スモック

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スモック英語:Smock-frock, Smock)は、軽作業用に用いられる上衣の一種。

概要[編集]

18世紀前半にイギリスウェールズ農業従事者によって使用されていたものが起源とされる。

襟がなく丸首で丈の長い身頃に、長袖がついた形の上着である。やや末広がりの、ゆったりとしてすとんとしたデザインで作られている。

背中、胸元、および袖にある「チューブ」と呼ばれるプリーツと、そこに織り込まれる、伸縮性を持つよう調整されたスモッキングと呼ばれる亀甲模様の刺繍が特徴である。

伝統的なスモックはリンネル羊毛で作られており、丈はもも丈からふくらはぎの中ほどまでと多様である。

スモックの歴史[編集]

伝統的なスモックでは、施される刺繍の様式は地域によって異なり、車輪型の刺繍は荷馬車引きや御者、羊と牧羊杖の形をした刺繍は羊飼いなど、職業ごとに伝統的なものをモチーフにした。刺繍はスモック本体と同色のリンネルで施されることが多かった。

これら伝統的なスモックは、19世紀中ごろには廃れ、着用されなくなった。

その後、女性や子供のファッションとして、伝統的なスモックにならってデザインされたブラウスが作られるようになった。カトリック聖歌隊が着ているスモックが有名で、これらは上質なリンネルやコットンで作られ、コットンフロスで施された繊細なスモッキングがスモック本体の色とコントラストをなしている。パステルカラーのスモッキングが施されたスモック、またはスモックをモチーフとしたブラウスは、こんにちでも乳幼児の衣服として一般的である。

日本での状況[編集]

日本では、幼稚園保育園で園児の制服・生活服として使用されたり、若い女性の衣服としても使われている。聖歌隊の制服としての認知は、教徒以外では聖歌隊を題材とした作品(ザ・ドリフターズのコント「少年少女合唱隊」など)を通じて知られている。