ザ・スコッチ・オブ・セント・ジェームズ

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The Scotch of St. James
The Scotch
地図
概要
住所 13 Mason's Yard, St James's
London, SW1Y 6BU
イギリスの旗 イギリス
座標 北緯51度30分28秒 西経0度08分14秒 / 北緯51.5078度 西経0.1371度 / 51.5078; -0.1371座標: 北緯51度30分28秒 西経0度08分14秒 / 北緯51.5078度 西経0.1371度 / 51.5078; -0.1371
交通アクセス ロンドン地下鉄 グリーン・パーク駅ピカデリー・サーカス駅
種類 ナイトクラブ演奏会場英語版
座席数 150
開業 1965年 (59年前) (1965)
閉鎖 1980年 (1980)
再開業 2013年
ウェブサイト
www.the-scotch.co.uk
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ザ・スコッチ・オブ・セント・ジェームズ (The Scotch of St. James) は、ロンドンメイソンズ・ヤード英語版にあるナイトクラブ[1][2]

路地裏にひっそりと佇むこの場所は、有名なナイトクラブ、ライブ演奏会場であり、1960年代のロンドンのロック界のエリートたちが集った歴史的に重要な社交場であった。このクラブが開店したのは1965年7月14日で、1960年代の「スウィンギング・ロンドン (swinging London)」のシーンの絶頂期に当たっており、程なくして、1966年11月に閉店したアド・リブ・クラブ (Ad Lib Club) に代わって、スウィンギング・ロンドンの拠点、ロック・ミュージシャンたちの社交場となった[3]。ザ・スコッチ・オブ・セント・ジェームズの遺産は、25年間の閉鎖を経て2012年に再開業した際にも受け継がれた[4]

歴史[編集]

1965年–1980年[編集]

ザ・スコッチ・オブ・セント・ジェームズは、当時まだ無名だったジミ・ヘンドリックスが、1966年9月24日イングランドに到着した夜、最初の演奏をおこなった場所であり[5]、彼はハウス・バンドに加わってステージで即興演奏を繰り広げた[6]。その晩、ヘンドリックスは、ガールフレンドとなるキャシー・エッチンガム英語版と出会っている[5]。1966年10月25日には、ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスのイギリス最初のギグが、ザ・スコッチ・オブ・セント・ジェームズで、プライベート・ショーケース(内輪のお披露目)としておこなわれた[7]。このクラブはまた、ポール・マッカートニースティーヴィー・ワンダーに初めて会った場所でもあり、それは1966年2月3日にワンダーがライブ演奏をおこなった後のことであった[8]

1960年代半ばの絶頂期には、ザ・ガス (The Gass) などのバンドがハウス・バンドとして雇われていた[9]。顧客の中には、ビートルズローリング・ストーンズザ・フーキンクスロッド・スチュワートムーディー・ブルーススペンサー・デイヴィス・グループ[10]エリック・バードンアニマルズソニー&シェールアイネズ&チャーリー・フォックス英語版ゴールディ&ザ・ジンジャーブレッズ英語版らがいた。ビートルズとローリング・ストーンズの面々は常連で、クラブ側は彼らのために特別席のテーブルを用意していた[11]


2012年以降[編集]

2012年1月、このクラブは修復されて、再開業した。2013年4月から11月にかけての短期間は、パリのナイトクラブのブランドであるル・バロン (Le Baron) と提携し[4]、「ル・バロン・ロンドン・アット・ザ・スコッチ・オブ・セント・ジェームズ (Le Baron London at The Scotch of St. James) と称されたが、その後2014年3月に、元々の名称であるザ・スコッチ・オブ・セント・ジェームズに復した。

