りゅう座イオタ星

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りゅう座ι星[1]
Iota Draconis
仮符号・別名 エダシク[2], Edasich[3][4][5]
星座 りゅう座
視等級 (V) 3.29[1]
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α) 15h 24m 55.77463s[1]
赤緯 (Dec, δ) +58° 57′ 57.8344″[1]
赤方偏移 -0.000036[1]
視線速度 (Rv) -10.71 km/s[1]
固有運動 (μ) 赤経: -8.36 ミリ秒/年[1]
赤緯: 17.08 ミリ秒/年[1]
年周視差 (π) 32.23 ± 0.10ミリ秒[1]
距離 101.15 ± 0.31光年[注 1]
(31.03 ± 0.1パーセク)[注 1]
絶対等級 (MV) 0.831[注 2]
Draco IAU.svg
Cercle rouge 100%.svg
ι星の位置
物理的性質
スペクトル分類 K2III [1]
色指数 (B-V) +1.16[6]
色指数 (U-B) +1.22[6]
色指数 (R-I) +0.60[6]
別名称
別名称
りゅう座12番星[1],
BD +59 1654[1],
FK5 571[1],
HD 137759[1],
HIP 75458[1],
HR 5744[1],
SAO 29520[1]
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りゅう座ι星(りゅうざイオタせい)は、りゅう座恒星で3等星。橙色の巨星である。

概要[編集]

しぶんぎ座流星群輻射点に近いことから、かつては流星群の正式名称となっていた[7]

惑星[編集]

2002年に1つの惑星が発見されている[8]

りゅう座ι星の惑星[9]
名称
(恒星に近い順)
質量 軌道長半径
天文単位
公転周期
()
軌道離心率 軌道傾斜角 半径
b (Hypatia)  ?8.82 ± 0.72 MJ 1.275 ± 0.074 511.098 ± 0.089 0.7124 ± 0.0039

名称[編集]

固有名のエダシク[2] (Edasich[3][4][5]) は、アラビア語で「雄のハイエナ」を意味する al-dhīkh に由来する[3]Century Cyclopediaには Eldsich と記録されている。2015年に国際天文学連合が太陽系外惑星系の固有名を募集した際に、Edasich がりゅう座ι星の固有名として承認された[4][5]

この際、ι星bも対象とされ、投票の結果、スペインの学生団体 Hypatia から提案された、Hypatia という固有名が付けられた[5]。この名前は、5世紀前半にアレクサンドリア新プラトン主義哲学校で学長を務めた著名な女性天文学者数学者哲学者であったヒュパティアに由来する[5]。彼女は415年にキリスト教徒の群衆に虐殺された[5]

ι星は、中国ではTso Choo(左旋回)と呼ばれ、Ulug BegやDresden Globeではアル・ディバと呼ばれる。

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算(誤差も同様)、光年はパーセク×3.26より計算。各有効桁小数第2位
  2. ^ 視等級 + 5 + 5×log(年周視差(秒))より計算。有効桁小数第3位

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r SIMBAD Astronomical Database”. Results for iot Dra. 2015年9月28日閲覧。
  2. ^ a b 命名対象となる20の太陽系外惑星系”. 日本天文評議会. 2016年1月3日閲覧。
  3. ^ a b c Paul Kunitzsch; Tim Smart (2006). A Dictionary of Modern Star Names. Sky Publishing. p. 35. ISBN 978-1-931559-44-7. 
  4. ^ a b c IAU Catalog of Star Names”. 国際天文学連合. 2016年12月12日閲覧。
  5. ^ a b c d e f NameExoWorld”. 国際天文学連合 (2015年12月15日). 2016年1月3日閲覧。
  6. ^ a b c 輝星星表第5版
  7. ^ しぶんぎ座流星群”. 国立天文台. 2015年12月28日閲覧。
  8. ^ Frink, Sabine; Mitchell, David S.; Quirrenbach, Andreas; Fischer, Debra A.; Marcy, Geoffrey W.; Butler, R. Paul (2002). “Discovery of a Substellar Companion to the K2 III Giant ι Draconis”. The Astrophysical Journal 576 (1): 478-484. doi:10.1086/341629. ISSN 0004-637X. 
  9. ^ Butler, R. P.; Wright, J. T.; Marcy, G. W.; Fischer, D. A.; Vogt, S. S.; Tinney, C. G.; Jones, H. R. A.; Carter, B. D. et al. (2006). “Catalog of Nearby Exoplanets”. The Astrophysical Journal 646 (1): 505-522. doi:10.1086/504701. ISSN 0004-637X. 

外部リンク[編集]

座標: 星図 15h 24m 55.7747s, +58° 57′ 57.836″