デュオトーンズ

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デュオトーンズ
ケニー・Gスタジオ・アルバム
リリース
録音 カリフォルニア州サンラフェル ターパン・レコーディング・スタジオ
ワシントン州シアトル スタジオG
ジャンル スムーズジャズR&B
時間
レーベル アリスタ・レコード
プロデュース ナラダ・マイケル・ウォルデン(エグゼクティブ)
プレストン・グラス、ケニー・G
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 6位(アメリカ[1]
  • 11位(オーストリア[2]
  • 20位(ニュージーランド[3]
  • 23位(オランダ[4]
  • 28位(イギリス[5]
  • 78位(日本[6]
  • ゴールドディスク
    5×プラチナ(RIAA
    ケニー・G 年表
    愛のめざめ
    (1985年)
    デュオトーンズ
    (1986年)
    シルエット
    (1988年)
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    デュオトーンズ』(Duotones)は、アメリカ合衆国サクソフォーン奏者ケニー・G1986年に発表した4作目のスタジオ・アルバム。自身最大のシングル・ヒット曲「ソングバード」が収録されている。

    背景[編集]

    ナラダ・マイケル・ウォルデンエグゼクティブ・プロデューサーを務め、作曲にも関与したが、演奏には参加していない[7]。また、アレサ・フランクリンホイットニー・ヒューストン等のレコーディングに参加してきたセッション・ミュージシャン、プレストン・グラスがプロデューサーに起用され、グラスはケニー・Gの次作『シルエット』にも参加することとなる[8]

    愛の鼓動」はジュニア・ウォーカー英語版の歌唱で知られる曲のカヴァーで[9]、エリス・ホールがボーカルを担当した。この曲は、後のライヴではアンドレ・モンタギューのボーカルをフィーチャーして演奏された[10]。「シャーデー」は、当時アメリカでも人気を獲得していたイギリスのバンド、シャーデーにちなんだ曲である[11]

    日本盤は「愛の鼓動」から始まる曲順に統一されてきたが、アメリカ盤では「愛の鼓動」から始まるヴァージョン[12]と「ソングバード」から始まるヴァージョン[13]が存在する。

    反響[編集]

    母国アメリカでは、リリースの翌年の1987年にBillboard 200で6位に達し、自身初の全米トップ10アルバムとなった[1]。また、『ビルボード』のコンテンポラリー・ジャズ・アルバム・チャートでは1位を獲得[1]。1987年5月にはRIAAによってゴールドディスクに認定され、その後も売り上げを伸ばして、リリースから9年後の1995年には5×プラチナの認定を受けている[14]

    『ビルボード』の年間アルバム・チャートでは、1987年に15位[15]、1988年に59位となった[16]

    本作からの第1弾シングル「愛の鼓動」は、『ビルボード』R&B/ヒップホップ・シングル・チャートで15位を記録[1]。そして、その後シングル・カットされた「ウェイト・フォー・ラヴ」(全米15位)と「ソングバード」(全米4位)が全米ポップ・チャート入りした[1]。とりわけ「ソングバード」はインストゥルメンタルとしては記録的なヒット曲の一つで、これ以後は1996年にアダム・クレイトンラリー・マレン・ジュニアが映画『ミッション:インポッシブル』のテーマ曲をヒットさせるまで、インストゥルメンタルのシングルが全米トップ10入りすることはなかった[17]。本人はこの成功を受けて、『ロサンゼルス・タイムズ』紙のインタビューにおいて「僕は前からずっと、インストゥルメンタルをもっと追求したかった。"Songbird"の成功で、僕が正しかったことが証明されたよ。少なくとも、これからは(レコード会社から)ボーカル曲を強要されることに悩む必要はないだろうね」とコメントしている[9]

    イギリスでは1986年に「愛の鼓動」が全英シングルチャートで64位を記録し、1987年には「ソングバード」が全英22位のヒットとなる[18]。そして、本作は1987年8月8日付の全英アルバムチャートに初登場し、最高28位を記録した[5]。「ソングバード」のヒット以後、本作はヨーロッパでも成功を収め、オーストリアでは1987年9月1日付のアルバム・チャートで11位[2]、オランダでは同年9月5日付のアルバム・チャートで23位を記録した[4]

    日本では自身初のオリコンLPチャート入りを果たし、最高78位を記録した[6]

    収録曲[編集]

    特記なき楽曲はケニー・G作。「愛の鼓動」、「ウェイト・フォー・ラヴ」、「スリップ・オブ・ザ・タング」、「ビリーヴ・イン・ラヴ」を除く全曲ともインストゥルメンタル。