この新しいクラブは、ファッショナブルな[12]ナイトクラブで、富裕層[13]や有名人がよく訪れており[14]、その中にはケイト・モスソフィア・コッポラベニチオ・デル・トロ[15]スキ・ウォーターハウスカーラ・デルヴィーニュスー・ポラード英語版デビー・マギー英語版アラン・ティッチマーシュ英語版ジョージア・ジャガーティミー・マレット英語版ロジャー・デ・クーシー英語版エディ・キャンベル英語版らがいる[16]。クラブにはポップ・スターたちも顔を見せており、ハリー・スタイルズ[17]プラスティック・ベルトラン英語版リタ・オラらが来店している[18]

クラブの主催するイベントでは、ミュージシャンたちが演奏することもあり、マイルス・ケイン英語版[19]ジョン・レジェンドが出演した。また、このクラブでは、ファッション関係のパーティーがおこなわれることもあり、ステラ・マッカートニーJ.W.アンダーソンロンシャンロジェ・ヴィヴィエ英語版[20]マシュー・ウィリアムソン、リンダ・ファロー、ロッキンス、アイコなどがイベントを主催している[21]。この他にも、スカーレット・ヨハンソンリアーナジャック・ホワイトディノス・チャップマンキーラ・ナイトレイマーク・ロンソンらが、私的なパーティーを開いている[16]。クラブの公式インスタグラムによれば、ロックバンドのメタリカも、ロンドンを訪れた際にパーティーを開いたという[22]

脚注[編集]

  1. ^ Friends of The Scotch of St. James”. Angelfire.com. 2014年12月7日閲覧。
  2. ^ The Scotch of St James”. AllInLondon.co.uk. 2020年10月5日閲覧。
  3. ^ Cramp, Nathaniel (2006年7月31日). “Ad Lib club: It happened here”. Time Out. 2014年12月12日閲覧。
  4. ^ a b Le Baron London Reopening at Scotch of St. James Playlist”. Vogue (2013年4月). 2024年1月31日閲覧。
  5. ^ a b Vulliamy, Ed (2010年8月8日). “Jimi Hendrix: 'You never told me he was that good'”. The Guardian. https://www.theguardian.com/music/2010/aug/08/jimi-hendrix-40th-anniversary-death 
  6. ^ Record Collector issue 330 (2006) p.93
  7. ^ Record Collector issue 330 (2006) p.94
  8. ^ Paul McCartney meets Stevie Wonder”. Beatlesbible.com. 2014年12月7日閲覧。
  9. ^ Leslie Fran (2009-01-28). Interview with Bobby Tench. Blues In Britain. pp. 18, 19, 20 Vol 1 issue 94 
  10. ^ Miles, Barry (1998). Paul McCartney: Many Years From Now. London: Vintage. pp. 140. ISBN 0-7493-8658-4 
  11. ^ A social club for The Beatles: return to rock'n'roll clubland”. The Independent. 2022年6月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年12月7日閲覧。
  12. ^ The London bars and restaurants where fashion folk hang out”. London Evening Standard. 2014年12月7日閲覧。
  13. ^ "Super models and shy tycoons launch The Scotch and Jalouse"”. Cityam.com. 2014年12月7日閲覧。
  14. ^ "The Scotch: Where The Beautiful People Play In London"”. newnownext.com. 2014年12月7日閲覧。
  15. ^ the Le Baron Playlist”. vogue.co.uk. 2019年5月1日閲覧。
  16. ^ a b The Scotch St.James”. DesignMyNight.com. 2014年12月7日閲覧。
  17. ^ 'Harry Styles parties in swinging 60s playground Scotch of St James”. hellomagazine.com. 2019年1月4日閲覧。
  18. ^ Rita Ora dares to bare in revealing denim dress at the launch of Rockins For Eyeko ”. standard.co.uk. 2019年1月4日閲覧。
  19. ^ Purple Diary”. Purple.fr. 2014年12月7日閲覧。
  20. ^ Roger Vivier Virgule party”. tatler.com. 2014年12月7日閲覧。
  21. ^ Rockins for Eyeko launch party”. tatler.com. 2014年12月7日閲覧。
  22. ^ Revisiting the swinging 60s at the Scotch St.James”. london-olios.com. 2019年2月11日閲覧。

参考文献[編集]

外部リンク[編集]