衆国 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
競技 | 陸上競技 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
種目 | 400m | ||||||||||||||||||||||||||||||||
大学 | ハンプトン大学 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
生年月日 | 1988年10月20日(35歳) | ||||||||||||||||||||||||||||||||
生誕地 | アメリカ合衆国バージニア州ハンプトン | ||||||||||||||||||||||||||||||||
身長 | 5 ft 7 in (1.70 m) | ||||||||||||||||||||||||||||||||
体重 | 132 lb (60 kg) | ||||||||||||||||||||||||||||||||
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フランセナ・マッコロリー(Francena McCorory、1988年10月20日 - )は、アメリカ合衆国の陸上競技選手。主に400mの選手として活躍し、同種目のNCAAおよびアメリカ室内記録保持者である。ロンドンオリンピックアメリカ代表であり、4×400 mRで金メダルを獲得した。また2014年世界室内陸上競技選手権大会でもアメリカ代表を務め、400mで金メダルに輝いた。
経歴
[編集]マッコロリーはバージニア州ハンプトン出身で故郷のベセル高校(Bethel High School)で400mの才覚を表した[1]。高校時代の特筆すべき成績に、2005年のバージニア州グループAAA東部地域競技大会4×400 mRにてトップから80m差でバトンを受け取ったにもかかわらず、6人を抜き去って優勝したということがある[2]。後日、マッコロリーは初挑戦でサーニャ・リチャーズが保持していた記録を破り、アメリカの400m高校室内記録51秒93を樹立した[3]。
多くの強豪大学からの誘いがあったにもかかわらず、マッコロリーはハンプトン大学へ進学した。2009年、NCAA女子室内陸上競技選手権大会で優勝[4]、そしてNCAA女子陸上競技選手権大会では3位に入賞した[5]。2010年、アーカンソー州フェイエットビルへNCAA室内選手権のタイトルを防衛するために赴いた。マッコロリーは単に優勝を飾っただけでなく、2位に1秒という大差を付けて勝利し、さらにNCAA記録を更新、その上ダイアン・ディクソンが樹立した19歳のアメリカ記録を更新する50秒54の好記録での優勝を果たした[6]。その後、同年のNCAA選手権で室内でマークした記録より若干遅い50秒69で優勝した[7]。数週間後、全米陸上競技選手権大会に出場し、自己新記録となる50秒52をマークして2位で競技を終えた[8]。
ハンプトン大学卒業後、2011年の全米選手権で再び2位になり、50秒49と自己ベストを更新し[9]、2011年世界陸上競技選手権大会への出場権を得た。1か月後にモナコで開かれたヘラクレスで記録を50秒29に縮めた。さらに世界選手権準決勝で50秒24まで自己ベストを向上させた。決勝では50秒45とそれほど速くはなかったものの、初の世界大会で4位という成績で競技を終えた。5日後の4×400mRではアンカーを務め、見事金メダルを獲得した。
2012年、アディダスグランプリで50秒06に記録を更新、オリンピック代表選考会で決勝に進出した。マッコロリーは7レーンで、すぐ内側の6レーンにはサーニャ・リチャーズ=ロスがいた。リチャーズ=ロスは序盤から飛ばし、マッコロリーは後半から速度を上げようとして苦労した。リチャーズ=ロスはシーズンベストをマークし、ディーディー・トロッターもオリンピックの切符を手に入れた。マッコロリーはデビー・ダンを何とか振り切って代表の座を射止めた[10]。
ロンドンオリンピックでは400mと4×400mRに出場した。400mでは50秒33で7位入賞を果たし、4×400mRでは3走を務め、リチャーズ=ロス、トロッター、アリソン・フェリックスとチームを組んで3分16秒87というソウルオリンピックでのソ連・アメリカチームに次ぐオリンピック史上歴代3位、世界歴代5位の記録で優勝した[11]。
2013年の全米選手権で50秒01に記録を更新し、2013年世界陸上競技選手権大会の出場権を得る。同選手権では400mで6位入賞、4×400mRで銀メダルを獲得した。2014年世界室内陸上競技選手権大会では400mと4×400mRの2冠を達成した。
主な成績
[編集]年 | 大会 | 開催地 | 結果 | 種目 | 記録 | |
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アメリカ合衆国代表 | ||||||
2011 | 世界選手権 | 韓国 大邱 | 4位 | 400 m | 50.45 | |
1位 | 4x400 mR | 3:18.09 | ||||
2012 | オリンピック | イギリス ロンドン | 7位 | 400 m | 50.33 | |
1位 | 4x400 mR | 3:16.88 | ||||
2013 | 世界選手権 | ロシア モスクワ | 6位 | 400 m | 50.68 | |
2位 | 4x400 mR | 3:20.41 | ||||
2014 | 世界室内選手権 | ポーランド ソポト | 1位 | 400 m | 51.12 | |
1位 | 4x400 mR | 3:24.83 |
脚注
[編集]- ^ “Francena McCorory”. Hampton Pirates. 2014年3月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月23日閲覧。
- ^ “Heritage Sports Radio Network”. HSRN (2010年3月26日). 2012年3月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月23日閲覧。
- ^ Steve Bailey. “Track & Field News: High School: Athlete of the Month: Francena McCorory”. Trackandfieldnews.com. 2007年5月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月23日閲覧。
- ^ “NCAA News Archive - Lady Vols show world-class distance dominance”. Fs.ncaa.org (2009年3月16日). 2012年8月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月23日閲覧。
- ^ “NCAA Division I 2009 Outdoor Track & Field Championships Fayetteville, AR - 6/10/2009 to 6/13/2009 Event 23 Women 400 Meter Dash” (2009年). 2014年3月23日閲覧。
- ^ “Flash Results, Inc”. Flashresults.com. 2014年3月23日閲覧。
- ^ “NCAA Division I 2010 Outdoor Track & Field Championships Eugene, Or - 6/9/2010 to 6/12/2010 Event 23 Women 400 Meter Dash”. Flash Results, Inc.. 2014年3月23日閲覧。
- ^ “Events - 2010 USA Outdoor Track & Field Championships”. USATF. 2012年10月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月23日閲覧。
- ^ “Events - 2011 USA Outdoor Track & Field Championships”. USATF. 2012年10月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月23日閲覧。
- ^ “Women's 400 Meter Dash”. USATF. 2012年9月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月23日閲覧。
- ^ “All-time Women's best 4x400m relay”. 2013年10月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月23日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- フランセナ・マッコロリー - ワールドアスレティックスのプロフィール
- USATF profile
- Francena McCorory (@theREALMcCorory) - X(旧Twitter)