アルルの跳ね橋

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アルルの跳ね橋(クレラー・ミュラー美術館蔵)
現存していた頃のラングロワ橋(1902年)
復元された跳ね橋

アルルの跳ね橋(あるるのはねばし、フランス語: Le Pont de l'Anglois英語: The Langlois Bridge at Arles)とは、1888年フィンセント・ファン・ゴッホによって描かれた油彩画。オランダ本国や海外では「(アルルの)ラングロワ橋」と呼ばれる。

モデルとなったラングロワ橋はアルルの中心部から南西約3キロほどの運河に実際に架かっていたものだが、1930年コンクリート橋にかけ替えられたため現存しない。跳ね橋は別の場所に再現され、「ファン・ゴッホ橋」と名付けられたが、運河の堤などの風景が異なるために、作品の雰囲気が再現されているわけではない。

ゴッホはアルルに到着した月の翌月の3月に、この橋を題材にし[1]、他にも5枚の絵を書いている他、数枚の素描を残している。

ギャラリー[編集]

関連項目[編集]

  1. ^ 『名画と建造物』、2023年10月12日発行、中野京子、角川書店、P101