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作者 | Read it Later, Inc. |
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開発元 | Mozilla Corporation |
初版 | 2007年 |
リポジトリ | |
プラットフォーム | Android, BlackBerry, iOS, Kindle Fire, Kobo, macOS, ウェブブラウザ, Windows, Windows Phone[1] |
種別 | オンラインブックマーク、あとで読むための記事保存 |
ライセンス | フリーミアム |
公式サイト |
getpocket |
Pocket(旧称:Read It Later)とはインターネット上にある記事のリーディングリストを管理するためのアプリ及びWebサービスであり、Android、BlackBerry、iOS、Kindle Fire、Kobo eReader、macOS、ウェブブラウザ、Windows、Windows Phoneで使用することができる[2]。当初はデスクトップパソコンのみの対応だった。Firefoxを開発しているMozillaが運営している[3]。
機能
ユーザーはこのアプリケーションを使ってあとで読む記事やウェブページをリモートサーバーに保存することができる。記事はオフラインで読むためにユーザーのPocketリスト(ユーザーの使用デバイス全てと同期)に送られる。Pocketは記事を読みやすくするために余計な表示を除去したり、ユーザーが記事にタグ付けをしたりテキスト設定を行うことができる。
歴史
Pocketは2007年8月にFirefoxの拡張機能としてリリースされた。当初の名称はナザン(ネイト)・ワイナー(Nathan (Nate) Weiner)が命名した「Read It Later」だった[4]。ユーザー数が100万人に達した頃、事務所をシリコンバレーに移転した。その後4人が開発チームに加わった。ワイナーはティーボのようなアプリケーションをウェブコンテンツ向けに開発することと、ウェブコンテンツをどんな端末でもアクセスできることを目的としていた[5]。
2011年にベンチャーキャピタルから250万ドルを、2012年に500万ドルの投資を受けた。さらに複数の匿名エンジェル投資家、ファウンデーション・キャピタル、ベースライン・ベンチャーズ、Googleベンチャーズ、ファウンダー・コレクティブからも投資を受けた[5]。一方で、Evernoteからの買収提案はEvernoteがRead It Laterを合併の上でサービスを終了し、機能をEvernoteのメイン機能に組み込む計画があったことから拒否している[6]。
サービス開始当初から無料バージョンと追加機能がある有料バージョンが提供されていた。Pocketへの改称後、全ての有料機能は無料及び広告付無料アプリで利用可能になった。2014年5月、記事の保存容量の追加と検索機能がより強化されたPocket Premiumという有料サブスクリプションサービスが導入された[7]。
2015年6月、PocketはFirefoxウェブブラウザの標準機能として統合され、ツールバーボタンでブックマークメニューにあるPocketリストにリンクを追加することが可能になった。しかし、オープンソースアプリケーションにプロプライエタリサービスを直接的に統合したことになることや、サードパーティーの拡張機能と違って高度な設定なしに完全に無効にできないことで論争を巻き起こした[8]。Mozillaはこの統合に関してFirefoxユーザーの間で人気が高いために標準化する意図があったことと統合した際のコードは全てオープンソースであると弁明した[9][10]。また、「この統合は多くのユーザーから称賛されている」とも述べている[9]。
2017年2月27日、PocketはFirefoxの非営利開発グループの商用部門であるMozilla Corporationに買収されたと発表した。MozillaのスタッフはPocket自体独立部門として継続する一方、現在進行中の「Context Graph」プロジェクトに活用すると述べている[6]。
ユーザーベース
2015年9月時点で[11]ユーザー数は1,700万人、保存記事数も1億に達したとしている[12]。Flipboard、Google Currents、TwitterといったいくつかのアプリケーションはPocketのAPIを使用している[2]。2013年にはTIME誌の「50 Best Android Applications」に選出されている[13]。
評価
CNETのケント・ガーマンは「Read It Laterは通勤時や行列時に見つけたニュースなどの全ての記事を保存するのに非情に有効だ。」と[14]、PC Worldのエレズ・ズーカーマンは「便利なアプリ」だと思ったので開発者を支援するべきだと[15]、フォーブスのビル・バロルはRead It LaterはInstapaperと比較してあまりよくないとし、自分がこよなく愛するInstapaperの見た目と比べて少し不気味と述べている[16]。
2015年、AndroidアプリケーションがGoogleのMaterial Design Award for Adaptive Layoutを受賞した[17][18]。
関連項目
脚注
- ^ “Pocket Applications”. getpocket.com. 15 November 2014閲覧。
- ^ a b “Pocket Operating System Compatibility”. getpocket.com. July 30, 2013閲覧。
- ^ Ramu Nagappan (June 11, 2010). “Read It Later app now available for iPad”. Macworld December 4, 2011閲覧。
- ^ Read it Later - Firefox Extension, オリジナルの2012-02-16時点におけるアーカイブ。 2015年7月17日閲覧。
- ^ a b Jason Kincaid (July 26, 2011). “Read It Later Raises $2.5 Million, Wants To Become The Dropbox Of Content”. Techcrunch. December 5, 2011閲覧。
- ^ a b “Mozilla acquires Pocket to gain a foothold on mobile devices”. The Verge. Vox Media. 27 February 2017閲覧。
- ^ Introducing Pocket Premium, Read It Later Inc., (May 28, 2014) January 19, 2015閲覧。
- ^ “Hacker News”. ycombinator.com. November 3, 2015閲覧。
- ^ a b Protalinski, Emil (June 9, 2015). “Mozilla responds to Firefox user backlash over Pocket integration”. venturebeat. November 3, 2015閲覧。
- ^ “Mozilla has ‘no plans’ to offer Firefox without Pocket”. VentureBeat. 13 November 2015閲覧。
- ^ “1 Billion Saves to Pocket!”. Read It Later Inc. (May 15, 2014). January 19, 2015閲覧。
- ^ “Pocket built a save button for the internet — what's next?”. The Verge (September 8, 2015). September 9, 2015閲覧。
- ^ Newman, Jared (July 1, 2013). “50 Best Android Apps for 2013”. TIME. オリジナルのJuly 4, 2013時点におけるアーカイブ。 June 30, 2013閲覧。
- ^ German, Kent (July 11, 2011). “Kent's 10 favorite Android apps (CNET 100)”. CNET June 30, 2013閲覧。
- ^ Zukerman, Erez. “Read It Later Pro”. PC World December 4, 2011閲覧。
- ^ Barol, Bill (December 16, 2010). “Instapaper vs. Read It Later: The power of pretty”. Forbes December 5, 2011閲覧。
- ^ Fulcher, Rich (2015年). “Material Design Awards”. Google Design. October 6, 2015閲覧。
- ^ Raphael, J.R. (May 29, 2015). “Material Design, 1 year later: How Pocket and Pocket Casts conquered Google's vision”. Computerworld