アンバーリン

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アンバーリン
Anberlin
2009年のライブ
基本情報
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 フロリダ州ウィンター・ヘイブン
ジャンル オルタナティヴ・ロック
クリスチャン・ロック
活動期間 2002年 - 2014年2018年2019年 -
レーベル アメリカ合衆国の旗ユニバーサル・リパブリック(2007年-2014年)
アメリカ合衆国の旗トゥース・アンド・ネイル(2002年-2007年)
日本の旗ユニバーサルミュージック
日本の旗ハウリング・ブル・エンターテイメント
公式サイト www.anberlin.com
メンバー スティーヴン・クリスチャン
ジョセフ・ミリガン
デオン・レクスロート
ネイサン・ヤング
クリスチャン・マッカルハニー
旧メンバー ネイサン・ストレイヤー
ジョーイ・ブルース

アンバーリンAnberlin)は、アメリカ合衆国フロリダ州出身のオルタナティヴ・ロック・バンドである。

アメリカの「オルタナティヴ・ロック・シーン」を代表するバンドとして、全米で熱狂的なファンを獲得。インディーズ時代にリリースしたアルバムの成功を受けて、現在はメジャーレーベルのユニバーサル・リパブリックに所属している。

略歴[編集]

結成[編集]

デオン・レクスロート(ベース)

2002年にスティーヴン・クリスチャンらを中心に結成。

その後、大手インディーズレコード会社の「トゥース・アンド・ネイル・レコード」から誘いが掛かり、契約を結ぶことに成功する。

インディーズレーベルでの活動[編集]

2003年5月6日に、ファースト・アルバム『ブループリンツ・フォー・ザ・ブラック・マーケット』をリリース。6万枚以上を売り上げる。しかし、その直後にギタリストのジョーイ・ブルースがバンドから追放された。その理由は、彼がセックスとドラッグに溺れる生活を送っていて、残りのメンバーとは合わない方向に向かっていたからとのこと。後継者として「The Mosaic」に所属していたネイサン・ストレイヤーを迎え入れる。

そして2005年2月1日には、セカンド・アルバム『ネヴァー・テイク・フレンドシップ・パーソナル』をリリースし、ビルボード・アルバムチャートにて144位を記録した。

また、前作から2年以上を空けた2007年7月2日には、サード・アルバム『シティーズ』をリリース。同アルバムは一週間に3万4千枚を売り上げ、ビルボード・アルバムチャートにて、初登場19位を記録する。ちなみに、このアルバム発表前にギタリストのネイサン・ストレイヤーが「The Mosaic」の活動に専念するためバンドから友好的に脱退しており、後継者としてクリスチャン・マッカルハニーを迎え入れている。

同年3月7日には、サード・アルバム『シティーズ』と、ファースト・アルバムとセカンド・アルバムをセットにした2枚組『ブループリンツ・フォー・ザ・ブラック・マーケット ネヴァー・テイク・フレンドシップ・パーソナル』のそれぞれ日本国内盤が発売される。

メジャーレーベルでの活動[編集]

そして2007年8月16日に、大手メジャーレーベルのユニバーサル・リパブリックへ移籍し、すぐにニュー・アルバムの作成を開始。プロデューサーにニール・アヴァロン(New Found Glory/Yellowcard/Fall Out Boy等)を迎えて、8週間かけてレコーディングされた。

そして、メジャー・デビュー第一弾アルバムとして、2008年9月30日にアルバム『ニュー・サレンダー』をリリース。このアルバムは一週間に3万6千枚を売り上げ、前作を上回るビルボード・アルバムチャート初登場13位を記録。

全米リリースから少し遅れた2009年2月4日に、日本国内盤『ニュー・サレンダー』が発売され、同年3月には「New Found Glory」や「Forever the Sickest Kids」等と共に来日公演を行った[1]

2010年9月7日には、アルバム『Dark Is the Way, Light Is a Place』をリリース。全米アルバムチャートでは、初登場9位を記録した。

2012年10月16日、アルバム『Vital』をリリース。全米アルバムチャートで、初登場16位を記録。

音楽性[編集]

「ややメタリックで、どこか冷たさを感じさせるメランコリックなギターサウンド」に、クリスチャンの柔らかい高音ヴォーカルが化学反応的に融合。全体的には、冬を連想させる「寂しさ」や「侘しさ」といったものを感じさせる楽曲が多い。

バンド名の由来[編集]

  • 「ドイツのベルリンを少しひねったもの。And Berlin → Anberlin(アンド・ベルリン➝アンバーリン)」
  • 「"Anberlin"という女の子の名前から付けた。」

等、色々な説があるが、はっきりとした由来は未だ明らかにされてはいない。

トリビア[編集]

