バスグラフィック
| バスグラフィック | |
|---|---|
| Bus Graphic | |
| 愛称・略称 | バスグラ |
| ジャンル | 自動車雑誌 |
| 読者対象 | バス趣味 |
| 刊行頻度 | 不定期発行 |
| 発売国 |
|
| 出版社 | カルチュア・エンタテインメント |
| 編集長 | 宇佐美健太郎 |
| 刊行期間 | 2008年12月26日 - 2024年4月28日 |
| レーベル | ネコ・パブリッシング |
| 姉妹誌 | バスホビーガイド(前身誌) |
『バスグラフィック』(Bus Graphic) は、ネコ・パブリッシングが発行する日本のバス雑誌(バス趣味雑誌)[1]。2008年創刊。ムック扱いの『NECO MOOK』として不定期発行され、書籍としてISBNコードが付される。2022年をもって事実上の休刊[2]となっている。
本項では、同誌の前身となった、2005年創刊のバス模型雑誌『バスホビーガイド』(Bus Hobby Guide) についても併せて記述する。
歴史
[編集]バスホビーガイドからの発展
[編集]ネコ・パブリッシングでは、日本初となるバス模型の専門誌として『バスホビーガイド』を創刊し、2005年1月に第1号を発行した。しかしこの時点では2号以降を発行する予定はなく、そのため「第1号」を表す号数は振られていなかった。その後、2006年8月に『バスホビーガイド』第2号、2008年1月に第3号を発行。『バスホビーガイド』も不定期刊ムックとして発行されており、第3号の時点までは、誌面の内容はバス模型やミニカー、模型改造などに関する記事であった。
しかし、2008年9月に発行された第4号では、巻頭特集として「続々引退、東京のツーステップバス」として、初めて実車のバスに関する記事をメインに取り上げた。表紙も3号までは模型バスの写真であったが、4号の表紙は小田急バスのエアロスターMを大写しにしたもので、後の『バスグラフィック』を思わせるデザインであった。また「高松バスの三菱ふそう車 1972~1982年・10年の記録」として、後のバスグラフィックが好んで取り上げた過去のモノコックバスの記事もあった。この『バスホビーガイド』第4号が『バスグラフィック』に発展する形となり、同2008年12月に『バスグラフィック』第1号が創刊・発行された。
『バスグラフィック』創刊後、翌2009年8月に『バスホビーガイド』第5号が発行されたが、その後は『バスグラフィック』へ統合された形となり、そのまま『バスホビーガイド』は発展的解消した形で休刊となっている。
誌面構成の変遷
[編集]日本国内で刊行されていたバス趣味雑誌はすでに『バスラマ・インターナショナル』や『バスマガジン』があったことから、後発である『バスグラフィック』は差別化を図るため、「グラフィック」の誌名どおり大判写真をふんだんに掲載したビジュアル重視の誌面構成とし、誌面サイズも写真を大きく見せるため、『バスラマ・インターナショナル』『バスマガジン』のA4判より横幅が広いA4ノビとした。内容は前身となった『バスホビーガイド』第4号の路線を引き継ぎ、首都圏のやや古いバス(当時除籍が進みつつあったツーステップバスなど)の記事と、1970年代から1980年代頃に撮影されたモノコックバス(地方を含む)の写真記事を二本柱としていた。
また、先発の『バスラマ・インターナショナル』が誌名どおり日本国外のバス記事も積極的に取り上げ、『バスマガジン』では創刊当初から地方の事業者や中小・新興事業者も広く取り上げていたのに比べ、『バスグラフィック』では東京都や神奈川県の公営バスや大手私鉄系バス事業者など、首都圏の大手事業者に偏っていたのが特徴であった。民営バスでは戦時中にいわゆる「大東急」に属していた事業者を多く掲載していたことから、バスファンの間では「大東急グラフィック」の異名もあったほどであった。『バスグラフィック』第1号から6号まではそうした特徴的な誌面構成が続いていた。
ところが、2010年6月に発行された第7号から突然に路線変更し、初心者向けの記事として「バスについてのQ&A 50」を掲載し、表紙デザインも変更するなど、やや『バスマガジン』に近い誌面構成となった。これが創刊以来の読者に不評であったことから、同年発行の第8号では再び「ヨコハマ路線バス 80's」として横浜・川崎の1980年代のバスを特集記事とし、第9号では東京都や千葉県に残るいすゞ・ジャーニーKを巻頭特集とするなど、一旦は創刊時の路線に戻ったかに見えた。
しかし翌2011年発行の第10号では「富士重工ボディに昂ぶる」として富士重工車体の特集を組んだものの、この特集記事には解説や写真キャプションに大量の誤記が発見され、次号の11号(特集「東急バスの魅力に迫る!」)で、正誤表と編集長名義の謝罪文を掲載するという異例の事態となった[3]。
