スラヴャンスク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
スラヴャンスク/Sloviansk

Слов'янськ
スラヴャンスク/Slovianskの旗
スラヴャンスク/Slovianskの公式印章
印章
スラヴャンスク/Slovianskの位置(ウクライナ内)
スラヴャンスク/Sloviansk
スラヴャンスク/Sloviansk
スラヴャンスク/Slovianskの位置(ドネツィク州内)
スラヴャンスク/Sloviansk
スラヴャンスク/Sloviansk
ウクライナ
ドネツィク州
設立 1645
面積
 • 合計 58.9km2
人口
(2001)
 • 合計 129,600人
ウェブサイト http://www.slavrada.gov.ua/

スラヴャンスク (ウクライナ語: Слов'янськ,ラテン文字表記 Slov”yans’k[1]; ロシア語: Славянск, ラテン文字表記 Slavyansk[2]) はウクライナ東部の都市で、ドネツィク州内のスラヴャンスクラヨン英語版ラヨン(地区))の行政的な中心都市である。

街の設立は1676年で人口は129,600人である。スラヴャンスクは2014ウクライナ親ロシア紛争英語版の焦点となる都市の1つである。

歴史[編集]

1917年の絵葉書に描かれた駅

スラヴャンスクはロシアのツァーリであったアレクセイ (モスクワ大公)によってクリミア人の襲撃 (enに対抗するため1645年にロシアの南のはずれに国境の要塞 (enとして創建された[要出典]

1676年にトアー(Tor)と名付けられた要塞がカゼニイィ・トレツ川とサキイィ・トレツ川が合流しドネツ川の支流であるトレツ川英語版が形成される河畔に建てられた[3]。その後間もなく、トアーの街は要塞の次に成長した[要出典]

いくつかの塩湖が街の近隣にあり、塩が産出されるようになった。16世紀には塩の生産は地元の主要な産業となったが、18世紀には利益を得るものではなくなり1782年12月21日に終わりとなった。1784年に街は現在の名称であるスラヴャンスクと改称され1797年にロシア帝国ハリコフ・グベールニヤ英語版の一部となった。

1941年10月28日にナチス・ドイツがスラヴャンスクの街を占領した。同年12月にはナチス親衛隊(SS)のEinsatzkommando 4bにより街に住んでいた1,000人を超えるユダヤ人が処刑された。1944年2月17日に赤軍が占領していたナチスを追い遣った。

2014年の衝突[編集]

親ロシア派の市民 2014年4月13日

2014年4月12日、2014年ウクライナ騒乱が続く危機の中、マスクをし軍服や防弾チョッキを着用してカラシニコフ突撃銃で武装した男達が行政庁舎や警察署、ウクライナ保安庁(SBU)の庁舎を占拠した[4]

ウクライナ内相のアルセン・アワコフ英語版は武装勢力を「テロリスト」と言い表し、ウクライナの特殊部隊を使って庁舎を奪回することを決めた[5][6]

2014年4月13日には武装集団とウクライナの治安部隊の間で戦闘があり双方に死傷者があったと報道された[7][8]。BBCのデビット・スターンは親ロシア派の武装勢力をロシアの武器を携帯し2014年クリミア危機が始まった時にクリミアの軍事施設を占拠した兵士に似ていると述べている[7]

2014年5月29日に親ロシア派の武装集団の攻撃によりウクライナ軍のヘリコプター1機が撃墜され、将軍1人を含む将兵12人が死亡した。[9]ウクライナの大統領代行オレクサンドル・トゥルチノフは「テロリストの攻撃」と述べ、親ロシア派の武装集団を非難した[10]

スラヴャンスクは2014年7月5日まで分離主義の武装集団により支配されていたが、ウクライナ軍によりドネツィクへ追われた[11]

気候[編集]

