ジャンプワールド

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ジャンプワールド
カサンドラ・ウィルソンスタジオ・アルバム
リリース
録音 1989年7月 - 8月 ブルックリン システムズ・トゥー[1]
ジャンル ジャズジャズ・ファンク
時間
レーベル JMTレコード
プロデュース カサンドラ・ウィルソン、スティーヴ・コールマン、ジミー・コージエ
ステファン・ウィンター(エグゼクティヴ)
カサンドラ・ウィルソン アルバム 年表
ブルー・スカイ
(1988年)
ジャンプワールド
(1990年)
シー・フー・ウィープス
(1991年)
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ジャンプワールド』(Jumpworld)は、アメリカ合衆国の歌手カサンドラ・ウィルソン1990年に発表した4作目のスタジオ・アルバム

解説[編集]

本作のタイトルおよび全体的なコンセプトは、ウィルソンの夫ブルース・リンカーン作のSFコミックに基づいている[2]。当時ウィルソンのレギュラー・バンドのメンバーだったロッド・ウィリアムス、ケヴィン・ブルース・ハリス、マーク・ジョンソンに加えて、M-BASE派のスティーヴ・コールマングレッグ・オズビーゲイリー・トーマスロビン・ユーバンクスといったプレイヤーも参加した[3]

1996年の日本盤CD再発時には、『CDジャーナル』のミニ・レビューで「強烈にして圧倒的な存在感。でもだからと言って少しも押しつけがましくない」「はっきり言って当時のジャズ・シンガーの中でこの人だけは別格だった」と評されている[4]。また、アリソン・クロケットは2023年、「カサンドラ・ウィルソンの必聴10曲」という記事で、その一つとして本作収録曲「ウォーム・スポット」を挙げ「彼女は単なるボーカリストではなく、バンドのもう一人のメンバー、すなわち言葉を発する管楽器と言える。彼女の"My way, my way, my way…"というヨーデルは、常に私の心を捉える」と評している[5]

収録曲[編集]

特記なき楽曲はカサンドラ・ウィルソン作。

  1. ウーマン・オン・ジ・エッジ - "Woman on the Edge" - 5:02
  2. ドミネーション・スウィッチ - "Domination Switch" (Cassandra Wilson, Steve Coleman) - 6:20
  3. フェイズ・ジャンプ - "Phase Jump" (C. Wilson, S. Coleman) - 1:40
  4. ライズ - "Lies" - 3:48
  5. グランド・システム・マスターズ - "Grand System Masters" (Graham Haynes) - 4:37
  6. ジャンプ・ワールド - "Jump World" (C. Wilson, S. Coleman, James Moore, Kirth Atkins) - 4:40
  7. ラヴ・フェイズ・ディメンションズ - "Love Phases Dimensions" (C. Wilson, Kevin Bruce Harris, Rod Williams) - 5:28
  8. ワールウィンド・ソルジャー - "Whirlwind Soldier" - 4:52
  9. ウォーム・スポット - "Warm Spot" (C. Wilson, K. Harris, R. Williams, Mark Johnson) - 6:24
  10. ダンシング・イン・ドリーム・タイム - "Dancing in Dream Time" (C. Wilson, David Gilmore) - 3:53
  11. ロック・ジス・コーリング - "Rock This Calling" (C. Wilson, S. Coleman) - 3:38

参加ミュージシャン[編集]

脚注[編集]

  1. ^ CD英文ブックレット内クレジット
  2. ^ Cassandra Wilson »Jumpworld«”. Winter&Winter (1990年). 2024年1月31日閲覧。
  3. ^ 日本盤CD (POCJ-1001)ライナーノーツ(市川正二、1990年1月)
  4. ^ カサンドラ・ウィルソン/ジャンプワールド (再発) (廃盤)”. CDJournal. 音楽出版社. 2024年1月31日閲覧。
  5. ^ 10 Tracks by Cassandra Wilson I can’t do without…by Alison Crockett”. London Jazz News (2023年12月7日). 2024年1月31日閲覧。

外部リンク[編集]