ハナズオウ

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ハナズオウ
ハナズオウ
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
: マメ目 Fabales
: マメ科 Fabaceae
亜科 : ハナズオウ亜科 Cercidoideae
: ハナズオウ属 Cercis
: ハナズオウ C. chinensis
学名
Cercis chinensis
Bunge (1833)
英名
Chinese redbud

ハナズオウ(花蘇芳、Cercis chinensis)は中国原産のマメ科ハナズオウ亜科[1]落葉低木で、に咲くが美しいためよく栽培される。蘇芳花(スオウバナ)とも呼ぶ。[1]

高さは2-3mになり、はハート形でつやがあり、葉柄の両端は少し膨らむ。早春に花芽を多数つけ、3-4月頃に先立って開花する。花には花柄がなく、枝から直接に花がついている。は紅色から赤紫(白花品種もある)で長さ1cmほどの蝶形花。開花後、長さ数cmの豆果をつけ、からに黒褐色に熟す。花蘇芳の名は、花弁の色がスオウ(蘇芳)で染めた色に似ているため。

ハナズオウ属[編集]

ハナズオウ属は北半球温帯に数種が分布する。地中海付近原産のセイヨウハナズオウ (C. siliquastrum) は落葉高木で高さ10mほどになり、イスカリオテのユダがこの木で首を吊ったという伝説からユダの木とも呼ばれる。このほかアメリカハナズオウ (C. canadensis) などが栽培される。

ギャラリー[編集]

脚注[編集]

  1. ^ クロンキスト体系ではジャケツイバラ科とする。