その後は大きく路線転換し、次号の第12号の都営バス特集からは女性モデルや芸能人などをイメージキャラクターとして起用し、その後は毎号のように表紙や誌面に女性モデルが登場するようになる。2013年発行の第19号の江ノ電バス特集では、2人の女性モデルがついにビキニ姿で登場するという、当初のコンセプトからは全くかけ離れた誌面構成となるに至った。
休刊まで
[編集]以降は、2020年4月3日発行の第42号(特集「みんなのバスセンターのこれから」、表紙は横浜市営バスの連節バス)までを発行後、新型コロナウイルス感染症流行の影響により事実上の休刊状態となり、その間は『バスグラフィック』公式Facebookを中心に情報発信していた。
2021年2月1日、ネコ・パブリッシングが親会社のカルチュア・エンタテインメントへ吸収合併され、同社の社内カンパニーとなる[4]。
2022年4月28日、第43号が2年ぶりに発行され、特別付録として『バスグラフィック』オリジナル「ザ・バスコレクション」都営バス・三菱ふそうエアロスターが付属した[2]。この第43号をもって事実上の休刊となっている[2]。
既刊一覧
[編集]創刊号(Vol.1)から、休刊となった最終号(Vol.43)までの既刊一覧[1]。Vol.1の定価は1,200円(税込)であった。その後の価格改定を経て、Vol.42の時点では1,700円となっていた。最終号のVol.43のみ特別価格(後述)[1]。
- Vol.1 時代を彩ったバスたち 2008年12月1日 ISBN 978-4-7770-0718-9[注釈 1]
- Vol.2 ありがとう僕らのエアロスター 2009年3月1日 ISBN 978-4-7770-0770-7[注釈 2]
- Vol.3 魅惑の扉♥3扉 2009年6月1日 ISBN 978-4-7770-0804-9[注釈 3]
- Vol.4 リムジンバスでTAKE OFF! 2009年10月1日 ISBN 978-4-7770-0888-9[注釈 4]
- Vol.5 「1984」東京路線バス写真図録 2009年12月16日 ISBN 978-4-7770-0941-1[注釈 5]
- Vol.6 続・「1984」東京路線バス写真図録 2010年3月1日 ISBN 978-4-7770-0971-8[注釈 6]
- Vol.7 バスについてのQ&A50 2010年6月29日 ISBN 978-4-7770-1012-7[注釈 7]
- Vol.8 ヨコハマ路線バス80's 2010年9月30日 ISBN 978-4-7770-1067-7[注釈 8]
- Vol.9 中型バス LR333ララバイ 2010年12月24日 ISBN 978-4-7770-1092-9[注釈 9]
- Vol.10 富士重工ボディに昂ぶる 2011年3月30日 ISBN 978-4-7770-1120-9
- Vol.11 会社設立20周年 東急バスの魅力に迫る 2011年7月2日 ISBN 978-4-7770-1154-4
- Vol.12 東京都交通局100周年記念 クローズアップ! みんなの都営バス 2011年9月30日 ISBN 978-4-7770-1198-8[注釈 10]
- Vol.13 京浜急行バスを楽しもう! 2011年12月26日 ISBN 978-4-7770-1227-5
- Vol.14 空港バスで行こう! 2012年3月31日 ISBN 978-4-7770-1262-6[注釈 11]
- Vol.15 怒涛のバスタイム! 2012年6月30日 ISBN 978-4-7770-1289-3[注釈 12]
- Vol.16 21年目の躍進! 日野のハイブリッドバス 2012年10月31日 ISBN 978-4-7770-1338-8
- Vol.17 祝100周年! 京王のバスで行こう! 2013年1月31日 ISBN 978-4-7770-1358-6
- Vol.18 開業85周年 横浜市営バスでキマり!! 2013年7月3日 ISBN 978-4-7770-1436-1
- Vol.19 江ノ電バスに乗ろう! 2013年9月30日 ISBN 978-4-7770-1483-5
- Vol.20 小田急バス・立川バス 大特集! 発売5周年記念号 2014年1月31日 ISBN 978-4-7770-1543-6[注釈 13]
- Vol.21 バスに乗務する! バス乗務員に憧れるあなたへ 2014年7月3日 ISBN 978-4-7770-1643-3
- Vol.22 バスを作る! 2014年12月26日 ISBN 978-4-7770-1718-8[注釈 14]
- Vol.23 全国モノコックバス名鑑 今、80年代がよみがえる 2015年4月3日 ISBN 978-4-7770-1793-5[注釈 15]
- Vol.24 バス王国 沖縄 2015年7月3日 ISBN 978-4-7770-1842-0[注釈 16]
