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ゼイラム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ゼイラム
監督 雨宮慶太
脚本 雨宮慶太
松本肇
原作 松本肇
製作 千葉善紀
杉澤康一
製作総指揮 竹内茂樹
市田裕
出演者 森山祐子
螢雪次朗
井田州彦
吉田瑞穂
音楽 太田浩一
撮影 木所寛
製作会社 ギャガ・コミュニケーションズ
クラウド
配給 ギャガ・コミュニケーションズ
公開 1991年12月21日
上映時間 97分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
次作 ゼイラム2
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ゼイラム』(ZËIЯAM)は、1991年に公開された日本の映画作品。上映時間97分。

概要

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雨宮慶太の初劇場公開作品[1]。元々オリジナルビデオ映画『未来忍者 慶雲機忍外伝』(1988年)の続編として企画したが実現せず、3,000万円ぐらいの低予算の中で出来る作品を再考し、本作の製作に至ったという[2][3][注釈 1]。銃器などの小道具の一部は、『未来忍者』の使いまわしである。低予算ながら、人形アニメーションオプチカル合成などの特撮のみならず、コンピュータグラフィックスも積極的に取り入れられている[1]。また、竹谷隆之によるゼイラムの造形は後に大きな評判を呼び、彼の海外人気が高まるきっかけにもなった。

また、当初は『未来忍者』に出演した井田州彦の主演作として企画されていた[3]ものの、「男ばかりで色気がないから」という理由でヒロインのイリアを登場させることとなり、雨宮自身はこれについて「俗っぽい発想」と述べている[2]

当時の雨宮は、特撮テレビドラマ『鳥人戦隊ジェットマン』の監督も務めており、同作品の第1話・第2話の撮影を終えた後に一旦離脱し、本作品の撮影に入っている[5]

あらすじ

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異星人の賞金稼ぎイリアと相棒のボブは、逃走した太古の生物兵器"ゼイラム"を捕獲するため、地球上に制限時間付きの無人密閉空間ゾーンを作る。ところが些細な偶然から、鉄平神谷、二人の地球人がゾーンに入り込んでしまい、さらに"ゼイラム"との戦闘でゾーンの制御装置と転送装置が壊れてしまう。このままではゾーンは制限時間を迎えると、空間の中身ごと消滅してしまう。生還するにはイリアの指示の下、鉄平と神谷だけでゼイラムと戦うしかない。ゾーンの中に取り残された二人と共に敢行されるイリアの"ゼイラム"捕獲作戦と、ゾーンからの脱出は成功するのか。

スタッフ

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キャスト

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  • イリア(ヒロイン。マイス星系の捜索者): 森山祐子
  • 鉄平(ゾーンに巻き込まれた高橋電機の電気工): 井田州彦
  • 神谷(ゾーンに巻き込まれた高橋電機の電気工、鉄平の先輩): 螢雪次朗
  • ゼイラム(敵。凶暴な宇宙生物で寄生生物): 吉田瑞穂
  • ボブの声(イリアの相棒の人工頭脳): 半田雅和
  • 村田(神谷の飲み仲間): 栩野幸知
  • モモンガのママ(神谷いきつけの飲み屋の女将): 紅理子
  • マブチ電材店主(高橋電機の仕入先): 江並直美
  • リリパット(ゼイラムの手下、劇中に4体登場する): 粟国真弓
  • 通行人: 桂正和

映像ソフト

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  • バンダイビジュアルより、ビデオソフト(VHS)、レーザーディスク(LD)が発売。
  • 2003年にバンダイビジュアルより、DVDソフトが発売。本編97分+映像特典21分。
  • 2016年12月22日にバンダイビジュアルより、『ゼイラム2』とセットになったBlu-ray BOXが発売された[4][1]

派生作品

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  • 1994年に、同作をアニメーション化したOVA作品『I・Я・I・A ZЁIЯAM THE ANIMATION』が発売され、続編である『ゼイラム2』が劇場公開されている。
  • 2007年7月には、カプセル兵団により舞台化(脚本・演出:吉久直志)、東京・笹塚ファクトリーにて5日間7ステージ上演。

脚注

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注釈

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  1. ^ 後年のインタビューで雨宮は、後に手掛けたテレビシリーズ『牙狼-GARO-』の1話分程度の予算であったと述べている[4]

出典

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  1. ^ a b c 宇宙船155 2016, p. 117, 「ゼイラム&ゼイラム2」
  2. ^ a b 石井博士ほか「特撮監督インタビュー - 雨宮慶太」『日本特撮・幻想映画全集』勁文社、1997年6月5日、328-330頁。ISBN 4-7669-2706-0 
  3. ^ a b 宇宙船155 2016, pp. 118–119, 取材・構成 トヨタトモヒサ「[対談]雨宮慶太×井田國彦
  4. ^ a b 宇宙船』vol.154(AUTUMN 2016.秋)、ホビージャパン、2016年10月1日、99頁、ISBN 978-4-7986-1312-3 
  5. ^ 「スーパー戦隊制作の裏舞台 雨宮慶太」『スーパー戦隊 Official Mook 20世紀 1991』《鳥人戦隊ジェットマン講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2018年5月10日、32頁。ISBN 978-4-06-509613-0 

参考文献

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外部リンク

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