ハマミズナ科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ハマミズナ科
ハマミズナ Sesuvium portulacastrum
ハマミズナ
Sesuvium portulacastrum
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : ナデシコ亜綱 Caryophyllidae
: ナデシコ目 Caryophyllales
: ハマミズナ科
Aizoaceae
学名
Aizoaceae
Martynov (1820)
英名
fig-marigold family, ice plant family

本文参照

ハマミズナ科 (Aizoaceae) は双子葉植物で、約1261100種を含む。

形態・分布[編集]

ほとんどが草本であるが茎が木質化するものもある。は一般に多肉(まれに鋸歯を持つ)であるが扁平なものからマツバギクのように細いもの、またリトプス属Lithops のように極端に退化しと一体化して石ころのように見えるものまで多種多様である。 はほとんどの種で両性花、放射相称で、葉腋から1個または数個の花が出る。花弁はないか、または雄蕊由来の花弁が多数あり、がくは5枚前後で下部が融合する。果実は蒴果で内部に1個または複数の種子を含む。

多くの種が南アフリカ原産で、一部はオーストラリア太平洋沿岸に分布し、砂漠や海岸に生育する。日本に元来自生しているのはツルナTetragonia tetragonioidesだけであるが、ハマミズナSesuvium portulacastrumマツバギクLampranthus spectabilisハナツルクサAptenia cordifoliaなど野生化しているものが数種ある。Carpobrotus edulisは世界的に帰化植物として広がっている。

名称[編集]

呼び名に混乱があり、ツルナ科と呼ばれることも多いが、ツルナ属 (Tetragonia) とTribulocarpus属を狭義のツルナ科 (Tetragoniaceae) として分ける場合にはハマミズナ科の名が用いられる(ただし現在はツルナもハマミズナ科に含めるのが普通である)。マツバギク科メセン科などの通称も使われる。学名もTetragoniaceae、Ficoideaeなどの旧称が使われることがある。またかつてはザクロソウ科 (Molluginaceae) と一緒にしていたため、古い図鑑には「ザクロソウ科 Aizoaceae」などの表記もみられる。

栽培・食用[編集]

多肉植物で、またマツバギクリビングストンデージーDorotheanthus bellidiformisをはじめとして花の美しさや特徴のある形のため栽培されるものも多い。これらはかつて大部分の種がメセンブリアンテマム属Mesembryanthemumにまとめられていたため「メセン」の通称で知られる。マツバギクは春から秋にかけて成長・開花するが、リトプス属などは秋から春にかけて成長・開花して夏季は休眠する。

リトプス属の栽培は秋に挿し芽・株分け・植え替えを行い、初夏ごろに断水して休眠させる。成長期は十分に水を与え一秒でも長く陽に当てるのがコツである。低温・乾燥には耐えるが、高温期に多湿になったり,成長期に日光が不足すると,休眠中に枯死する。

ツルナ(英名New Zealand spinach)は太平洋沿岸に広く分布し、ホウレンソウと同じように日本も含め各地で食用にされる。ハマミズナ(英名 Sea-purslane、別名ハマスベリヒユ、ミルスベリヒユ)は南アメリカ原産で沖縄などに野生化している(これらもかつて食用にされた)。

近年は、新しい野菜としてバラフが脚光を浴びたことがある。塩味のある新野菜というこの植物は本科に属する。

ハナツルクサ Aptenia cordifolia
Carpobrotus edulis
Conophytum auctum
リトプスLithops sp.
Drosanthemum speciosum
Delosperma cooperi

[編集]

  • Acrodon, Acrosanthes, Aethephyllum, Aizoanthemum, Aizoön, Aloinopsis, Amphibolia, Antigibbaeum, Antimema, Apatesia, Aptenia - ハナツルクサ, Arenifera, Argyroderma, Aspazoma, Astridia
  • Bergeranthus, Berrisfordia, Bijlia, Braunsia, Brownanthus
  • Carpanthea, Carpobrotus, Carruanthus, Caryotophora, Cephalophyllum, Cerochlamys, Chasmatophyllum, Cheiridopsis, Circandra, Cleretum, Conicosia, Conophytum, Corpuscularia, Cylindrophyllum, Cypselea
  • Dactylopsis, Delosperma, Dicrocaulon, Didymaotus, Dinteranthus, Diplosoma, Disphyma, Dorotheanthus - リビングストンデージー, Dracophilus, Drosanthemopsis, Drosanthemum
  • Eberlanzia, Ebracteola, Enarganthe, Erepsia, Esterhuysenia
  • Faucaria, Fenestraria, Frithia
  • Galenia, Gibbaeum, Glottiphyllum, Gunniopsis
  • Hallianthus, Hereroa, Herreanthus, Hymenogyne
  • Imitaria
  • Jacobsenia, Jensenobotrya, Jordaaniella, Juttadinteria
  • Khadia
  • Lampranthus マツバギク属 - マツバギク, Lapidaria, Leipoldtia, Lithops リトープス属
  • Machairophyllum, Malephora, Mesembryanthemumバラフ(アイスプラント), Mestoklema, Meyerophytum, Mitrophyllum, Monilaria, Mossia, Muiria
  • Namaquanthus, Namibia, Nananthus, Nelia, Neohenricia
  • Octopoma, Odontophorus, Oophytum, Ophthalmophyllum, Orthopterum, Oscularia, Ottosonderia
  • Phyllobolus, Pleiospilos, Plinthus, Polymita, Psammophora, Pseudobrownanthus, Psilocaulon
  • Rabiea, Rhinephyllum, Rhombophyllum, Ruschia, Ruschianthemum, Ruschianthus
  • Saphesia, Schlechteranthus, Schwantesia, Scopelogena, Sesuvium ハマミズナ属, Skiatophytum, Smicrostigma, Stayneria, Stoeberia, Stomatium, Synaptophyllum
  • Tanquana, Tetragonia ツルナ属, Titanopsis, Trianthema, Tribulocarpus, Trichodiadema
  • Vanheerdea, Vanzijlia
  • Wooleya
  • Zaleya, Zeuktophyllum