バイオレンスファイト

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バイオレンスファイト
ジャンル 2D対戦型格闘ゲーム
対応機種 アーケード
開発元 タイトー大阪研究所
発売元 タイトー
デザイナー さかもとゆきひこ
プログラマー 石指武
井上ゆみ
音楽 高木正彦
山田靖子
渡部恭久
チームZUNTATA
美術 はざまけんじ
伏屋一勝
山田たかし
河本憲孝
川岸誠治
おおまえこうじ
光岡玲子
もりもとみなこ
人数 1 - 2人(対戦プレイ)
メディア 業務用基板
(2.94メガバイト
稼働時期 日本 198904251989年4月25日
デバイス 8方向レバー
3ボタン
システム基板 Bシステム
CPU MC68000 (@ 12 MHz)
Z80 (@ 6 MHz)
サウンド YM2203 (@ 3 MHz)
OKI6295 (@ 1.056 MHz)
ディスプレイ ラスタースキャン
横モニター
320×224ピクセル
60.00Hz
パレット4096色
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バイオレンスファイト』 (Violence Fight) は、1989年タイトーから稼働されたアーケード対戦型格闘ゲームである。

路上でのストリートファイトを題材にしており、4人の主人公から1人を選択し、格闘によって勝ち抜いていくシステムとなっている。

後に日本国内ではPlayStation 2用ソフト『タイトーメモリーズ 下巻』(2005年)に収録された他[1]、北米や欧州ではPlayStation 2、XboxWindows用ソフト『Taito Legends 2』(2006年)に収録された。

ゲーム内容[編集]

8方向レバーと3ボタン(パンチ、ジャンプ、キック)でキャラクターを操作する。

使用キャラクターは全部で4人。2P対戦時には同キャラクター戦も可能。

全6ステージで、ステージ4とステージ5にはCOM専用キャラクターが登場し、最終ステージでは同キャラクター戦になる。プレイヤーが2回勝てば次のステージへ進める。

2ステージクリアすると虎と対決するボーナスステージがあるが、かなり難しい。

登場キャラクター[編集]

本作のキャラクターはカプコンの『ストリートファイター』やSNKの『餓狼伝説』と同様に全て男性で占められている。

プレイヤーキャラクター[編集]

バッド・ブルー(Bad Blue)
平均的な能力のキャラクター。流派はストリートファイト
ベン・スミス(Ben Smith)
頭部にバンダナを巻いた黒人。ボクシングをベースにした技を使う。
リック・ジョー(Rick Joe)
肥満気味の体格をしているパワー重視の格闘家。流派はレスリング
リー・チェン(Lee Chen)
中国系アメリカ人カンフー使い。中華服を身に纏っている。

ボスキャラクター[編集]

ロン・マックス(Ron Max)
スキンヘッドで肥満気味の男。ヘッドバットが得意技。
トニー・ウォン(Tony Won)
パンクスの格好をした長身の黒人。時々チェーンでプレイヤーキャラクターをはたく。

移植版[編集]

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 備考
1 タイトーメモリーズ 下巻 日本 200508252005年8月25日
PlayStation 2 タイトー タイトー DVD-ROM SLPM-66092 -
2 Taito Legends 2 ヨーロッパ 200603312006年3月31日
PS2:アメリカ合衆国 200705162007年5月16日
Win:アメリカ合衆国 200707282007年7月28日
PlayStation 2
Xbox
Windows
タイトー ヨーロッパ Empire Interactive
アメリカ合衆国 Destineer
DVD-ROM PS2
ヨーロッパ SLES-53852
アメリカ合衆国 SLUS-21349
Xbox版は欧州のみの発売
3 タイトーメモリーズ 下巻
TAITO BEST
日本 200609072006年9月7日
PlayStation 2 タイトー タイトー DVD-ROM TCPS-10164 廉価版
4 タイトーメモリーズ 下巻
エターナルヒッツ
日本 200706282007年6月28日
PlayStation 2 タイトー タイトー DVD-ROM SLPM-66776 廉価版
5 バイオレンスファイト 日本 202203022022年3月2日
イーグレットツー ミニ 瑞起[2]
※本体の開発元
タイトー プリインストール - -