  • フロントマンのスティーヴン・クリスチャンは、現ベーシストのデオン・レクスロートと共に中等学校時代(アメリカでは、小学校の高学年と中学校を含む5~8年生にあたる)に「SaGoh 24/7」という名のバンドを結成している。そして、インディーズレーベルの「Rescueレコード」から『Servants After God's Own Heart』と『...Then I Corrupt Youth』の2枚のアルバムをリリースしたが、合わせてたった1万3千枚しか売れなかった。
  • ボーカルのスティーヴン・クリスチャンは、キリスト教系の音楽雑誌に、クリスチャン・パンク・バンド「The Knights of the New Crusade」のプロモーション・イメージが、イエス・キリストの顔に泥を塗っているとして批判の手紙を送っている。
  • 彼らの曲の中には、宗教的な内容が含まれている物が複数ある。そのため、キリスト教のミュージック・フェスティバルに出場したり、クリスチャン・ロックのコンピレーション・アルバムに曲を提供したりもしている。
  • 9年間の音楽活動を経て、全アルバムの総売り上げが50万枚を突破している。
  • ファースト・アルバム『ブループリンツ・フォー・ザ・ブラック・マーケット』を2003年5月6日にリリースした彼らだが、リリース当初は全然人気がなかった。実際に注目される様になったのは、このアルバムからのファースト・シングル「Readyfuels」がヒットしてからである。

メンバー[編集]

現在のメンバー[編集]

スティーヴン・クリスチャン(ボーカル)
  • スティーヴン・クリスチャン (Stephen Christian) - ボーカルキーボード (2002年–2014年、2018年、2019年– ) ※1980年7月28日生まれ。セントラルフロリダ大学卒で、心理学を学んでいた。現在はロサンゼルス在住。
  • ジョセフ・ミリガン (Joseph Milligan) - リードギター、バック・ボーカル (2002年–2014年、2018年、2019年– )
  • デオン・レクスロート (Deon Rexroat) - ベース (2002年–2014年、2018年、2019年– )
  • ネイサン・ヤング (Nathan Young) - ドラムパーカッション (2002年–2014年、2018年、2019年– )
  • クリスチャン・マッカルハニー (Christian McAlhaney) - リズムギター、バック・ボーカル (2007年–2014年、2018年、2019年– )

旧メンバー[編集]

  • ネイサン・ストレイヤー (Nathan Strayer) - リズムギター (2002年–2004年)
  • ジョーイ・ブルース (Joey Bruce) - リズムギター、バック・ボーカル (2004年–2007年)

ディスコグラフィ[編集]

スタジオ・アルバム[編集]

発売日
アルバムのタイトル
販売レーベル
全米ビルボードアルバムチャート最高位
[2]
2003年5月6日
ブループリンツ・フォー・ザ・ブラック・マーケット
Blueprints for the Black Market
Tooth & Nail records
-
2005年2月1日
ネヴァー・テイク・フレンドシップ・パーソナル
Never Take Friendship Personal
Tooth & Nail records
144位
2007年2月20日
シティーズ
Cities
Tooth & Nail records
19位
2008年11月30日
ニュー・サレンダー
New Surrender
Universal Republic
13位
2010年9月7日
Dark Is the Way, Light Is a Place Universal Republic
9位
2012年10月16日
Vital Universal Republic
16位
2014年7月22日
Lowborn Tooth & Nail records

EP[編集]

  • Godspeed EP (2006年、Tooth & Nail)
  • Type Three (2012年、自主制作)

コンピレーション・アルバム[編集]

  • Lost Songs (2007年、Tooth & Nail)
  • Blueprints for City Friendships: The Anberlin Anthology (2009年、Tooth & Nail)
  • Dancing Between the Fibers of Time (2012年、Tooth & Nail)
  • Best of Anberlin (2013年、Capitol / Tooth & Nail)
  • Devotion (2013年、Big3)

シングル[編集]

発表 曲名 各チャート最高位 収録アルバム
US Hot100 US Alternative
2003年 "Readyfuels" Blueprints for the Black Market
"Change the World(Lost Ones)"
2005年 "A Day Late" Never Take Friendship Personal
2006年 "Paperthin Hymn" 38
"Godspeed" Cities
2007年 "The Unwinding Cable Car"
2008年 "Feel Good Drag" 108 1 New Surrender
2009年 "Breaking" 32
"True Faith" 35
2010年 "Impossible" 5 Dark is the Way, Light is a Place
"We Owe This to Ourselves"
2011年 "Closer" 39
2012年 "Someone Anyone" 34 Vital
"Self-Starter"
2013年 "Unstable" 42
"City Electric" Devotion
2014年 "Stranger Ways" 87 65 Lowborn
"Harbringer"
"—"は、チャートに入らなかった事を表す。
サイン会の様子。

ミュージック・ビデオ[編集]

  • 2004「Readyfuels」
  • 2005「A Day Late」
  • 2006「Paperthin Hymn」
  • 2007「Godspeed」
  • 2007「The Unwinding Cable Car」
  • 2008「Feel Good Drag」
  • 2010「Impossible」
  • 2010「We Owe This to Ourselves」
  • 2013「Someone Anyone」(※Lyric Video)
  • 2013「Unstable」
  • 2013「Dead American」
  • 2014「Stranger Ways」

脚注[編集]

出典[編集]

外部リンク[編集]