コノテガシワ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
コノテガシワ
PlatycladusOrientalis2.jpg
コノテガシワ
保全状況評価[1]
LOWER RISK - Near Threatened
(IUCN Red List Ver.2.3 (1994))
Status iucn2.3 NT.svg
分類
: 植物界 Plantae
: 裸子植物門 Pinophyta
: マツ綱 Pinopsida
: マツ目 Pinales
: ヒノキ科 Cupressaceae
: コノテガシワ属 Platycladus
: コノテガシワ P. orientalis
学名
Platycladus orientalis (L.f.) Franco
シノニム

Biota orientalisThuja orientalis[2]

和名
コノテガシワ
英名
Chinese Arborvitae

コノテガシワ(側柏、学名Platycladus orientalis)は、ヒノキ科の植物の1種[3]。コノテガシワ属唯一の現生種である。

概要[編集]

朝鮮中華人民共和国北部に分布する常緑針葉高木。枝は密に出てほぼ直立し、枝葉の表裏の区別が無い(同じヒノキ科でもヒノキ属などでは明確な表裏の区別が認められる)。雌雄異花で、花期は3-4月頃、雌花は淡紫緑色、雄花は黄褐色である。球果は角のある独特の形で淡灰青色になる。枝が直立する様子が、子供が手を上げる様子に似ていることからコノテガシワの名がある[3]。日本ではこんもりと丸みを帯びた樹幹の小低木となる園芸品種のセンジュ(千手)が広く普及しており、公園木、庭木としてよく栽培されている。病害虫に強く、鉢栽培でも独特の姿が楽しめる[4]。 根の発達は良好で、風の強い地域でも倒伏しがたい[4]。成長も早く安価で流通する[4]。葉は、冬は赤銅色に染まり、春になると黄金色となる。芽吹く力が強いのが特徴で、幹だけになるような強い選定をしても再び芽吹くことが知られている[4]。挿し木はやや困難[4]。日光と水分を好むが、日陰と寒冷は好まない[4]

園芸品種[編集]

  • Platycladus orientalis'Collen's Gold'('Collens Gold')'コレンス・ゴールド(コリンズゴールド) - 高さ6-8m程度までに成長するが[3]、横幅は1m程度に収まる細長い品種[4]。鉢栽培にはあまり向いていない[4]。新芽は黄金色で、冬でもあまり変色しないがやや茶色を帯びる[3]
  • Platycladus orientalis'Aurea nana'オーレア・ナナ -
  • Platycladus orientalis'Rosedalisr'ローズダリス - 全高2m程度にしか育たない小型品種[3]。柔らかいモコモコした葉で積雪による被害を受けやすい。乾燥に耐え、鉢栽培に適している。日陰に弱い。冬は青紫色となる[3]。葉や灰緑色[3]
  • Platycladus orientalis'Semperaurea'オウゴンコノテ - 別名センパオーレア。早くから日本に導入されたコニファーで卵型の樹形となる[3]。高さは1-7m、横幅2m程度まで成長する。この品種の代表種。寒さにも強い[3]
  • Platycladus orientalis'Elegantissima'エレガンティシマ - 新芽は黄金色で、高さ6-8mに成長する。北海道などの寒冷地には適さない[3]

ギャラリー[編集]

花と夏の葉 
球果 
オウゴンコノテ(冬) 
ローズダリス(冬) 
ローズダリスの葉 

脚注[編集]

  1. ^ Conifer Specialist Group 1998. Platycladus orientalis. In: IUCN 2010. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.4.
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  3. ^ a b c d e f g h i j コニファー きれいに育てる全テクニック 監修 尾上信行 小学館 ISBN 4-09-305242-5
  4. ^ a b c d e f g h 高橋護 コニファーガーデン―園主が教える選び方・育て方 (コツのコツシリーズ) 単行本 – 2007/7 農山漁村文化協会 ISBN 9784540051784

関連項目[編集]

  • 祥應寺 - 天然記念物のコノテガシワ。