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フランセス・イエイツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
フランセス・イエイツ
人物情報
生誕 (1927-11-09) 1927年11月9日
イギリスの旗 イギリス ポーツマス
死没 2008年1月22日(2008-01-22)(80歳没)
出身校 ロンドン大学
学問
研究分野 思想史(ルネサンス期精神史)
研究機関 大英博物館、ロンドン大学付属ウォーバーグ研究所
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フランセス・イエイツ[1]英語: Frances Amelia Yates}, DBE, FBA1899年11月28日 - 1981年9月29日、女性)は、イギリス思想史家。「プラトン・アカデミー」等、ルネサンス期のネオプラトニズム関連研究をおこなった。

経歴

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1899年、イングランドハンプシャーポーツマスに生まれた。ロンドン大学を卒業し、大英博物館に勤務。ジョルダーノ・ブルーノの翻訳論文がきっかけで、当時ロンドン大学付属ウォーバーグ研究所に在職中だったエドガー・ウィント(Edgar Wind)と知り合うこととなり、ロンドン大学付属ウォーバーグ研究所に勤務することとなった。後にはエルンスト・ゴンブリッチらとも同僚となった。

晩年はウォーバーグ研究所名誉研究員になった。アビ・ヴァールブルクの論考に決定的な影響を受け、ルネサンス期の精神史研究に没入していった。著書は十数冊出されており、清水純一ら、日本人ルネサンス研究者とも交流があり、日本語訳は生前から出版されている。彼女は、1975年にアメリカ芸術科学アカデミーの外国人名誉会員に選出された[2]

日本への影響

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1970年代初頭に、山口昌男『本の神話学』(中央公論社/改版・中公文庫)で紹介、林達夫も評価していた。他に村上陽一郎『フランセス・イエイツ考』(「ヴァールブルク学派」所収、平凡社、1998年)、高山宏『魔の王が見る』(ありな書房、1994年)で紹介がある。

著作

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日本語訳
  • エリザベス女王 星の処女神 十六世紀における帝国の主題』
     Astraea The Imperial Theme in the Sixteenth century
西澤龍生・正木晃訳、東海大学出版会、1982年 
西澤龍生正木晃訳、東海大学出版会、1983年
  • 『世界劇場』、Theatre of the World
藤田実訳、晶文社、1978年、再版1985年ほか
藤田実訳、晶文社、1980年、第2版1989年
内藤健二訳、晶文社〈晶文全書〉、1984年、新版1993年
山下知夫訳、工作舎、1986年、新装版2019年
藤井康生・山田由美子訳、平凡社〈ヴァールブルクコレクション〉、1989年
玉泉八州男監訳、青木信義訳、水声社、1993年
高田勇訳、平凡社〈ヴァールブルク・コレクション〉、1996年
前野佳彦訳、工作舎、2010年。ISBN 4875024290
  • 『ジョン・フローリオ シェイクスピア時代のイングランドにおける一イタリア人の生涯
     John Florio : The Life of an Italian in Shakespeare's England
正岡和恵・二宮隆洋訳、中央公論新社、2012年

     

没後刊行著作(論文・エッセー集)
  • Lull and Bruno, Collected Essays Vol.I, 1982.
  • Renaissance and Reform: The Italian Contribution Collected Essays Vol.II, 1983.
  • Ideas and Ideals in the North European Renaissance Collected Essays Vol.III, 1984.

伝記

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  • マージョリー・G・ジョーンズ 『フランシス・イェイツとヘルメス的伝統』
正岡和恵・二宮隆洋訳、作品社、2010年2月。ISBN 4861822793

脚注

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  1. ^ 「フランシス・イェイツ」とも日本語表記されている。
  2. ^ Book of Members, 1780–2010: Chapter Y  Book of Members American Academy of Arts and Sciences Retrieved=29 June 2023

関連項目

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