ピトフーイ

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ピトフーイ
Hooded Pitohui.jpg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: スズメ目 Passeriformes
亜目 : スズメ亜目 Passeri
上科 : カラス上科 Corvoidea
階級なし : ピトフーイ “Pitohui”*

ピトフーイ (Pitohui) は、かつて近縁と考えられた、ニューギニア固有の有毒鳥類6種(ただし1種は無毒)の総称である。

系統と分類[編集]

かつて Pitohui 属にはモリモズ Pitohui tenebrosa を加えた7種が含まれ、モリモズ属と呼ばれていた。しかし,モリモズは実は属の異なる2種から成ることがわかり、それぞれモズツグミ属 ColluricinclaColluricincla tenebrosa (sooty shrikethrush)と,モズヒタキ属 PachycephalaPachycephala tenebrosa (morningbird) に分類し直された[1]。標準和名のモリモズは,どちらの種の標準和名に用いるのにも不適当なので,宙に浮いた状態となっており現在使用されていない。もっとも,どちらか一方をモリモズとしても,どちらの種も Pitohui 属ではないので, Pitohui 属をモリモズ属と呼ぶのは不適切である。

その後 6 種がモズヒタキ科 Pitohui 属に残されたが,これもまた多系統であるとされ,改めて4属に分類し直された[2][3]。これらはカラス上科内の3科に分散している。

この Pitohui 属の模式種はカワリモリモズなので,Pitohui の属名はこの種を含むピトフーイ属が受け継いだ。この属には最も毒性が強いカワリモリモズとズグロモリモズが分類され、同時にコウライウグイス科下に移されたが、2013年にカワリモリモズ Pitohui kirhocephalus の分類が見直され、新たに Pitohui cerviniventrisPitohui uropygialis の 2 種が追加[5]された。2017年現在では 4 種がピトフーイ属 Pitohui に含まれる。 モズヒタキ科に残された Pseudorectes 属はモズツグミ属 Colluricincla に近縁であり、モズツグミ属に含める説もある[6]。同じくモズヒタキ科に残されたクロモリモズはそれらとは系統的に離れており別属とされた。

カンムリモリモズはモズヒタキ科の他の2属と共に新科のカンムリモズビタキ科に分離された。

特徴[編集]

ピトフーイは鮮やかな配色をした雑食性の鳥である。特にズグロモリモズの腹部は鮮やかなれんが色で,頭部は黒い。これはよく目立つ配色であり,警告色だと考えられる。カワリモリモズは2013年まで同種とされていた2種のそれを含めて多くの異なった姿のものがあり、羽毛のパターンの違いで全部で20の亜種に分けられていた。そのうち2亜種はズグロモリモズに良く似ており、ベイツ型擬態の一例となっている。

いくつかの種,特にカワリモリモズズグロモリモズ筋肉羽毛には強力な神経毒ステロイドアルカロイドのホモバトラコトキシンが含まれている。これはピトフーイから発見される以前はヤドクガエル科フキヤガエル属 Phyllobates皮膚からのみ見つかっていた。

この毒は外部寄生者猛禽類人間からの防衛に役立っていると考えられている。ピトフーイは自分自身ではバトラコトキシンを生成しないので,おそらくはピトフーイが捕食するジョウカイモドキ科 MelyridaeChoresine甲虫由来であると考えられる。

ムナフモリモズはピトフーイ6種の中で唯一、無毒である。また逆に、やはりニューギニア固有のズアオチメドリ Ifrita はピトフーイに類似したバトラコトキシンを持つ。

参考文献[編集]

  • Dumbacher JP, Beehler BM, Spande TF, Garraffo HM, Daly JW (1992). Homobatrachotoxin in the genus Pitohui: chemical defense in birds? Science 258 (5083): 799-801. PMID 1439786
  • Dumbacher JP, Fleischer RC (2001). Phylogenetic evidence for colour pattern convergence in toxic pitohuis: Mullerian mimicry in birds? Proceedings of the Royal Society of London B 268 (1480): 1971-6. PMID 11571042
  • Dumbacher JP, Wako A, Derrickson SR, Samuelson A, Spande TF, Daly JW (2004). Melyrid beetles (Choresine): a putative source for the batrachotoxin alkaloids found in poison-dart frogs and toxic passerine birds Proceedings of the National Academy of Sciences 101 (45): 15857-60. PMID 15520388

関係項目[編集]