- Vol.25 路線バス新時代 NEW! いすゞエルガ徹底レポート 2015年10月20日 ISBN 978-4-7770-1865-9[注釈 17]
- Vol.26 新型路線バス大図鑑 2016年1月30日 ISBN 978-4-7770-1866-6[注釈 18]
- Vol.27 いま見ておきたい! PUKC時代の路線バス10選 2016年4月22日 ISBN 978-4-7770-1867-3[注釈 19]
- Vol.28 花ざかりの連節バス 2016年7月22日 ISBN 978-4-7770-1974-8
- Vol.29 オモシロ長尺車大集合! 2016年10月31日 ISBN 978-4-7770-1996-0
- Vol.30 沖縄はバスのフロンティア!! 2017年3月29日 ISBN 978-4-7770-2035-5
- Vol.31 100倍楽しむ!! 奈良交通 2017年6月29日 ISBN 978-4-7770-2094-2
- Vol.32 いま西武バスが面白い! 2017年9月28日 ISBN 978-4-7770-2122-2
- Vol.33 祝 創立80周年!! いいじゃん! 川崎鶴見臨港バス 2017年12月27日 ISBN 978-4-7770-2156-7
- Vol.34 バス de Resort 石垣島 2018年3月31日 ISBN 978-4-7770-2186-4
- Vol.35 バスで行くけん 熊本 2018年6月30日 ISBN 978-4-7770-2212-0[注釈 20]
- Vol.36 祝 開業90周年 横浜市営バス 2018年10月3日 ISBN 978-4-7770-2224-3
- Vol.37 さらなるはばたきへ 71年目のはとバス 2019年1月7日 ISBN 978-4-7770-2292-2
- Vol.38 ありがとう市営バス 佐世保市交通局 最後の記録 2019年4月2日 ISBN 978-4-7770-2324-0
- Vol.39 令和の時代の京都市営バス 2019年7月3日 ISBN 978-4-7770-2366-0
- Vol.40 東急バスで出かけよう! 2019年10月3日 ISBN 978-4-7770-2394-3[注釈 21]
- Vol.41 神奈中に夢中! 2020年1月6日 ISBN 978-4-7770-2419-3
- Vol.42 2020年4月3日 みんなのバスセンターのこれから 2020年4月3日 ISBN 978-4-7770-2443-8[注釈 22]
- Vol.43 2020-2022 注目のバスTOPICS 2022年4月28日 ISBN 978-4-7770-2652-4 3,850円(税抜3,500円)- コロナ禍で休刊していた2020年から2022年までのバストピックスをまとめて掲載。前述のとおり付録にバスコレクションがついたため、この号のみ価格が高い[2]。
別冊ムック
[編集]雑誌『バスグラフィック』とは別に、特定のテーマで構成した特集ムック。「NEKO MOOK」のシリーズとして出版される[1]。基本サイズは『バスグラフィック』と同じA4ノビ。同誌の得意分野である古いバスを取り上げたものが多い[1]。
- オールカラー 昭和青春バス紀行 2017年11月30日 ISBN 978-4-7770-2147-5[注釈 23]
- 全方位レトロカラーバスアルバム 2018年3月5日 ISBN 978-4-7770-2171-0[注釈 24]
- オールカラー 昭和路線バス ララバイ 2018年8月3日 ISBN 978-4-7770-2228-1[注釈 25]
- オールカラー 続・昭和青春バス紀行 2018年12月12日 ISBN 978-4-7770-2283-0[注釈 26]
- 昭和思い出バス点描 2019年9月4日 ISBN 978-4-7770-2348-6
- 昭和・平成バスワイドカタログ1 東急バス 2019年11月5日 ISBN 978-4-7770-2411-7[注釈 27]
- カタログで振り返るなつかしのバス 三菱ふそうのバス 2019年12月2日 ISBN 978-4-7770-2412-4[注釈 28]
- 都営バス 平成年間総まとめ 2020年3月3日 ISBN 978-4-7770-2431-5[注釈 29]
イメージキャラクター
[編集]第11号から誌面を飾るようになった女性モデルや芸能人。
- ほか
日本のその他のバス雑誌
[編集]- バスメディア - 1985年創刊、1997年まで刊行。
- バス・ジャパン - 1986年創刊、1992年まで刊行。
- 現在は書籍『バスジャバンハンドブックシリーズ』を刊行中。詳細は同項を参照。
- バスラマ・インターナショナル - 1990年創刊、刊行中。