スタッフ[編集]

  • ゲーム・プログラム:石指武、井上ゆみ
  • ゲーム・デザイン:さかもとゆきひこ
  • PCBデザイン:高橋栄吉
  • サウンド・デザイン:高木正彦山田靖子渡部恭久、チームZUNTATA
  • キャビネット・デザイン:永井寛保
  • キャラクター・デザイン:はざまけんじ、伏屋一勝、山田たかし、河本憲孝、川岸誠治、おおまえこうじ、光岡玲子、もりもとみなこ
  • スペシャル・サンクス:みちあいなつお、河野敏男

バージョンアップ版[編集]

バイオレンスファイトのリリースから2年後の1991年に、そのバージョンアップ版となる『ソリタリーファイター』 (Solitary Fighter)が海外でのみリリース。主な変更点は、基板がリリース時期的にF2システムになり、ボスキャラクターを含めた6名が使用可能になった。

家庭用版は2023年8月31日に発売されたNintendo Switch用ソフト『タイトーマイルストーン2』に収録され、家庭用初移植となった[3][4][5]。また、同年12月28日アーケードアーカイブスの1作品としてPlayStation 4版とNintendo Switch版が配信[6][7][8][9]、アーケードアーカイブス版は「こだわり設定」にてゲームの操作性を向上させる事が可能。

脚注[編集]

  1. ^ 志賀康紀 (2005年7月11日). “タイトー、名作タイトル25本が1本に!!PS2「タイトーメモリーズ 下巻」” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2019年4月20日閲覧。
  2. ^ EGRET II mini(瑞起公式サイト)
  3. ^ 『タイトーマイルストーン2』発売。3画面版『ダライアスII』『奇々怪界』など80~90年代の名作がひとつに、『タイトーマイルストーン3』も制作決定”. ファミ通.com. KADOKAWA (2023年8月31日). 2023年9月1日閲覧。
  4. ^ 簗島 (2023年8月31日). “「ダライアスII」「奇々怪界」など10作品を収録する「タイトーマイルストーン2」本日発売。「タイトーマイルストーン3」も制作決定”. 4Gamer.net. Aetas. 2023年9月1日閲覧。
  5. ^ 緑里孝行 (2023年8月31日). “シリーズ第2弾「タイトーマイルストーン2」本日発売! 「ダライアスII」や「奇々怪界」など10タイトルを収録 9月12日までダウンロード版は10%オフ”. GAME Watch. インプレス. 2023年9月1日閲覧。
  6. ^ 【アケアカ】『ソリタリーファイター』Switch/PS4で12月28日配信。裏社会で流行する“バイオレンスファイト”に参加して頂点を目指せ”. ファミ通.com. KADOKAWA (2023年12月27日). 2023年12月27日閲覧。
  7. ^ 岩瀬賢斗 (2023年12月27日). “「アケアカ ソリタリーファイター」が12月28日に配信開始 バイオレンスファイトでナンバーワンを目指せ”. GAME Watch. インプレス. 2023年12月28日閲覧。
  8. ^ 簗島 (2023年12月27日). “喧嘩ゲームに参加してナンバーワンを目指す。格闘ゲーム「ソリタリーファイター」,12月28日に配信”. 4Gamer.net. Aetas. 2023年12月28日閲覧。
  9. ^ Gamer編集部 (2023年12月27日). “「アーケードアーカイブス ソリタリーファイター」が12月28日に配信!1950年代初頭のアメリカで喧嘩屋として戦う格闘ゲーム”. Gamer. ixll. 2023年12月28日閲覧。

外部リンク[編集]