カカドゥ国立公園

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
カカドゥ国立公園
Kakadu National Park
IUCNカテゴリII(国立公園
最寄りの都市 ジャビル
座標 南緯13度02分11秒 東経132度26分23秒 / 南緯13.03639度 東経132.43972度 / -13.03639; 132.43972座標: 南緯13度02分11秒 東経132度26分23秒 / 南緯13.03639度 東経132.43972度 / -13.03639; 132.43972
面積 19,804 km2 (7,646 sq mi)[1]
制定 5 April 1979[1]
Visitation 250,000[2] (in 2002)
公式サイト Kakadu National Park
世界遺産 カカドゥ国立公園
オーストラリア
Kakadu 2431.jpg
英名 Kakadu National Park
仏名 Parc national de Kakadu
面積 19,804km2
登録区分 複合遺産
IUCN分類 II (国立公園)
登録基準 (1), (6), (7), (9), (10)
登録年 1981年
拡張年 1987年, 1992年
公式サイト 世界遺産センター(英語)
地図
カカドゥ国立公園の位置
使用方法表示

カカドゥ国立公園Kakadu National Park)はノーザンテリトリーにあるオーストラリアの国立公園の一つ。ユネスコ世界遺産(複合遺産)に登録されている。4万年以上前から人が住んだ形跡があり、壁画が残されている、文化的意義と固有の動物や、氾濫原などを有する環境的意義両方を有する国立公園である。

概要[編集]

この公園の名前になっているカカドゥの名前はガグジュと呼ばれるアボリジニの方言の一つである。現在ではこの方言を話す民族集団は消滅したが、この民族集団の子孫は現在でもカカドゥに住んでいる。

公園内の気候は、大きく分けて雨期と乾期の二つに分かれる。雨期(10月 - 4月)は観光が不可能になるが、乾期(5月 - 9月)には可能になる。また特に先住民であるビニンジ、ムングイと呼ばれるアボリジニはこの公園における季節を以下の6つに分けている。

  • グヌメレン(Gunumeleng) - 10月中旬から12月下旬。モンスーン季節の前期。気候は暑く午後に雷を伴った嵐が吹く。
  • グジューグ(Gudjewg) - 1月から3月。モンスーンの季節。雷を伴った嵐が吹き多雨。洪水が起こる。この時期における温度と湿気は生物の育成に不可欠である。
  • バンガレン(Banggerreng) - 4月。 洪水が起こり、強い風が草をなぎ倒す。
  • イェッゲ(Yegge) - 5月から6月中旬。湿度は低く気候的には涼しい。アボリジニの人々は「国をきれいにする」ため一部の土地を焼き払い放牧を開始する。
  • ワールゲン(Wurrgeng) - 6月中旬から8月中旬。比較的寒い時期で気候も乾燥している。小川の水はなくなり、氾濫が止まる。
  • ガールン(Gurrung) - 8月中旬から10月中旬。暑く乾燥した季節。

また、この地域はアボリジニの文化と密接に関連した地域であるため、この公園は自然を見せるだけでなく、アボリジニの文化にも触れることの出来るユニークな国立公園でもある。独特の自然景観を持つイエロー・ウォーター・ビラボン(上部の写真)のみでなく公園内にはアボリジニの岩壁画などを見ることが出来る。

イリエワニカンガルーシロアリなどが生息している。

岩壁画[編集]

カカドゥの壁画

アボリジニの描いた壁画が、このカカドゥ公園内に3000以上発見されている。描かれた絵は、時代によってモチーフ・技法が異なっているが、中でも有名なのは、レントゲン技法で描かれた壁画である。

レントゲン技法で描かれたものは、主に紀元前5000年以降のもので、淡水魚カメカンガルーの骨格や内臓が表現されている。

ウラン開発[編集]

カカドゥ国立公園の地中には大規模なウラン鉱床があり、日豪ウラン資源開発などにより世界遺産登録と同時期に掘削が始まった。掘削に伴う景観破壊放射能汚染による環境破壊を危惧し、1998年の世界遺産委員会遺産の資源利用問題として議題に取り上げられ、場合によっては危機遺産指定も検討された経緯がある。以後、核心地域での掘削は中断されたが、緩衝地帯での掘削は続けられており、ユネスコ世界遺産センターは現在もモニタリングを継続している。

登録基準[編集]

この世界遺産は世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。

  • (1) 人類の創造的才能を表現する傑作。
  • (6) 顕著で普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰または芸術的、文学的作品と直接にまたは明白に関連するもの(この基準は他の基準と組み合わせて用いるのが望ましいと世界遺産委員会は考えている)。
  • (7) ひときわすぐれた自然美及び美的な重要性をもつ最高の自然現象または地域を含むもの。
  • (9) 陸上、淡水、沿岸および海洋生態系と動植物群集の進化と発達において進行しつつある重要な生態学的、生物学的プロセスを示す顕著な見本であるもの。
  • (10) 生物多様性の本来的保全にとって、もっとも重要かつ意義深い自然生息地を含んでいるもの。これには科学上または保全上の観点から、すぐれて普遍的価値を持つ絶滅の恐れのある種の生息地などが含まれる。

出典[編集]

  1. ^ a b Frequently asked questions”. Kakadu National Park website. Department of Sustainability, Environment, Water, Population and Communities (2011年3月23日). 2011年3月28日閲覧。
  2. ^ Kakadu National Park Northern Territory, Australia”. United Nations Environment Programme World Conservation Monitoring Centre - World Heritage Sites. UNESCO. 2011年3月28日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]