タオルミーナ

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タオルミーナ
Taormina
タオルミーナの風景
行政
イタリアの旗 イタリア
シチリアの旗 シチリア
県/大都市 Blank.png メッシーナ
CAP(郵便番号) 98039
市外局番 0942
ISTATコード 083097
識別コード L042
分離集落 #分離集落参照
隣接コムーネ #隣接コムーネ参照
地震分類 zona 2 (sismicità media)
気候分類 zona B, 735 GG
公式サイト リンク
人口
人口 10,831 [1](2019-01-01)
人口密度 823 人/km2
文化
住民の呼称 taorminesi
守護聖人 聖パンクラツィオ (San Pancrazio)
祝祭日 7月9日
地理
座標 北緯37度51分 東経15度18分 / 北緯37.850度 東経15.300度 / 37.850; 15.300座標: 北緯37度51分 東経15度18分 / 北緯37.850度 東経15.300度 / 37.850; 15.300
標高 204 (0 - 425) [2] m
面積 13.16 [3] km2
タオルミーナの位置(イタリア内)
タオルミーナ
タオルミーナの位置
メッシーナ県におけるコムーネの領域
メッシーナ県におけるコムーネの領域
イタリアの旗 ポータル イタリア
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タオルミーナイタリア語: Taormina, シチリア語: Taurmina o Taummina)は、イタリア共和国シチリア州メッシーナ県にある、人口約11,000人の基礎自治体コムーネ)。

古名はタウロメニオン(Tauromenion)、タウロメニウム(Tauromenium)。

タオルミーナはシチリア島の他の都市と同様に古代ギリシャおよびローマ帝国の支配下にあり当時の神殿や遺跡を今に伝えている。古くから親しまれている観光地の一つで、『グラン・ブルー』など映画の舞台としても知られている。

地理[編集]

位置・広がり[編集]

タオルミーナはタウロ山の中腹に位置する。近世に海岸道路が建設される前、カターニアメッシーナを往来する人間はこの町を経由しなければならなかった[4]。 気候は温暖で、亜熱帯性の植物が繁茂している[5]

隣接コムーネ[編集]

隣接するコムーネは以下の通り。括弧内のCTはカターニア県所属を示す。

行政[編集]

分離集落[編集]

タオルミーナには、以下の分離集落(フラツィオーネ)がある。

  • Chianchitta, Mazzarò, Mazzeo, Trappitello, Villagonia

歴史[編集]

タオルミーナは元来シケル人の集落で、紀元前392年シラクサの傭兵によって占領される[6]紀元前358年アテナイ紀元前315年にはカルタゴによって町が占領される[6]

シチリア島の反乱を鎮圧したローマ皇帝アウグストゥスは全てのタオルミーナの住民を流刑に処して町を植民地化し、海を海賊から解放したと豪語した[4]。ナウマキエと呼ばれる遺構には、かつてローマのシチリア反乱の鎮圧にまつわる彫刻や記念碑が飾られていたと考えられている[4]

中世のイスラーム勢力によるシチリア攻撃において、東ローマ帝国の総督府はタオルミーナを拠点として抵抗した。

2017年5月26日-27日、当地にて主要先進国首脳会議タオルミーナ・サミット)が開催[7]

産業[編集]

タオルミーナではマーマレードが生産されるほか、周辺では硫黄が産出される[8]

人口[編集]

1966年 1981年 1998年 2013年
人口 7,700[6] 10,000[8] 9,500[5] 11,114[9]

観光[編集]

海に突き出た崖の上に建つギリシャ劇場 (Teatro greco) が建設された経緯には不明な点が多く、建材に使われたレンガからローマ時代に劇場が改修されたことが判明している[4]。劇場客席から舞台中央を通しエトナ山を望める。ジュゼッペ・ガリバルディがシチリアに上陸する誤報が届けられた日にちなんで名付けられた4月9日広場は多くの観光客で賑わい眼下に地中海が広がる[4]

1983年以降、タオルミーナでは毎年7~8月に芸術祭が開催されている[5]

主な観光名所[編集]

  • ドゥオーモ (Duomo), 12世紀
  • ギリシャ劇場(Teatro greco)
  • コルヴァーヤ宮殿 (Palazzo Corvaja), 14世紀
  • サント・ステファーノの公爵宮殿 (Palazzo Duchi di Santo Stefano), 16世紀
  • ベッラ島

脚注[編集]

  1. ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Total Resident Population on 1st January 2019 by sex and marital status” (英語). 2020年6月30日閲覧。
  2. ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Popolazione residente - Messina (dettaglio loc. abitate) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2020年6月30日閲覧。
  3. ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Superficie territoriale (Kmq) - Messina (dettaglio comunale) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2020年6月30日閲覧。
  4. ^ a b c d e 小森谷、小森谷『シチリアへ行きたい』改訂版、46-47頁
  5. ^ a b c 辻原『世界地名情報事典』、231頁
  6. ^ a b c 日高「タオルミナ」『世界地名大事典』2巻、725頁
  7. ^ G7タオルミーナ・サミット -1日目-首相官邸ホームページ(2017年5月26日)2017年5月29日閲覧
  8. ^ a b 『コンサイス外国地名事典』第3版、534頁
  9. ^ [1](2015年2月閲覧)

参考文献[編集]

  • 小森谷慶子、小森谷賢二『シチリアへ行きたい』改訂版(とんぼの本, 新潮社, 2008年8月)
  • 辻原康夫編著『世界地名情報事典』(東京書籍, 2003年1月)
  • 日高達太郎「タオルミナ」『世界地名大事典』2巻収録(朝倉書店, 1973年)
  • 『コンサイス外国地名事典』第3版(三省堂編修所編, 三省堂, 1998年4月)
  •  この記事には現在パブリックドメインである次の出版物からのテキストが含まれている: Smith, William, ed. (1854–1857). "要記事名". Dictionary of Greek and Roman Geography. London: John Murray.

外部リンク[編集]