ヒメキンミズヒキ

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ヒメキンミズヒキ
Agrimonia nipponica 1.JPG
福島県会津地方 2017年9月
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : バラ上類 Superrosids
階級なし : バラ類 Rosids
階級なし : マメ類 Fabids
: バラ目 Rosales
: バラ科 Rosaceae
亜科 : バラ亜科 Rosoideae
: キンミズヒキ属 Agrimonia
: ヒメキンミズヒキ
A. nipponica
学名
Agrimonia nipponica Koidz.[1]
シノニム
  • Agrimonia pilosa Ledeb. var. nipponica (Koidz.) Kitam.[2]
  • Agrimonia pilosa Ledeb. f. nipponica (Koidz.) Ohwi[3]
和名
ヒメキンミズヒキ(姫金水引)[4]

ヒメキンミズヒキ(姫金水引、学名:Agrimonia nipponica)は、バラ科キンミズヒキ属多年草[4][5][6]

特徴[編集]

地下の根茎は貧弱である。は細く、直立し、ふつう高さは30-50cmになり、80cmに達するものもある。まばらに分枝し、枝も細く、全体に毛が生える。は互生し、茎の下部に集まる傾向があり、中部および上部にはまばらにつき、奇数羽状複葉で3-5個、まれに7個の小葉からなる。小葉は薄く草質、楕円形から倒卵形で、先端はあまりがとがらず円形または鈍形で、縁には円みのある粗い鋸歯がある。葉の裏面には不明瞭な白色の腺点がある。托葉があり、葉柄の基部に合着する[4][5][6]

花期は8-10月。花穂は細く茎先に総状花序を作り、小さいをまばらにつける。1個のと2個の小苞がある。萼筒は倒円錐形で、片は5個。花の径は5-7mm、花弁は黄色で5個あり、長楕円形で、長さ3-4mm、幅1-1.2mmになる。雄蕊は5-8個ある。果時の花床筒は長さ3-4mm、径2-3mm、上縁に副萼片が変化したものといわれる、長さ約2mmの鉤状のが少数あり、先は内側に湾曲する。果実は動物体に付着して運ばれ、種子が散布される[4][5][6]

分布と生育環境[編集]

日本では、北海道(南部・西部)、本州、四国、九州、屋久島に分布し、山地、丘陵地の林下や渓側の沢筋などに生育する。国外では、朝鮮半島南部、中国大陸中南部に分布する[6]

分類[編集]

キンミズヒキ属は日本に3種ある。本種は葉先がとがらず、花穂は細く、花はまばらにつき、花弁は狭く、雄蕊は5-8個ある。一方、低地や山地にふつうに見られるキンミズヒキ Agrimonia pilosa var. japonica は、葉先がとがり、花穂は太く、花はやや密につき、花弁は広く、雄蕊は8-14個ある。また、国の絶滅危惧種で、山地や高原にまれに見られるチョウセンキンミズヒキ A. coreana は、小葉と托葉が大きく、花穂は細く、花は大きくまばらにつき、花弁は広く、雄蕊は10-30個ある[5]

ギャラリー[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ ヒメキンミズヒキ 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  2. ^ ヒメキンミズヒキ(シノニム) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  3. ^ ヒメキンミズヒキ(シノニム) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  4. ^ a b c d 『山溪ハンディ図鑑2 山に咲く花(増補改訂新版)』p.342
  5. ^ a b c d 『新牧野日本植物圖鑑』p.294
  6. ^ a b c d 『改訂新版 日本の野生植物3』p.25

参考文献[編集]

  • 牧野富太郎原著、大橋広好・邑田仁・岩槻邦男編『新牧野日本植物圖鑑』、2008年、北隆館
  • 門田裕一監修、永田芳男写真、畔上能力編『山溪ハンディ図鑑2 山に咲く花(増補改訂新版)』、2013年、山と溪谷社
  • 大橋広好・門田祐一・木原浩他編『改訂新版 日本の野生植物 3』、2016年、平凡社
  • 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」