フェイスリフト (アルバム)

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フェイスリフト
アリス・イン・チェインズスタジオ・アルバム
リリース
録音 シアトル ロンドン・ブリッジ・スタジオハリウッド キャピトル・レコーディング・スタジオ英語版[3]
ジャンル グランジオルタナティヴ・メタルハード・ロック
時間
レーベル コロムビア・レコード
プロデュース デイヴ・ジャーデン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 1991年
    • 42位(アメリカ[4]
  • 2021年
    • 41位(ドイツ[5]
  • ゴールドディスク
  • トリプル・プラチナ(RIAA[6]
  • アリス・イン・チェインズ アルバム 年表
    フェイスリフト
    (1990年)
    サップ(EP)
    (1992年)
    テンプレートを表示

    フェイスリフト』(Facelift)は、アリス・イン・チェインズ1990年に発表した初のスタジオ・アルバムグランジというジャンルでは初の大ヒット・アルバムとして評価されている[7]

    背景[編集]

    バンドは1989年にコロムビア・レコードとの契約を得て、本作のレコーディングに着手した[1]。ただし、バンドの正式ドラマーのショーン・キニーは、当時腕を痛めていたため「レコーディングにはほとんど参加していない」と後年語っており、マザー・ラヴ・ボーングレッグ・ギルモアが助っ人として迎えられ、キニーは片手だけで演奏してギルモアの演奏をサポートしたという[1]

    「マン・イン・ザ・ボックス」は、動物虐待をメタファーとして検閲の問題を扱った曲で、作詞を担当したレイン・ステイリーは、コロムビア・レコードの役員と会食した際、一部の役員がベジタリアンだったことから、小さな箱の中で育てられた食肉用の子牛というイメージを着想したという[8]

    反響・評価[編集]

    母国アメリカでは、当初の売り上げは鈍かったが、リリースから約8か月後の1991年4月27日付のBillboard 200で初登場194位となり[9]、同年7月6日には最高42位を記録した[4]。本作は2022年8月、RIAAによってトリプル・プラチナの認定を受けた[6]

    本作からのシングル「マン・イン・ザ・ボックス」は、第34回グラミー賞で最優秀ハード・ロック・パフォーマンス(ウィズ・ボーカル)賞にノミネートされた[10]。スティーヴ・ヒューイはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け「当時のシアトルの音楽シーンでは、ブラック・サバスザ・ストゥージズから多大な影響を受けた音楽自体は特に珍しくなかったが、アリス・イン・チェインズはグランジ・バンドの中でも特にメタリックで、アンダーグラウンドのファン層以外にも訴えかけたのと同時に、陰鬱で物憂げで息苦しい比類なき音楽性は、1990年のハードロック・シーンに大きな影響をもたらした」と評している[11]

    収録曲[編集]

    特記なき楽曲はジェリー・カントレル作詞・作曲。

    1. ウィー・ダイ・ヤング - "We Die Young" - 2:32
    2. マン・イン・ザ・ボックス - "Man in the Box" - 4:46
    3. シー・オブ・ソロー - "Sea of Sorrow" - 5:49
    4. ブリード・ザ・フリーク - "Bleed the Freak" - 4:01
    5. アイ・キャント・リメンバー - "I Can't Remember" - 3:42
      • 作詞:レイン・ステイリー、ジェリー・カントレル/作曲:ジェリー・カントレル
    6. ラヴ、ヘイト、ラヴ - "Love, Hate, Love" - 6:27
      • 作詞:レイン・ステイリー/作曲:ジェリー・カントレル
    7. イット・エイント・ライク・ザット - "It Ain't Like That" - 4:37
      • 作詞:ジェリー・カントレル/作曲:ジェリー・カントレル、マイク・スター、ショーン・キニー
    8. サンシャイン - "Sunshine" - 4:44
    9. プット・ユー・ダウン - "Put You Down" - 3:16
    10. コンフュージョン - "Confusion" - 5:44
      • 作詞:レイン・ステイリー/作曲:ジェリー・カントレル、マイク・スター
    11. アイ・ノウ・サムシング - "I Know Somethin (Bout You)" - 4:21
    12. リアル・シング - "Real Thing" - 4:03
      • 作詞:レイン・ステイリー/作曲:ジェリー・カントレル

    参加ミュージシャン[編集]

    アディショナル・ミュージシャン

    • ケヴィン・シャス - バッキング・ボーカル

    脚注[編集]

    1. ^ a b c Childers, Chad (2023年8月21日). “33 Years Ago: Alice in Chains Unleashed Debut Album 'Facelift'”. Loudwire. Townsquare Media. 2023年11月2日閲覧。
    2. ^ アリス・イン・チェインズ/フェイスリフト (廃盤)”. CDJournal. 音楽出版社. 2023年11月2日閲覧。
    3. ^ CD英文ブックレット内クレジット
    4. ^ a b Alice in Chains - Chart History - Billboard 200”. Billboard. 2023年11月2日閲覧。
    5. ^ Offizielle Deutsche Charts
    6. ^ a b Gold & Platinum”. RIAA. 2023年11月2日閲覧。
    7. ^ Prato, Greg (2016年9月5日). “1991: The Year That Grunge Broke”. loudersound.com. Future plc. 2023年11月2日閲覧。
    8. ^ Man In The Box by Alice in Chains”. Songfacts. 2023年11月2日閲覧。
    9. ^ Billboard 200 - 1991-04-27”. Billboard. 2023年11月2日閲覧。
    10. ^ Alice In Chains - Artist”. GRAMMY.com. Recording Academy. 2023年11月2日閲覧。
    11. ^ Huey, Steve. “Alice in Chains - Facelist Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2023年11月2日閲覧。