ニュー商工
ニュー商工 New Shoko | |
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情報 | |
正式名称 | ニュー商工 |
旧名称 |
菊田劇場 長野商工会館 |
完成 | 1927年 |
開館 | 1927年 |
閉館 | 2012年1月31日 |
収容人員 | 72人 |
用途 | 成人映画の上映 |
旧用途 | 芝居小屋 |
運営 |
株式会社長野商工会館 (代表:塩瀬利雄) |
所在地 |
〒380-0814 長野県長野市大字鶴賀字西鶴賀町1469 |
最寄駅 | 長野電鉄長野線権堂駅から徒歩3分 |
ニュー商工(ニューしょうこう)は、かつて長野市にあった映画館[1][2]。旧名称は菊田劇場(きくたげきじょう)、長野商工会館(ながのしょうこうかいかん)、長野東映商工会館(ながのとうえいしょうこうかいかん)等。
歴史
[編集]概要
[編集]1927年(昭和2年)、現在の西鶴賀町に菊田劇場として開館、当初は観客定員数1,500人を有する芝居小屋であった[1][2]。それ以前の長野市は、長野活動館、長野演芸館(1948年閉館)、吉田活動館、相生座(現在の長野松竹相生座)の4館しかなかったが[3]、1932年(昭和7年)の時点では、長野市内の映画館は、同館のほか、活動館、演藝館、長野劇場、相生座の4館が存在した[4]。
第二次世界大戦終了後、1946年(昭和21年)に菊田劇場は付近の権堂町に移転、その後改称して、長野東宝中劇の前身「長野市営中央映画劇場」となる。
いっぽう、同地では、1950年(昭和25年)、長野商工会館と改称、東映の設立後に長野東映商工会館となる[1]。舞台挨拶に高倉健が登壇したこともあったという[1]。1953年(昭和28年)の時点では、長野市内の映画館は当館のほか、長野活動館、演芸館、相生座、千石映画劇場(現在の長野千石劇場シアター1・2)、千石小劇場(現在の長野千石劇場シアター3)、中央映画劇場(のちの長野東宝中劇、2007年閉館)、吉田映画劇場(後の長野グランドシネマズ)の計8館しかなかった[注 1]。
1958年(昭和33年)、付近の権堂町に東映が直営館・長野東映劇場を開館、「長野商工会館」に戻る[1]。全国の映画館数がピークに達した1960年(昭和35年)の時点では、長野市内の映画館は当館を含む16館となった[注 2]が、16年後の1976年(昭和51年)には半数の8館に減少した[注 3]。
1983年(昭和58年)、改築して、1,500人収容の規模を72席に縮小し、ニュー商工と改称する[1][2]。基本的には成人映画の上映館であったが、時代劇映画や洋画のオールナイト興行などを試みたこともあった[1]。
2011年12月にボイラーが故障、翌2012年(平成24年)1月、同月末での閉館を決めた[1]。同年1月31日、予定通り閉館した[1]。同館最後の映写技師は、長野演芸館の出身で、同館に22年間勤務した青木一男(当時満81歳)[1]。同年3月には取り壊され、跡地は駐車場となった。同館の閉館を受けて、長野県内の映画館は14館、長野市内では、長野グランドシネマズ、長野松竹相生座(および長野ロキシー1・2)、シネマポイント、長野千石劇場の4サイトとなった[1]。また、ニュー商工の閉館により、2019年8月現在、長野県内の成人映画館は塩尻市の東座2のみとなった。
長野商工会館
[編集]種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒380-0823 長野県長野市南千歳1丁目15番地8 |
業種 | サービス業 |
法人番号 | 3100001002395 |
特記事項:2022年1月26日法人格消滅(清算の結了等) |
株式会社長野商工会館(ながのしょうこうかいかん)は、日本の映画興行の企業である。所在地は、映画館「ニュー商工」と同一の長野県長野市大字鶴賀字西鶴賀町1469、代表は塩瀬利雄である[8]。同館の取り壊し後の所在地は不明。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 1953年の映画館(北陸・甲信越地方)「消えた映画館の記憶」を参照した[5]。
- ^ 1960年の映画館(北陸・甲信越地方)「消えた映画館の記憶」を参照した[6]。
- ^ 1976年の映画館(北陸・甲信越地方)「消えた映画館の記憶」を参照した[7]。
出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k 「老舗映画館80年の歴史に幕…長野」『読売新聞』読売新聞社、2012年2月7日。2019年8月25日閲覧。
- ^ a b c “足もと歴史散歩:176「映画館興隆~戦後の最盛期は市内に14館~」”. 週刊長野 (週刊長野新聞社). (2015年6月27日) 2015年10月17日閲覧。
- ^ 全国主要映画館便覧 大正後期編 長野、みつ豆CINEMA, 2012年6月12日閲覧。
- ^ 昭和7年の映画館 長野縣、中原行夫の部屋、2012年6月12日閲覧。
- ^ 『全国映画館総覧 1953年版』時事通信社、1953年。
- ^ 『映画年鑑 戦後編 別冊 全国映画館録 1960』日本図書センター、1999年。
- ^ 日本映画製作者連盟配給部会『映画年鑑 1976年版別冊 映画館名簿』時事映画通信社, 1975年。
- ^ 『映画館名簿 2011年』、p.104.
参考文献
[編集]- 『映画館名簿 2011年』、『映画年鑑 2011』付録、時事映画通信社、2010年12月1日 ISBN 4915207064
外部リンク
[編集]- ニュー商工 - Yahoo!ロコ (Google キャッシュ)
- 全国主要映画館便覧 大正後期編 長野 - ウェイバックマシン(2012年1月28日アーカイブ分) - みつ豆CINEMA
- 昭和7年の映画館 長野縣 - ウェイバックマシン(2003年8月18日アーカイブ分) - 中原行夫の部屋 (原資料『キネマ旬報』)