- バスマガジン - 2003年創刊、刊行中。
- バスライフ - 2015年創刊、2016年まで刊行。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 表紙は関東バス。その他「1979年新宿駅西口バスターミナル定点撮影」「1981年立川バスのモノコック車たち」「30年目のナナサンマル」など。
- ^ 初代エアロスター特集。表紙は都営バス。その他「1980年代 京急バス モノコック車活躍末期の頃」 「1970年代渋谷駅西口バスターミナル点描」など。
- ^ 3扉車特集。
- ^ その他「神奈川中央交通 エアロスターK回想録」「1970年代 東京都交通局練馬営業所」
- ^ 表紙は東京急行電鉄。
- ^ サブタイトルは「都内運行10事業者、全119台掲載!」。表紙は京王帝都電鉄。その他「日野スケルトンバスものがたり 大型車編」「大団円 京成・初代連節バス」など。
- ^ サブタイトルは「日頃の素朴な疑問から意外と知られていない情報まで…」。その他「日野スケルトンバスものがたり 中型車編」「東武鉄道直営時代の東武バス」京王バスのRN」など。
- ^ 1980~90年代の横浜市交通局、川崎市交通局、川崎鶴見臨港バスの特集。
- ^ 首都圏から去りゆくいすゞ・ジャーニーKの特集。「いすゞキュービック開発記」を併載、1980~90年代のいすゞ自動車の路線バス車両について解説。
- ^ その他「1970~80年代にいたトヨタ大型バス」など。
- ^ 東京空港交通、京急リムジンの特集。
- ^ サブタイトル「バスで旅する、バスを運転する、バスを撮影する――とことんバスを体感」。
- ^ 合併前のシティバス立川を含む。
- ^ 前号の乗務員特集に続き、三菱ふそうバス製造協力のもとバスメーカーを取材。第2特集「リムジンバス創立60周年! 東京空港交通」。
- ^ その他「都営バス大塚車庫閉所」など。表紙は大塚営業所時代の「美濃部カラー」の都営バス。
- ^ 沖縄バス、東陽バス、那覇バス、琉球バス交通の県内4社特集。サブタイトルは「夏休みはこの一冊持って沖縄へ!!」。特別付録は新聞紙サイズの「バスマップ沖縄」。
- ^ 新型いすゞ・エルガの特集。
- ^ 前号に引き続き、新型いすゞ・エルガ/日野・ブルーリボンの特集。表紙は新型ブルーリボンハイブリッド。
- ^ タイトルは自動車排出ガス規制記号「P-」「U-」「KC-」を意味する。
- ^ 熊本電気鉄道、熊本都市バス、熊本バス、九州産交バス(子会社の産交バスを含む)の県内5社の路線バス特集。
- ^ 合併前の東急トランセを含む。
- ^ 熊本桜町バスターミナル(SAKURA MACHI Kumamotoを含む)、万代シテイバスセンター、名鉄バスセンター(廃止された栄噴水南バスターミナルを含む)、盛岡バスセンターの特集。
- ^ 1980年代のモノコックバスを中心に構成。
- ^ 古いバスではなく、現行車両にラッピングなどで再現された、日本全国各地の復刻カラーの車両を集めた本。
- ^ 東京近郊の10事業者の昭和の路線バスを掲載。最初期の『バスグラフィック』本誌に近い構成。
- ^ 続編は、1980年代の初期スケルトンバスを中心に構成。
- ^ A4版横開きで、バス写真を1ページ1台ずつ大きく紹介する。新シリーズとして企画されたが、この1冊で途絶えてしまった。
- ^ メーカーの協力を得て、バスカタログを復刻してまとめる新シリーズ。1970~90年代のふそうバス9種類のカタログをそのまま掲載。このシリーズも続刊は出ず途絶えてしまった。
- ^ ファンサイト「都営バス資料館[5]」管理人の立木将人が編集[6]。
出典
[編集]- ^ a b c d e MAGAZINE バスグラフィック ネコ・パブリッシング、2025年10月24日閲覧。
- ^ a b c d バスグラフィック vol.43 約2年ぶりに『バスグラフィック』が豪華な付録と共に帰ってきました! ネコ・パブリッシング、2022年4月28日、2022年8月25日閲覧。
- ^ 『バスグラフィック』Vol.11、2011年7月。ISBN 978-4777011544
- ^ 吸収合併につきまして ネコ・パブリッシング、2021年1月7日
- ^ 都営バス資料館 Toei Bus Museum
- ^ 2020年3月3日 都営バス 平成年間総まとめ ネコ・パブリッシング、2025年10月24日閲覧。
関連項目
[編集]- ネコ・パブリッシング
- バスファン
- 自動車模型 - 前身はバス模型の専門誌であった。
外部リンク
[編集]- バスグラフィック - ネコ・パブリッシング
- ネコ・パブリッシング
- バスグラフィック (@BUS_GRAPHIC) - X
- バスグラフィック (busgra) - Facebook
- バスホビダス[リンク切れ]