エブリ リトル シング

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エブリ リトル シング』は大村あつしによる日本小説作品、および、それを原作とした舞台作品。

連作短編の手法を用いて、全6話がすべて、登場人物や出来事で繋がっており、長編小説とみなすこともできる。

2008年7月11日から20日にかけて上演された舞台では、この連作短編をAパート、Bパートと分けて上演し、Aパートの人物や出来事の一部はBパートで描く(もしくはその逆)という演出で物語が描かれた。2009年8月10日から16日にキャストを一新して再演される。

原作は20万部のベストセラーとなり、第一話の「クワガタと少年」は、『エブリリトルシング 〜クワガタと少年〜』のタイトルで絵本が発売されているほか、全国の学校の道徳の教材に採用されたり、入学試験にも出題されている。

また、原作を読んだタレントがブログで紹介したときに、そのタレントのファンが小説を読んで自殺を思いとどまった、というタレントとファンの交流がニュースにもなった。

あらすじ[編集]

デパートの昆虫売り場で、あえて「ちゃんとしてない」「普通じゃない」5本足のクワガタを買い求める少年と店員の交流を描いた「クワガタと少年」から物語は始まり、貧乏を苦にする中学生の苦悩を描いた「ランチボックス」、地味で目立たない女子高生を描いた「アフター・ザ・プロム」、客に恋する女子大生を描いた「彼女はいつもハーティーに」、女性であるがために仕事に悩むOLを描いた「ビジネスカード」、絵本タッチの「ボクはくすり指」と全6話からなるが、すべての話は繋がっており、最終話の「ボクはくすり指」ですべてのピースがはまる。主人公は、小学生、中学生、高校生、大学生、社会人と各話でまったく異なるが、すべての話が「主人公の夏休み」を描いている。

登場人物[編集]

菜々美(ななみ)
第二話「ランチボックス」の主人公。中学3年生。家が貧乏であることを苦にしている。
純也(じゅんや)
菜々美の担任。悩む菜々美の相談に乗るほか、全話を通してキーパーソンとなっている。
京香(きょうか)
第三話「アフター・ザ・プロム」の主人公。高校3年生。目立たない性格のため「地味子」と呼ばれている。
清明(きよあき)
京香のクラスメイト。野球部所属。レギュラーなのに「ベンチウォーマー」と揶揄されている。ちなみに、『エブリ リトル シング』の続編『エブリ リトル シング2.0』では、京香と清明が大学に進学した後が描かれている。
玲奈(れいな)
第四話「彼女はいつもハーティーに」の主人公。大学4年生。カクテルバー「ハーティー」でアルバイトをしている。
「ある出来事」をきっかけに、教育実習まで受けていながら作家を目指すことになる。
紳介(しんすけ)
「ハーティー」の常連の銀行員。突然、「教師にはならない」と言い始めた玲奈のことを心配する。
星野(ほしの)
第五話「ビジネスカード」の主人公。インスパイア社屈指の営業成績を上げているが、女性差別にいら立つ。
道塚(みちづか)
星野の同僚。星野同様に営業成績は抜群。一見、星野との折り合いは悪いようだが、心の底では理解し合っている。

舞台[編集]

2008年版[編集]

『エブリ リトル シング』が、ネルケプランニング制作で2008年7月11日から7月20日に紀伊國屋サザンシアターにて上演。

構成[編集]

  • A:「クワガタと少年」、「彼女はいつもハーティーに」、「ビジネスカード」、「ボクはクスリ指」
  • B:「クワガタと少年」、「ランチボックス」、「アフター・ザ・プロム」、「ボクはクスリ指」

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

2009年版[編集]

『エブリ リトル シング'09』が、ネルケプランニング制作で2009年8月10日から8月16日に銀河劇場にて上演。

構成[編集]

  • A:「クワガタと少年」、「彼女はいつもハーティーに」、「ビジネスカード」、「ボクはクスリ指」
  • B:「クワガタと少年」、「ランチボックス」、「アフター・ザ・プロム」、「ボクはクスリ指」

キャスト[編集]

スタッフ[編集]