スラヴャンスクの気候はケッペンの気候区分では暖かく穏やかな夏のタイプの湿潤大陸性気候(Dfb)に区分される。

スラヴャンスクの気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
日平均気温 °C (°F) −5.9
(21.4)
−5.4
(22.3)
−0.2
(31.6)
9.4
(48.9)
16.2
(61.2)
20.0
(68)
21.7
(71.1)
20.8
(69.4)
15.5
(59.9)
8.4
(47.1)
1.8
(35.2)
−2.5
(27.5)
8.3
(46.9)
降水量 mm (inch) 45
(1.77)
34
(1.34)
27
(1.06)
39
(1.54)
42
(1.65)
57
(2.24)
51
(2.01)
40
(1.57)
39
(1.54)
30
(1.18)
42
(1.65)
44
(1.73)
490
(19.28)
出典: Climate-Data.org[12]

経済[編集]

スラヴャンスクの主要な産業にはコークス製造用の化学装置などの重機械の製造や鉱山関連の機器、クレーン、絶縁体の製造などがあり、生産された製品は各地で使われている。

また現在では、街の近くの塩湖の底から泥を利用したスパ・トリートメントや泥の風呂を提供する重要な保養地にもなっている。

交通[編集]

スラヴャンスクは多くの鉄道や道路の結節点になっている。現在、3つの鉄道駅があるが1つは機能していない。3つの鉄道路線はロザヴァヤ英語版クラスニ・リマン英語版クラマトルスク英語版へ通じている。ハイウェイは街の外れをM03号線が通っている。国道N-20号線はスラヴャンスクからマリウポリへ通じている。地元の人々は常設の2路線と夏のみ運行される1路線のトロリーバスが利用出来る。小型乗り合いバスのマルシュルートカは広く利用されている。

脚注[編集]

  1. ^ Slov"yans’k: Ukraine”. Geographical Names. 2014年4月15日閲覧。
  2. ^ Slavyansk: Ukraine”. Geographical Names. 2014年4月15日閲覧。
  3. ^ http://www.britannica.com/EBchecked/topic/549143/Slovyansk
  4. ^ Rachkevych, Mark (2014年4月12日). “Armed pro-Russian extremists launch coordinated attacks in Donetsk Oblast, seize buildings and set up checkpoints”. Kyiv Post. http://www.kyivpost.com/content/ukraine/armed-pro-russian-extremists-seize-police-stations-in-donetsks-slavyansk-shaktarysk-fail-to-take-donetsk-prosecutors-office-343195.html 
  5. ^ “Armed men seize police department in east Ukraine: minister”. Reuters. (2014年4月12日). http://www.reuters.com/article/2014/04/12/us-ukraine-crisis-police-idUSBREA3B04O20140412 2014年4月12日閲覧。 
  6. ^ “Gunmen seize Ukraine police station in Sloviansk”. BBC News. (2014年4月12日). http://www.bbc.com/news/world-europe-27000700 2014年4月12日閲覧。 
  7. ^ a b Ukraine crisis: Casualties in Sloviansk gun battles”. BBC News (2014年4月13日). 2019年1月3日閲覧。
  8. ^ Ukraine Army Launches 'Anti-Terror' Operation”. Sky News via Yahoo! News (2014年4月14日). 2019年1月3日閲覧。
  9. ^ 親露派がウクライナ軍のヘリを撃墜、将兵12人死亡 2014年05月30日 06:59 AFP
  10. ^ “General, 13 soldiers killed as militants down military helicopter”. Russia Herald. http://www.russiaherald.com/index.php/sid/222436237/scat/723971d98160d438/ht/General-13-soldiers-killed-as-militants-down-military-helicopter 2014年5月29日閲覧。 
  11. ^ “Ukraine President Poroshenko hails 'turning point'”. BBC. http://www.bbc.com/news/world-europe-28180907 2014年7月6日閲覧。 
  12. ^ Climate: Sloviansk”. Climate-Data.org. 2014年5月2日閲覧。

外部リンク[編集]