ツカツクリ科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ツカツクリ科
クサムラツカツクリ
クサムラツカツクリ Leipoa ocellata
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: キジ目 Galliformes
: ツカツクリ科 Megapodiidae

ツカツクリ科(ツカツクリか、Megapodiidae)は、鳥綱キジ目に属する科。

分布[編集]

アメリカ合衆国マリアナ諸島)、インドニコバル諸島)、インドネシアオーストラリアトンガバヌアツパラオフィリピン

形態[編集]

全身は黒や褐色の羽毛で覆われる。種によっては頭部に羽毛がなく皮膚が露出し、鶏冠や肉垂がある。

分類[編集]

エボシツカツクリ属 Aepypodius

ヤブツカツクリ属 Alectura

モルッカツカツクリ属 Eulipoa

クサムラツカツクリ属 Leipoa

セレベスツカツクリ属 Macrocephalon

ツカツクリ属 Megapodius

パプアツカツクリ属 Talegalla

生態[編集]

森林に生息する。

食性は雑食で、昆虫類甲殻類貝類果実種子などを食べる。

繁殖形態は卵生。本科の構成種は鳥綱では唯一抱卵を行わない。地面に穴を掘ったり、状の巣を作りその中に卵を産む。卵は日光地熱、巣材植物質の発酵熱により温められ孵化する。穴や塚の中の温度は掘り起こしたり、逆に落ち葉をかけることで調整する。

人間との関係[編集]

生息地では卵も含めて食用とされることもある。

開発による生息地の破壊、食用の乱獲、人為的に移入された動物による食害などにより生息数が減少している種もいる。

参考文献[編集]

  • 黒田長久監修 C.M.ペリンズ、A.L.A.ミドルトン編 『動物大百科7 鳥類I』、平凡社1986年、140、148-152、154頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ5 東南アジアの島々』、講談社2000年、68、154-155頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ7 オーストラリア、ニューギニア』、講談社、2000年、78-79、171-173頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ8 太平洋、インド洋』、講談社、2001年、188頁。
  • 『小学館の図鑑NEO 鳥』、小学館2002年、138、145、149頁。
  • 『世界の動物|分類と飼育 キジ目』、財団法人東京動物園協会、1987年、11-20頁

関連項目[編集]