    1. 愛の鼓動 - "What Does It Take (To Win Your Love)" (Johnny Bristol, Vernon Bullock, Harvey Fuqua) - 4:59
    2. ミッドナイト・モーション - "Midnight Motion" - 4:06
    3. ウェイト・フォー・ラヴ - "Don't Make Me Wait for Love" (Preston Glass, Walter Afanasieff, Narada Michael Walden) - 4:45
    4. シャーデー - "Sade" - 4:19
    5. シャンペン - "Champagne" (Kenny G., Kenny McDougald) - 4:48
    6. スリップ・オブ・ザ・タング - "Slip of the Tongue" (P. Glass, N. M. Walden) - 4:52
    7. ビリーヴ・イン・ラヴ - "You Make Me Believe in Love" (W. Afanasieff, Kenny G., P. Glass, N. M. Walden) - 5:19
    8. ソングバード - "Songbird" - 5:02
    9. スリー・オブ・ア・カインド - "Three of a Kind" (P. Glass, Kenny G., N. M. Walden) - 4:45
    10. エスター - "Esther" - 5:25

    別ヴァージョン(北米版)の曲順は下記の通り[13]

    1. "Songbird"
    2. "Midnight Motion"
    3. "Don't Make Me Wait for Love"
    4. "Sade"
    5. "Champagne"
    6. "What Does It Take (To Win Your Love)"
    7. "Slip of the Tongue"
    8. "Three of a Kind"
    9. "Esther"
    10. "You Make Me Believe in Love"

    参加ミュージシャン[編集]

    • ケニー・G - サックスキーボードシンセサイザーウインドシンセサイザーシンセベースドラムマシン、バックグラウンド・ボーカル
    • エリス・ホール - リード・ボーカル(on "What Does It Take (To Win Your Love)")
    • レニー・ウィリアムス - リード・ボーカル(on "Don't Make Me Wait for Love")、バックグラウンド・ボーカル
    • クレイトーヴェン・リチャードソン - リード・ボーカル(on "You Make Me Believe")、バックグラウンド・ボーカル
    • プレストン・グラス - キーボード、シンセベース、ドラムマシン、ウィンドチャイム、バックグラウンド・ボーカル
    • ウォルター・アファナシェフ - キーボード、シンセベース
    • Roger Sauce - キーボード
    • コリー・レリオス - シンセベース、ドラムマシン
    • サル・ガリーナ - ウインドシンセサイザー
    • ジョン・レイモンド - ギター
    • アラン・グラス - ギター
    • Corrado Rustici - ギター
    • ランディ・ジャクソン - ベース、シンセベース
    • ジョー・プラス - ベース
    • グレッグ・ゴナウェイ - ドラムスパーカッション
    • Kenny McDougald - ドラムス
    • トニー・ゲイブル - パーカッション
    • ジーナ・グラス - バックグラウンド・ボーカル
    • ヨランダ・グラス - バックグラウンド・ボーカル
    • キティ・ベートーヴェン - バックグラウンド・ボーカル

    脚注・出典[編集]

    [ヘルプ]
    1. ^ a b c d e Kenny G | Awards | AllMusic
    2. ^ a b Kenny G - Duotones - austriancharts.at
    3. ^ charts.org.nz - Kenny G - Duotones
    4. ^ a b Kenny G - Duotones - dutchcharts.nl
    5. ^ a b KENNY G | full Official Chart History | Official Charts Company - 「Albums」をクリックすれば表示される
    6. ^ a b 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』(オリジナルコンフィデンス/1990年/ISBN 4-87131-025-6)p.136
    7. ^ Duotones - Kenny G | Credits | AllMusic
    8. ^ Preston Glass | Credits | AllMusic
    9. ^ a b Johnson, Connie (1987年6月12日). “Kenny G's Hit Broke All The Rules”. Los Angeles Times. 2015年11月30日閲覧。
    10. ^ Duffy, Thom (1987年11月22日). “Saxophonist Kenny G's Career Takes Off With 'Songbird'”. Orlando Sentinel. 2015年11月30日閲覧。
    11. ^ おんがく日めくり - ポピュラー歌手、シャーデー誕生 (1959)”. ヤマハ. 2015年11月30日閲覧。
    12. ^ Kenny G - Duotones (Vinyl, LP, Album) at Discogs
    13. ^ a b Kenny G - Duotones (Vinyl, LP, Album) at Discogs
    14. ^ RIAA公式サイト内SEARCHABLE DATABASE - "DUOTONES"と入力して検索すれば表示される
    15. ^ Billboard 200 Albums Year End 1987”. Billboard. 2015年11月30日閲覧。
    16. ^ Billboard 200 Albums Year End 1988”. Billboard. 2015年11月30日閲覧。
    17. ^ “The 'Impossible' Has Happened”. Billboard (Nielsen Business Media) 108 (24): 98. (1996-06-15). ISSN 0006-2510.  Google Books参照
    18. ^ KENNY G | full Official Chart History | Official Charts Company