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ゴールデンキャンドル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ゴールデンキャンドル
ゴールデンキャンドル
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 core eudicots
: マメ目 Fabales
: マメ科 Fabaceae
亜科 : ジャケツイバラ亜科 Caesalpinioideae
: Cassieae
: センナ属 Senna
: ゴールデンキャンドル S. alata
学名
Senna alata
(L.) Roxb.
シノニム

Cassia alata L.

和名
ハネセンナ、ハネミセンナ
英名
golden-candle senna, candle bush, seven-golden-candlesticks, ringworm shrub, Christmas-candle など

ゴールデンキャンドル とは、インドネシアインドなどの熱帯アジアの湿地帯に自生するマメ科植物である。学名を Senna alata (L.) Roxb.シノニム: カッシア・アラタ Cassia alata L.)という[2][3]。別名はキャンドルブッシュ和名ハネセンナおよびハネミセンナ[4]英語名は golden-candle senna〈黄金のロウソクのセンナ〉、candle bush〈ロウソクの低木〉、seven-golden-candlesticks〈7本の黄金のロウソク〉、 ringworm shrub〈たむしの低木〉など様々なものが存在する[5]。中国名は対葉豆(タイヨウトウ)。ビルマ語では မဲဇလီကြီး メーザリー・ジー〈大タガヤサン〉あるいは သင်္ဘောမဲဇလီ ティンボー・メーザリー〈舶来のタガヤサン〉などと呼ぶ[6]

形態

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湿地を好む低木で、高さは3メートルほどである[4]。葉は偶数の羽状複葉で生える[4]。小葉は8-20対あり、長さ5-15センチメートルで円頭の長楕円形となる[4]。花は黄色で穂状に着生する[4]。莢は黒く長さ10-20センチメートルで4翼ある[4]。その姿形から、クリスマスキャンドル(: Christmas-candle)とも呼ばれる[5]

分布

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タイインドネシアスマトラスリランカインド南アメリカなどに広く分布する。とくにインドネシアはスマトラ島の湿地帯に多く自生している。しかし、原産地はあくまでも熱帯アメリカであり[4]IUCNレッドリストに自生地として記載されているのは、ベネズエラコロンビアブラジルの3ヶ国のみである[1]。生えている地域では薬用のほか、日光を遮る街路樹として利用されている。

生態

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黄色く美しい花を咲かせる。古くは1300年ほど前からインドネシア王室の貴婦人たちの間で、美容やダイエット、かゆみや虫さされなどの皮膚疾患に対して利用されてきた。

インドネシア・アーユルベーダが盛んなバリ島などで、美と若さと健康のために古代から民間療法として伝承されており、現在でも皮膚炎(急性・慢性)には葉をすりつぶし湿布として用いられている。また、葉を煎じて飲めば抗真菌、便秘改善に効果があるとされており、薬膳として食されている。

漢方医の矢数道明は応召され、ブーゲンビル島南端ブイン地区の兵站病院に勤務していた時、ケ号作戦セ号作戦により引き揚げてきた患者のほぼ全員が罹っていた頑癬が、「カシアアラタ」の葉を少量の塩とともに揉み、その汁を塗擦することできれいに治ることを軍医部に報告した[7]。その後、全軍各隊が「カシアアラタ」を栽培し、頑癬で苦しむものがいなくなったと記している[7]

主な成分

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ビタミンミネラルリンカルシウムマグネシウムカリウム亜鉛セレンフラボノイドなどが含まれる。生薬として作用があるとされている成分としては、以下のものがある。

キャンドルブッシュは便秘茶などによく配合されており、その効果は「自然なお通じを促す」と表記される。一方で、センノシドの過剰摂取には注意が必要である。国民生活センターは、キャンドルブッシュが含まれる商品15種類を検査したところ、カップ2~3杯で医薬品以上のセンノシドが摂取されてしまうこと、エキス量や成分表示があいまいであること、ロットで成分量が異なるものもあることを指摘し、注意を呼びかけている[8]

脚注

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  1. 1 2 Botanic Gardens Conservation International (BGCI) & IUCN SSC Global Tree Specialist Group (2019). Senna alata . The IUCN Red List of Threatened Species 2019: e.T144263375A149048081. doi:10.2305/IUCN.UK.2019-2.RLTS.T144263375A149048081.en. Downloaded on 22 January 2020.
  2. Senna alata (L.) Roxb. (Plants of the World Online, Kew Science). Retrieved 22 January 2020
  3. Roskov, Y., Zarucchi, J., Novoselova, M. & Bisby, F. (†) (eds). (2020). ILDIS World Database of Legumes (version 12, May 2014). In: Species 2000 & ITIS Catalogue of Life, 2019 Annual Checklist (Roskov Y., Ower G., Orrell T., Nicolson D., Bailly N., Kirk P.M., Bourgoin T., DeWalt R.E., Decock W., Nieukerken E. van, Zarucchi J., Penev L., eds.). Digital resource at http://www.catalogueoflife.org/annual-checklist/2019. Species 2000: Naturalis, Leiden, the Netherlands. ISSN 2405-884X.
  4. 1 2 3 4 5 6 7 熱帯植物研究会 (1996).
  5. 1 2 Lim (2014:841).
  6. 大野 (2000:497, 732).
  7. 1 2 矢数道明『ブーゲンビル島兵站病院の記録』医道の日本社、1976年、122頁、ぜにたむしによく効く「カシアアラタ」
  8. 国民生活センター. 商品テスト結果に見る「健康食品」のリスクに関する具体的な事例”. 厚生労働省. 2025年12月2日閲覧。

参考文献

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