ケイドロ

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ドロケイもしくは、ケイドロは、鬼ごっこの一種[1]。名称は地方によって様々であり、以下に詳述する。

呼称について[編集]

呼び方は他にも、どろけドロジュン(泥棒と巡査)、ジュンドロ巡査と泥棒)、ドロタン(泥棒と探偵)、ヌスタン(盗っ人と探偵)、ドロジ (泥棒じいさん)、悪漢探偵タンテイ探偵ごっこ助け鬼(捕まった人を助けるから)、など様々である。 犯人役(以下「泥棒組」)と捕まえる役(以下「警察組」[2])に分けて、グループで遊ぶ。捕まえる役()が泥棒役を追いかけて、牢屋(または刑務所など呼び方は様々)に捕まえる。

グループ分け[編集]

グループ分けに「いろは歌」を用いることもある。(ただし、自己申告制によるところも多い)。

  • いろはにほへとちり→「盗人」
  • るをわかよ→「探偵」

あるいは

  • いろはにほへ→「泥棒」
  • ちりぬるをわかよ→「探偵」

というふうにして順番に指名していく。探偵を指名するときに「るを」を飛ばして「わかよた」とする地域もある。

また、他にも京都の一部の地域では、「一匹・二匹・合いの子・盗って・逃げるは・泥棒の子・・・そ・れ・を・追・い・か・け・る・の・は・巡査(じゅんさん)の子」と言って指名していく方法などもある。

基本ルール[編集]

これは、あくまで基本ルールであり、地域によってかなり差異が生じる。

  • 警察組の者による泥棒組の者の全員逮捕を目的とする。
  • 警察組の者は、泥棒組の者を捕まえて一定の秒を数えるかタッチする(触る)ことで「捕まえた」ことになる(牢屋まで連行しないと捕まったことにならないルールもある)。
  • 捕まえた泥棒組の者を集めておく場所を、「牢屋」などと呼ぶ。

牢屋は、後述する性質上、周りが壁に囲まれているような場所なら警察組の者に有利に、逆に周りが完全にひらけていたり、見通しが悪いと泥棒側に有利に働く。牢屋決めは双方のチームの最初の駆け引きと言っても過言ではない。

  • 泥棒組の者は、仲間に助けられる(仲間が既に捕まっている者にタッチする)と再度逃げることができる(もっとも、警察組の者の隙を見て、タッチされていないのに逃げる者もいる)。

泥棒が再度逃げることができるようになるためには2つのパターンがある。

牢屋外での再逃亡
警察組の者が泥棒にタッチすると捕まったことになるが、牢屋へ連行している間に泥棒組の仲間が捕まった泥棒にタッチすることによって再度復活することができる。それを防ぐために警察組の者は捕まえた泥棒の服や手を握ったまま連行するなど、考慮が必要となる。
牢屋内での再逃亡
捕まった泥棒はあらかじめ設定された牢屋まで連行され、そこでゲームの終了まで待機することになる。ただし、捕まっていない泥棒は捕まった泥棒をタッチすることで解放することができる[3]。これは助ける側、助けてもらう側ともに高度なテクニックを必要とする。この時に、前述した牢屋の仕様(場所や広さ、形)が重要になってくる[4]
  • 一定の逃走許可範囲を設定しておく。これを怠ると、泥棒組が圧倒的有利になってしまい警察組は全員を捕まえることが大変難しくなってしまう。通常は、ある範囲を囲むようにして大きな道路、フェンス、壁などで設定する。小・中学生なら半径1キロほどが限度であろうが(ステージとする場所の高低差、住宅の有無、建物の密集具合などで変動はある)、高校生や大人が行う場合はをステージとすることもしばしばある。
  • 適当な人数は、その逃走許可範囲によって変動する。半径が1キロほどまでなら1チーム3~6人ほどで充分であるが、それ以上・街などがステージとなる場合は1チーム10~以上は必要だろう。まさに、テレビ番組「ザ!鉄腕!DASH!!」の鬼ごっこのようになる。
  • 時間設定も重要である。小規模なケイドロならば、1ゲームが20分~1時間ほどで自然に終了すると思われる。だが、泥棒組が相当な強者を有していたりする場合がある。その場合、何時間経っても泥棒を捕まえられないという事態が発生することになる。何時間逃げつづけても構わないのだが、徐々に双方の士気が下がることは明白なので、ゲームを始める前に時間を設定しておくべきだろう。その設定時間以上泥棒が逃げ切ると泥棒側の勝利となる。
  • 泥棒組の全員が捕まえられたら、泥棒組の負けでゲームは終了となる[5]

ローカルルール[編集]

  • 警察組は任意地点を牢屋と定めることが出来る(警察組に牢屋設定の優越権がある)。
  • 警察組の者は、泥棒を捕まえるとき、一定の条件を満たさなければならない。条件は「数を数える」「キーワードを言う」「泥棒の背中を数回連続でタッチする」など地域によって様々であるが、ここでは数を数える場合のものを紹介しておく。
    • 身体または衣服の一部を掴んだ状態で1から10までを数えなければならない。数え終わる前に振り切ることが出来れば、泥棒は逃走を継続することが出来る。その場合は警察側は再度捕まえても数えなおしとなる。数を数え終わった場合は、泥棒は一切抵抗しない。
  • 最初に捕まった者は拘留を表すために、まず刑務所付近の樹木やポール、電柱などに片手を当てておく。2人目は、1人目の者の手を繋ぐ。3人目は2人目の手を繋ぐ。こうして捕まるたびに手を繋いで列を伸ばしていく。拘留前には解放することは出来ない。
  • 泥棒が捕まっている子供を助けるためには、捕まっている子供が繋いでいる手と手を払う必要がある。そうすることで分離された列のより最近に捕まった一団が解放される。より最初に捕まった一団は継続して拘留される。
  • 刑務所の前にボールやコーンなどを置き、泥棒がそれを取るまたは倒すと捕まっている子供は全員逃げられる(つまりボール、コーンは刑務所の「」の役割である)。
  • 何かを宝に見立てて(帽子など)そこにも警察を置いて泥棒がそれを捕まらずにとることができたら泥棒の勝ち。
  • 宝を取るときは一気に攻めていってその泥棒を捕まえるために警官が離れた隙に取る。
  • 捕獲の条件として"警察が泥棒にタッチ"ではなく"背中を三回(回数は地域によって異なる)叩く(タッチ)"というローカルルールも存在する。これにより泥棒はピンチに達した時、地面や壁に背を着け触れさせないなど抵抗する悪あがきが可能となる。

脚注[編集]

  1. ^ 笹間良彦 『日本こどものあそび大図鑑』遊子館 2005年(p.160)では「どろけい」として解説されている。
  2. ^ 笹間良彦 『日本こどものあそび大図鑑』遊子館 2005年(p.160)では「泥棒組」と「刑事組」として解説されている。
  3. ^ 笹間良彦 『日本こどものあそび大図鑑』遊子館 p.160 2005年
  4. ^ ここで呼称している"牢屋"とは実際に格子のあるものではない。
  5. ^ 笹間良彦 『日本こどものあそび大図鑑』遊子館 2005年(p.160)では全員捕まった場合には刑事役と交代すると解説されている。